「友情バズーカ」
1期9話の提供脇も物語が動き出すっていって、9話だって焦っていた。
1期の寂しげな仲直りパーティとは違ってすっかり賑やか(スポンサーの商品で)。新婚夫婦のような、熟年夫婦のようなキタさんと田中くんのシーンの尺たっぷりだったなー。ライティングまでファンシーじゃなかった? ここの良さはこのコンビを好きな人に任せるとして、1期の9話と10話を見返したのもあって、つくづくやっぱりキタキュウマンてキャラクターとしての強度が強いよなーと思った。
不真面目で口が悪くて、戦いたくないけどいざとなれば戦えて、マント付きの真面目な弟がいて、愚兄賢弟を絵に描いたような昼行燈なのに、実は熱い。1期見た時こんなんみんな好きだろ全部乗せすぎんかと思ったけど、後に滝さんが「あまりいい人にされるとやりづらい」みたいなことを言っていて、実在の方のキタキュウマンはちょっと違うのかと後から知った。
じゃあドゲンジャーズのキタキュウマンはどこから来てるのかというと、脚本家のシャベリーマンにとってのキタキュウマンはこう見えてるってことで、なんかその事実に何度でも天を仰ぐよね。
このコンビの事を思うと、結社を知った人がみんなたどり着くこの記事を何度でも思い出すんだけど、
悪役専門の会社を始めた笹井さんの近くに金廣さんがいたのと同じくらい、フィクションを書くシャベリーマンにキタキュウマンというキャラクターがいたの、ほんとに奇跡みたいだなと思っている。この全部乗せの「俺のヒーロー」の憧憬の眼差しを受け止め切れる強さがあるキャラクターがいたことが。芸術家にとってのミューズみたいなものなんじゃないだろうか。
今期だけでもメイドの格好からメイド執事さんへのアドバイスまで、とんでもなく幅広い役割を負ってると思うんだけど、あれでキャラクターに矛盾が生じないの、やっぱり素のキタさんに通ってる芯が強いから、肉付けされたキャラクターを支える骨があるんだなとつくづく思う。
しかし今までフィクションで見た釘バットの中でも相当リアルじゃないかあの凶器。エクスくんも「ガチのやつじゃん」って言っちゃってるよ。
そいういう意味では今回はコンビ回かなと思った。もうひと組はメイド執事さんとネクタリスさんという、ちょっと今まではあまり意識したことがなかったコンビ。社長ズも宇宙で共闘してたか。
いやーメイドさんマスク外したね! あんなに丸出しにすると思わなかった!
いや正直、私メイドさんの素顔は墓まで持ってくというか、ずーーーーーーーっと存在だけ匂わせて永遠に見せないかと思っていた。決算公演とかでは外すけどそれはアップ禁止だよ来た人しか見せないよ!くらいするかと思っていた。そのくらい価値があるだろあの御尊顔。
なので思ったより見せたことにびっくりして、なんで見せたのかを考えてたんだけど、まぁ綺麗だから見せたかったとか、ファンが増えそうとかは置いといて、物語として、メイドさんが他の社員に素顔を見せるということは、メイドさんの中で、社長と会社が同じ重さになったのかなと思った。
メイドさんてめちゃくちゃ忠義者だけど、その忠誠心はヤバイ仮面社長に対するものであって、悪の秘密結社自体には別にそんなでもないんじゃないかと思っていた。あくまで社長が作った会社だから、社長が戻るまで守らないといけないもので社長ありきでしかない。なんかこの辺に、現実で言うとベンチャー企業における創業メンバー(役員)の気質を感じる。創業者の信念に共感してついてきた人。
対してネクちゃんは、会社はあくまで自分の力を発揮するところで、現実で言うとある程度会社の勢いがついてから中途で入ってきた課長クラスの中堅社員みたいに見える。
あ、これは現実の二人の出自とは関係なしで。ネクちゃんがもともとゼロスさんのところの人というのは知識としては知ってるけど、それ言ったらメイドさんもほんとに最初はメイド喫茶がどうこうって聞いたことあるし、その頃のことはもちろん私は知らないので、あくまでドゲンジャーズの話で。
メイドさんがヤバイ仮面社長の前ではマスク外してるのは、ハイスクールの時の特写の最後の一枚の、あの意味深な、あの色っぽい、あの、言葉を選ばすに言えばエロい写真でわかってるじゃないですか。ねぇ、あの一枚ほんとなんだったんでしょうね。まじであの一枚で一冊分の情緒が吹っ飛んだんですけど。
