チケ取り2024年12月分

10/31

12/1の決算公演と、12/31の大暴年会の開催発表。
決算公演、ドゲロックの週じゃんー! 前日に帰ることにしとるわ! なぜ……なぜ同時に言ってくれない……12/1まで福岡にいた方がいいよとかの匂わせでいいから言うてくれたら……。
11/29〜11/30の航空券は往復でとっているのでキャンセルしたら往路を取り直さないといけない。しかし午後休で間に合う飛行機はこれかスカイマークのもう一便しかない。

  • 往復航空券をキャンセルするか否か
  • 決算公演を1回見るか2回見るか

の全部のパターンで検討してたら、電卓2台使って3時間経っていた。
2回見るとしたらその日は帰れないが、考えてみたら金曜にまあまあ無理して午後休とってるので月曜は午前休しか取れない。そして出勤なので羽田からのエクストリーム出社になる。
さすがにきつい気がするんだが、2日の朝イチのpeachが安すぎて、1日の宿泊と合わせても1日の航空券とトントンくらいで決めきれない。
今キャンセルしても3割は取られるのと取り直す航空券が高いので、どうもキャンセルしてもしなくても千円くらいしか変わらないということがわかった。
1日は日曜なのでpeachであっても航空券があまり安くない。じゃあもう1回目だけ見て新幹線かという結論に達する。復路の航空券は捨てる。
その分なるだけ安く済ませたいのでホテルは行橋の方で取る。電車で30分くらい誤差である。コロナがなければなぁ。女性専用ドミトリーでもよかったんだけど。
新幹線は明後日の朝5:30から。チケ取りはまだだがとにかくこの辺押さえてから考える。ホテルも新幹線もキャンセル料は勘定に入れなくていいくらいである。
いつもは具体的な金額は書かないことにしてるんだが(金があると思われたくないから。ないものを捻り出しているのである)、正直今回は

  • 延泊した分のプラス料金

というマイナス要素と、

  • 脚本が笹井さん
  • 本編の続き
  • 前日まで福岡にいる(悔しい)
  • マーク3ヤバちゃんがいる
  • シャベリーマンが出る

を天秤にかけてその金額の価値があるか考えないといけないのでそれがいくらか書いておく。約26,000円余計にかかる。
本当はここに捨てる分の復路の航空券代も足すべきなのだが、これはもう家計に計上済みで収支があってるのでノーカン。遣った金のことは知らん。

整理すると

ドゲロック
9/29告知 10/12チケ発 11/29天神

ダンゴさん
10/16告知 11/1チケ発 12/1天神

決算公演
10/31告知 11/4チケ発 12/1小倉

だった。
なんかさ……。これみんな主催が違うから仕方ないんだけど、ファンが被ってるのは主催もわかるじゃん……。なんかもうちょい上手いことやって3日間1つずつなら全部行ってたよ! 遠征先でチケット増やすのは節約だと思ってるバカだからさ!
まあね、遠征民を念頭においてはイベント運営しない。それはそう。
しかしこういうことがあるのかぁ。スケジュールが出てない休みの前に帰る時は往復バラバラでとった方がいいんだなぁ。しかしこんなことまで想定できんわ。内容はいいからこの日にこの会場押さえてますだけでいいから半年先まで教えてほしい。
この反省を生かして次の遠征の航空券をバラで取り直そうかと思ったら、宿泊込みのツアーなのでそうはいかなかった。いつまで経っても遠征むずかしい。

で、大暴年会よ。
去年大晦日の飲食店の早仕舞いっぷりを舐めており、完全に食いっぱぐれて博多駅の地下を彷徨ったんだけど、朝4時に実家出てそれやったからあまりに過酷でちょっと記憶が飛んでる勢いなんだよな。
行ったら楽しいのはわかってるんだけど、ヒーローショーの配信だけ見てのんびり年越すかなぁ。うーん。
正月に博多行ってたからかつお菜買えたのはよかったんだけど(サニーは元日から開いてた)。
やっぱり私がこんなに頻繁に福岡行くのは、もちろんイベントがあるから行くんだけど、福岡のご飯食べたいからもかなりあるんだな。店開いてないなら配信もあるし諦めがつくかなと言う気持ちになる。配信素晴らしい。チケ発までに決算公演の配信があるか教えてくれますように。

