本と印刷

『パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら』

中島たい子『パリのキッチンで四角いバゲットを焼きながら』幻冬舎文庫 https://www.gentosha.co.jp/book/detail/9784344433595/ おもしろかった! よくある「フランス人は10着しか服を持たない」系の本は一切読んだことないけれど、『漢方小説』の頃から常…

はてなダイアラー

11/11の文学フリマ東京で貰った『わたしがブログを書く理由』(はてなブログの文学フリマ本2023秋)、おもしろかった。バズりたくない儲けたくない役に立ちたくない同調したくない、ただ、ブログを書くと言う行為には代替するものがないからブログを書くんだ…

年齢学序説

年齢学序説 (幻冬舎よしもと文庫)作者:博多 大吉幻冬舎Amazonめちゃめちゃおもしろかった。 書かれている内容については、長い長い漫談というか、与太話というか、なんというか読んでためになるようなものではないのだけど、この全力の与太話をこの筆致でこ…

うどんの伸びない距離

博多うどんはなぜ関門海峡を越えなかったのか作者:サカキ シンイチロウぴあAmazonハクハクに置いてあって、アミュプラザの丸善に在庫があったので買って帰ってきた。「アミュプラザ博多・シティダイニングくうてん限定サマー抽選会」のチラシを栞にして読み…

続いていく話

37年来 〜敗残の記〜 【売れてない芸人(金の卵)シリーズ】作者:浜村凡平発売日: 2021/04/03メディア: Kindle版お笑いのライブに通っていた頃、K-PROのコジマさんが、ライブのお客さんは「ライブにこない理由」が2つ重なるとこなくなる、と話すのを聴いた…

空白の効能

表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬 (文春文庫) 作者:若林 正恭 発売日: 2020/10/07 メディア: Kindle版 ここ10年弱、Twitterで「若林」をミュートワードにしていた。理由は、2年目くらいのANNを聴いていたら、名前を見るのもいやなくらい嫌いになっ…

30年前から「翔んで埼玉」公開2日目までの話

22日から公開の「翔んで埼玉」を見て来ました。23日の今日に。普段はレイトショーかレディースデーにしか見ないし、土日昼間の映画館なんて滅多に行かないのですが、映画は公開の週末の動員が大事と聞いたので、どうせ見るならそこで行こうと。どうしてかと…

本の芸人

最近出た芸人さんの本を2冊買った。芸人生活作者: 井上二郎出版社/メーカー: 彩図社発売日: 2015/03/24メディア: コミックこの商品を含むブログ (2件) を見るプロレタリア芸人作者: 本坊元児出版社/メーカー: 扶桑社発売日: 2015/01/31メディア: 単行本この…

カワイイだけで大好きさ

風藤松原に嵌った瞬間、と言うのがはっきりわかっていて、初単独の幕間の音声で 松:ダンスフロアーの真ん中でブラックライトを浴びて光る木綿豆腐 風:(笑) 松:絹じゃなくて木綿と言うところをあなたにはわかってほしい 風:わかるよ。固いからね と言う…

塚本さんの歌った「プライマル。」

今日はお弁当作ってカレーを煮て衣替えをして夕飯を作るという家事の特異日なのに、昼ご飯作ったらあまりそっち方面の調子が良くないことがわかってしまってどうしよう。ちなみに昼ご飯は鶏ソーセージとほうれん草とトマトのパスタ。 味はおいしかったけど手…

国語の便覧にもかかっていた

爪を立てたらガリガリ言う、あの横線の入ったビニルはなんという名前なんだろう。本屋であれが巻かれた本を見るとつい手に取ってしまう。最近だと『近代日本の文学史』。そしてこの本を手に取ったら又吉氏の新刊だった。 東京百景 (ヨシモトブックス)作者: …

今週のジャンプ

今週のジャンプに載ってた読み切り「アナノムジナ」おもしろかったなー! 普段アンケートの読み切りの感想の選択肢選ぶ時は「先が読めてしまう」を選ばざるを得ないし、とはいえベタと王道も大事だから先が読めるのは決して悪いことじゃないんだけど……と悩ま…

最近買った漫画の話のはずだったんだけど

ツイッターやってた時に話題になっていた漫画が普通に手に入るようになると聞いたのがちょうど発売日だった。帰りに上野の明正堂書店に行ったら、目当ての漫画はなかったものの GBパーク (バンブーコミックス)作者: オノ・ナツメ出版社/メーカー: 竹書房発売…

すくいの手

荒川洋治さんの新刊が出ていた。 文学のことば作者: 荒川洋治出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2013/07/24メディア: 単行本この商品を含むブログ (6件) を見る 平積みになっているのを見つけて、おおっと思って、でも待てよ、似たタイトルを知っているから…

会社と電車と江戸時代

ツイッターを読まなくなったらまぁ本読む時間があるある。 エッセイに続いて津村記久子祭を開催しようと決めて買ってあったこれを読みワーカーズ・ダイジェスト作者: 津村記久子出版社/メーカー: 集英社発売日: 2011/03/25メディア: 単行本購入: 2人 クリッ…