話が逸れた。その素顔を見せるということは、社長と同じくらい大切にネクちゃんという同僚に向き合うということで、社員と、自分を含めた「組織」を、社長と同等に思うことができたということなのかなぁと(ナイスバディで裏切り者認定のシャベリーマンには当然隠す)。
そして「自分しか見えていなかった」個人プレイヤーネクちゃんも、他のみんながいる、会社という組織の一員であることを意識できたという点では同じなのかなぁと思った。
まぁなんでこんな別に全く描写されてないことを考えているかというと、今この本を読んでるから明らかにその影響です。
もうね、「スタートアップの多くは、創業から1年前後で人が辞めていく」「なぜ経営メンバーとのケンカが発生するのか」「一人、また一人と経営メンバーが辞めていく日々」「ビジョンが強くても、お金がなけば人は離れていく」とか、目次見てるだけで胸が苦しくなるようなラインナップで、私は絶対経営者にはならないという気持ちが新たになりますがすごい面白いです。
創業者のカリスマ社長不在という会社の危機に、社員の意識と足並みが揃って立ち向かえるというのは、個々人の新しいパワー以上に、「悪の秘密結社」という組織を強くする飛躍的な成長なのではないかと思った。ひと足先に姿すら変わったホワイトカラーの社長に、組織が追いついたとも言える。
絶対に契約が取れる方法、1−9で社長が言ってたことを役員と課長(勝手に言ってる)が言うの胸熱ですね。社歴の浅いハテナさんが初耳なのも。ハテナさんが最初らへんではっきり「社歴の浅い」って言ったのなんか良かったな。
つばめの杜ひろばのあのキタキュウマンとヤバイ仮面の名シーンを二人が完全再現なのも熱い。メイド執事さんも寒いって言ってる。この場にいなくても煽りスキルMAXのキタキュウマンの強さよ。ヤバちゃんより口の悪いメイド執事さん素敵よ。
1期の熱いポイントは抑えながらも、いよいよ宇宙人?という未知の要素が入ってくるわけだけど、どう転ぶのか本当になにもわからないけどまぁわからないのはいつものことだった。
ところでシャベちゃん犯行予告ゲームのところで「添い寝ポジションフェア開催中だってハハッほんとにやろうかな」って言ってますね。いつやりますかそれ。予告でパジャマ着てるみたいだったけど。
画面外の覚書
【キャラクターソング爆誕!】
— ドゲンジャーズ【公式】 (@dogengers) 2024年9月8日
「薬飲んで、寝ろ。」
歌:オーガマン(CV:岸祐二)
作詞:原田謙太
作曲:原田謙太/モトヤマシュウヘイ
編曲:モトヤマシュウヘイ
🎧‼️9/11(水)配信開始‼️🎧https://t.co/1sEnkuyO4r#ドゲンジャーズ#シンドゲ#オーガマン#大賀薬局
外部声優の方にもキャラソン歌ってもらえる希望が! メイド執事さん待ってます!
頭うちつけた上司のグチャ音を調整する仕事しました
— akiti(エーキチ) (@h6MeYnoCH6mK7Px) 2024年9月8日
あのグチャ音、人間なんだなぁって感じられてすごく良かったですよね。
【踊ってみた】
— ドゲンジャーズ【公式】 (@dogengers) 2024年9月8日
シン・ドゲンジャーズEDを、本家まなこさんと踊っちゃってみた!~ビンチョウファイヤー編~#ドゲンジャーズ#シンドゲ#ビンチョウファイヤー#まなこ#踊ってみた
ロボットによるロボットダンスが見られるのはドゲンジャーズだけ!
いやいつも普通に踊っとるやんけ
(キタ) pic.twitter.com/t5ht0PDayC
#シンドゲ 第9話ご視聴ありがとうございました。
— (株)悪の秘密結社ウラカタアカウント (@AHK__urakata) 2024年9月8日
来週の決算公演もどうぞよろしくお願いいたします❤https://t.co/bcS52NdJu8
(ビーコ) pic.twitter.com/Smo78TwTnz
新札まだ普及してないからいけるはず pic.twitter.com/nvilnxiv6p
— 株式会社 悪の秘密結社 (@yabai_kamen) 2024年9月9日