11/2

EX予約の「1ヶ月前」の数え方を間違っていた。というか、11/1の朝5:30に取ろうとしてまだ予約できなかったから、翌日の5:30からなのかと思ったら、EX早特ワイドは11/1の10:00販売開始だった。夜中の2時に気づいて、早割は全滅だった。結論から言うと余計に5千円かかる。しかし福岡までの新幹線代+成田からのスカイライナー代+peachの運賃は、普通料金の新幹線とほぼぴったり同じ額なので別ルート考える気も起きない。
いやしかし10〜12月の世の旅行需要ってこんなにすごいの。去年まではまだコロナの影響あったんだなと今年になって痛感した。

11/4

12/1の決算公演のチケ発。チゲット。間違えてクレカ支払いにしてしまい、戻って手間取ってなんか失敗した。たるんどる。


今年のチケ取りはこれで終わり。数えたらわかるんだろうけど数える気が起きないのでイベントに全部でいくつ行ったのかはわからないが、福岡に行った回数は9回だった。去年よりディナーショーと大暴年会の分少ない。
10月からこっち、行楽シーズンの飛行機と宿の高さに慄いていたんだけど、どうも一時的ではないのかも知れず、だとすると来年はもうこの頻度では福岡行けないのかもなぁと思っている。さすがに1回行かなかったらBlu-rayBOXが2個買えるとかなるとちょっとな……。告知が早いものから順にとって、後から入ったものはもう諦めるしかないのかなと上記の苦労を読んで思った。1ヶ月切ったらもうないものとするとしないと、足代と宿代が際限なく膨れ上がってしまう。とかなんとか言ってたら、KYEの告知が過去イチ遅かったんだけど。

今年はここ数年の中では比較的お笑いのライブを見に行っていたみたいだと、チケ取り記録を読み返していて思った。2月の東南西北漫才中、4月のコジマさんトークライブ、溜口スーパーSpringショー、5月の行列の先頭とK-PROリターンズ、6月の児島寄席、リニ6、7月のラブレーターズ単独、大吉さんのポッドキャストイベント、10月の阿佐ヶ谷姉妹単独。

今年一番のファインプレーは溜口スーパーSpringショーのチケットをたまたま取れたこと、今年一番危なかったのは、大賀よかっちゃんねるのライブの告知を全然知らんかったこと。XからBlueskyに軸足を移してから、いつかは見逃してチケット買い逃しが起きるだろうと思っているのだけど、一応それはなかった。多分。未だに気づいてないだけで何かあったのかも知れないけど。
9/1に初めて悪天候で予定外の延泊をしたけど、あれはあれで楽しかったな。翌日休み取っててよかった。

今年もよく取りました。お疲れ様でした。

米袋、異形頭、ミミズク

元々ぬいぐるみが好きだった。どのくらい好きだったかというと、子供の頃、押し入れの片方の下段が全部私のぬいぐるみだった。部屋にでかいハンモックを釣って、その上に山盛り乗せていたこともある。今にして思えば、親はよくあれを許容したものである(ていうか小遣いもないほんとに小さい頃からなので、親が全部買ってくれてたんだけど)。
しかし成長過程で大量に処分した切なさもあり、もうぬいぐるにみは手を出すまいと、どんな可愛いぬいぐるみを見つけてもグッと我慢で過ごしてきた。少子化のせいかおもちゃ屋からぬいぐるみ売り場が無くなり、昔のようなバリエーションがなくなったのも幸いした。昔銀座の4丁目あたりにぬいぐるみの専門店があった気がするんだけどいつの間にかなくなっていた。今ぬいぐるみ買いたいと思ったら博品館か浅草橋の吉徳なんですかね。
まぁそんなわけで、多分20年近くは羊のジェームズ1匹と暮らしてたんですが、

f:id:yarnyarnyarn:20241208124430j:image

この数ヶ月でこれ

f:id:yarnyarnyarn:20241208124444j:image

こうなると思ってたから手を出さないようにしていたのに! 一度タガが緩んだら終わりだと!

左からいちほまれの米袋、シャベリーマンぬい(カスタム済み)、R.B.ブッコローの16センチぬいですよろしくどうぞ。

米袋についてはXでわーわー言うてたので知ってくれてるお友達もいるかと思いますが、一番右のミミズクについては多分Blueskyでしか言ってなかった気がするので今言います。少し前から「有隣堂しか知らない世界」というYouTubeチャンネルに駄々はまりして、家にいる間ずっと流している状態だったりする。
このチャンネルの面白さについては、ほんとに見てもらえれば説明するまでもないので騙されたと思って一度見てほしい。今の所私が一番好きなのは「有隣堂伊勢崎本店の世界後編」です。


www.youtube.com


www.youtube.com

ブッコローの話術がとにかくすごいので延々と見ていくうちに、有隣堂社員の皆さんも、メーカーの方も、とにかく情熱と商品に愛情を持っているのが伝わってきて、社会人として心が洗われる思いがする。