これからは映画とか観てみようかと思ってる

発売してすぐに買っていたのだけど、最初読んで何となくピンと来なくてそのままになっていた。それを先週くらいから読み始めたら、いちいちに頷いたりにやにやしたりしながらぐいぐい読めてあっという間に読み終わってしまった(って今確認したら初版2012年…

僕は友達がいる 別の世に

最近、ものすごく久々に、寸暇を惜しんで本を読んでいる。今日はさぼってしまった。昨日は後輩から借りたテルマエ・ロマエの5巻に忙しかった。 落語を聴かなくても人生は生きられる (ちくま文庫 ま 44-1)作者: 松本尚久出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 20…

本がつなぐ本をつなぐ

先日テレビで話されたと言う、又吉さんと夏葉社のエピソードが夏葉社さんのブログで読めた。 番組についての、てれびのスキマさんによる丁寧な書き起こしがこちら。 てれびのスキマ|ピース又吉の邂逅の書 私は見ていないので、残念ながらこの番組については…

宣伝です

最近「fan*fun」という雑誌に、ほんとにちょこっとだけ関わらせて頂いています。 昔から「ファンジン」と呼ばれるジャンルがありますが、同人誌と言うよりはそれに近いのかなーと。まぁよくわかってませんが。 普段は有料ですが、最新号のvol. 3.5は無料にな…

星野源を知りました

唐突だが厄年である。しかも本厄。 厄年になってわかるのは、厄年の人間に理不尽に悪いことが起こるわけでは全然ないと言うこと。単純に、この年になるとまず体調が変化し、仕事に責任が生まれ、親が高齢と呼んで差し支えない年齢に達する。 そうなると必然…

会えて良かった君で良かった

ほんとに本読まなくなってしまっている。それでも今年、読めて良かったなぁと思った本。 鈴を産むひばり作者: 光森裕樹出版社/メーカー: 港の人発売日: 2010/08/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 39回この商品を含むブログ (10件) を見る今年一番待ち…

ブックオブジイヤー的なもの

エッセイ オールバックの放送作家――その生活と意見作者: 高橋洋二出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/05/27メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 82回この商品を含むブログ (37件) を見る 詩歌 カキフライが無いなら来なかった作者: せきしろ,又吉直樹…

読んでも読んでも読まなくても

ぶくおふに送った段ボール13箱の内訳がメールで来ていた。 本 113点 コミック 107点 雑誌 11点 CD 13点 DVD 13点 合計 257点 お値段がつかなかった商品 199点 部屋には本棚が3竿あって、どれも前後2列でぎゅうぎゅうに入れていた。これが私のキャパシティ…

白泉社のやる気が刺さるような

白泉社が新しく出す雑誌に宇仁田ゆみ氏と中村明日美子氏が描いていると言うので買ってみた。楽園 Le Paradis 第1号作者: シギサワカヤ,日坂水柯,二宮ひかる,宇仁田ゆみ,中村明日美子,かずまこを,黒咲練導,竹宮ジン,売野機子,西 UKO出版社/メーカー: 白泉社発…

このさくひんがもつちからというのは

今号の大奥がすさまじいまでにすばらしくて、白昼の往来でちょっと泣いた。Melody (メロディ) 2009年 12月号 [雑誌]出版社/メーカー: 白泉社発売日: 2009/10/28メディア: 雑誌 クリック: 7回この商品を含むブログ (7件) を見るなんで道で泣いているかという…

たまらん

先週今週の「バクマン。」が涙が出るほどおもしろい。 王道青春漫画はいくつになって読んでも良いもんだなー。 でも今週合併号だから2週待たないと続き読めないのか……! くー。

せいぎのみかた

すべての書物がスキャンされようとしている時代、それはプライヴェート・プレスにとっては挑みがいのある時代である。どんな精巧なスキャナーによってもスキャンしようがない、「透明な籠(かご)」を工作するからである。 2009/7/9 朝日新聞夕刊「私の収穫…

カキフライは食べられませんが

一ト月ほど楽しみにしていた本がやっと出たよー。カキフライが無いなら来なかった作者: せきしろ,又吉直樹出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2009/06/25メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 16人 クリック: 188回この商品を含むブログ (82件) を見るオード…

本は違う

上のエントリにも挙げたこの本。大事なのでもういっぺん書影を出しますね。オールバックの放送作家――その生活と意見作者: 高橋洋二出版社/メーカー: 国書刊行会発売日: 2009/05/27メディア: 単行本購入: 7人 クリック: 82回この商品を含むブログ (37件) を見…

テレビ

「自分の中にお笑いという文化がない」というのは自覚していたのだけれど、どうも、「テレビバラエティという文化」すらないのではないかと思い始めた。「NHKと神奈川テレビ以外に視るべき番組はない」という10代を過ごしていたのだからしょうがないと言うか…