store.shopping.yahoo.co.jp

もちろん本も読んだけど、有隣堂社員の平均年齢が40代後半と知って、ますます感心した。弊社も高齢化著しく、別に何がどうではない、ただただ中年ゆえの怠惰さと億劫さによる停滞をひしひしと感じているので、この年齢の人たちが全く新しいことを始めてここまでにするのがどれほどすごいことかと。


www.youtube.com

このただお祝いメッセージ読み上げる動画が好きで何回も見てしまう。商品と、企業と、ライバルと、業界に、愛が溢れている。

有隣堂は神奈川の本屋で、千葉にも東京で私の行きやすいところにもあまりないのだけどなんでこう親しい感じがするのかと「有隣堂 閉店 東京」でググったらヨドバシアキバ店が出てきて、あれかー! あれが有隣堂だったか!となった。あの店は私が転職して乗り換えで秋葉原使うようになった頃にできたので、会社帰りによく行った。私のくたびれた30代をほんとうに慰めてくれた本屋が有隣堂だったことがわかり、俄然親近感が増してしまった。親近感というか、恩義というか。

まぁでも理屈ではなくただ面白いから。ただ面白いから頼むから見てくれ。ちなみに私が勧めた人の中に、私より先にグッズ買った人が2人もいて、多分私と気の合う人への訴求力がすごい。

9月に誠品生活から24時間生配信をやっていたそうで、すげー行きたかった……電鍋のブッコローちゃんステッカー欲しかった。電鍋愛好家としては。あと普通に夜中3時に誠品にいられるの面白そうすぎて。

ひょっとしたら昔の東京吉本に詳しい人とかは、これ見たら察するところがあったりするのかも知れない。でも別に中の人を詮索したいわけではなく、本当におもしろい人はなにかの形でいつか見出されるのだとしたらいいなと思ったというだけのことである。
いやでもブッコローちゃんはMCやろうとやるまいとずっとおもしろかったんだろうから、自分が見られるところに出てきてくれたことを「見出す」というのも失礼か。


www.youtube.com

あと、私が長いことYouTube動画ってどう見ればいいのかわからんと思っていたのは、オタクのサガとして大量にあるものはどうしても順番通りに見ようとしてしまうせいだったんだなというのがわかった。
このチャンネルに関しては、わざとおすすめで流されるままにバラバラに見ている。そんでそれでいいんだなというのがよくわかった。多分まだ全部見てないけど、残りの数も知りたくない。
でもお勧めされるがままに見ているので、最近は学研の松原編集長のサイン書きライブとかまで見ている。


www.youtube.com


なんか久々に、好きなラジオ番組を見つけた時みたいな喜びを感じている。すごい細かく編集が入っているからラジオとは別とわかっているんだけど。しかしほんとに細かく会話の間を詰めていて、この大変そうな編集で毎週1本……と気が遠くなる。動画の世界は知らないことばかりだ。

そんなわけで最近は、米袋、異形頭、ミミズクの3本柱でやっています。もう何が増えても驚かない。

『ヒーローマーケティング』

大賀社長の初の著作が出た。

当たり前だけど興味のある話しかなかったのであっという間に読んでしまった。数少ない福岡のビジネス書とか福岡が舞台の小説とかを拾い集めるようにして読んでいる私には、急にご馳走口に突っ込まれたガチョウの気分だった。最初のかしいかえんのショーの話、何度聞いてもほんといいよねーーーー。その場にいた人全員からそれぞれの視点で何百回でも聞きたいわ。
私は最初のバスツアーの時の質問コーナーで、「オーガマンは大賀社長が作ろうと言って結社が協力したのか、結社が薬剤師のヒーローを作ろうと持ちかけたのか」と聞いたことがあるくらい、「そもそも」の話に興味があったので、その前段から読めて嬉しかった。大賀社長に起業精神があるとは思っていなかったし(よその会社にいたのは跡を継ぐための修行だと思っていた)、あとお祖母様が偉い人すぎんか。この女性についてすごく知りたい伝記とかないの。

これまではなんとなく伏せられていた、「これをやるにはいくらかかった」という金額がはっきり具体的に書いてあったのがさすがビジネス書だと思った。
一番意外だったのは、「第4話」で、

私たちは、ドゲンジャーズの成功が福岡という都市だからこそ成り立ったとは思っていません。

P171「ローカルヒーローからの脱却ー地図を広げ全国へー」より

と断言しているところだった。私はドゲンジャーズを知れば知るほど、「これは福岡でないとできなかったんだろうなぁ」と思っていたので。というか、福岡の、博多の町人文化を理解しないと福岡の企業のことは理解できず、ひいては地場の会社の集合体みたいなドゲンジャーズのことも理解できまいと小倉の古本市で『博多に強くなろう』2冊組を見つけて嬉々として買って読んだりしていた。
だって石村萬盛堂が傾いた時に、地場企業6社で会社作って助けたって聞いても、関東者にはにわかに理解できなかった。地元企業を支援するふくやさんの「かわとし」のような、ひいては創業者の川原俊夫氏の精神が根付いている街の会社だから、競合他社同士が仲良くドゲンジャーズのスポンサーをできるんだろうと納得していた。

でもよその地域でもこんなビジネスの広がりが実現するならいいなと思う。それはドゲンジャーズというより、こないだ行ったローカルヒーロー祭の話になる。
今年のローカルヒーロー祭は、ローカルヒーロー全体について大して詳しくない私でも「去年参加していたあの団体がいないな」と気づくことが多く(もちろん新しい人たちもいたけど)、やっぱり日本中から参加するのは資金的に大変なんだろうなぁとこれまでになく実感してしまった。手取りが増えないのが悪い。
単純に来ればお客さんにグッズが売れて黒字になる、というのなら参加することもできるだろうけど、それも博打だし、じゃあ確実なメリットってなんだろうと考えたら、結局B to Bなんじゃないかと思った。
来れば、横のつながりができて、商談ができて、商圏が広がる。要するに展示会であれば、一時的に出費してコマ取って出展するメリットがある。
ただ、ローカルヒーローの中に、完全にこれだけで商売をしている「会社」がそもそも少なすぎる。
ダンゴムシマンさんが、キャスで「ローカルヒーロー祭はショーも見られるコミケ」と言っていて、言い得て妙だなと思った。でもローカルヒーロー祭に企業ブースはない。ドゲンジャーズだって多分壁サーだろう。
ローカルヒーローの良さは、それぞれで個人だったり団体だったり非営利だったり会社だったりすることで、別に全部お商売にすべきだというわけではない。
でもいろんな地域でヒーローがビジネスになって、専業が増えて、ローカルヒーロービジネスブームというものが来たら、裾野が広がって、逆に小規模で多様なヒーローもなお増えるだろう。いっときお笑いを見ていたので、世代が揃って、ブームが起きて、その時の新規参入と裾野の広がり方の凄まじさは知っている。あれがローカルヒーローで見てみたい。
まぁこんなこと書いてはいてもローカルヒーロー界全体のことを憂いているというよりは、そうなったらドゲンジャーズと結社の仕事の幅と地域も広がるだろうからブームが来て欲しいと思っているだけなんだけど。

もう一つ、ローカルヒーロー祭のあと、「全く知らない団体さんでもグッズを買うとしたら何か」と考えていて、そのヒーローの核になる物語の小説か漫画があったら買っちゃいそうだなと結論を出したのを思い出した。やっぱり背景がわからないと見方もぼやけるし、イベントから帰ってきたときってかなり余韻に浸りたいものだから、そのとき読めるのがあればいいなぁと。
そうしたらこの本の「第2話」に、「世界観を共有していないヒーローが登場しても、観客を夢中にさせ楽しんでもらうのは難しい(P84)」とあったので、やはりと思った。
シナ様とかデンタマンさんみたいに、完成度高すぎる1枚絵からストーリーを立ち上がらせるタイプの人もいるけど、わかりやすいフィクションの後ろ盾というのは、やっぱりあると強い。

最後のオーガマンとシャベリーマンのスペシャル対談、なんか時期が近い気がすると検索したら、このポストが対談の5日後だった。

今現在の心情は知る由もないし、この歳になると人生にはいろんな季節があるものだとわかるし、季節なんてだいたい変わってから気づく。時代というほどはっきりしたものでもない。
はたから見ているだけの人間にはざっくり四季にしか見えないものも、当事者たちには二十四より多いかも知れず、この本で言ったらMMA設立の経緯とか、ポイント制度失敗のあたりは、ほんとうに全く知らないことの上にどうにか築かれたもので楽しませてもらってたんだなぁとしみじみした。何も知らなかったし知らなくていいのだと。
他の誰も知り得ないどんな季節も、大賀社長と笹井社長は相棒として互いの手を携えていくんだとよくわかった。知らずとも見えずともそれだけわかっていれば十分で、ただそこで咲かせる花を見せてもらうばかりだ。