ドゲンジャーズメトロポリス第7話

決闘罪

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放送時間中ちょうど福岡に向かう飛行機に乗ってまして、リアタイできませんでした(なので今回はCMで面白いことがあったとしても永久にわからない)。
ちなみに機内モードのままラウンジに駆け込んでニコ動で見ました。とにかくどんだけちょっとでも予備知識を入れずに見たい。

でも今回限りのOP見て、やっぱり何も見聞きせず見てよかったと思った! ほんと芸が細かいなー。
劇中でも各々の役をちゃんとコピーしててそっちも芸が細かい。フクオカリバーさん、仕草がすごい芥さん。しかしあの本読んでるとこも真似してたけど、芥さんがあれ愛読してるの知ってるのかしら。

意表をついてくるのはいつものこととはいえ、それにしてもこれは想像もつかなかったガワonガワ! こんなんあり得るのかー!
芥さんが変身できたんだから理屈としてはそうなんだけど、にしてもまさか変身状態のヒーローが別の姿になるなんてほんと……やってくれるよなドゲンジャーズ……。決め技は装着解いて電流だけ残るのにくかった。
しかしこれ他のヒーローでもできるってことだよなぁ。意識のないガワも動かせるって結構怖いぞ。実況で「エルトーバン」と呼ばれていたと大峯監督のツイートで知ったけど、「当番」とも読めてしまってヒエってなった。

もうひとつ予想外、ヤバちゃん回だった! ヤバちゃん捕まるの最後じゃなかったー! いやどっちもあり得るとは思ったんだけどやっぱヤバちゃん最後の方が確率的には高いかと思ってたんだけど。また外したわ。
ヤバちゃんのアクションめためたかっこよかった……あのエクスくんとフクオカリバーさん二人を相手にしながら後ろ向きのままに踊るように下がっていくとこ……(アクションの用語がわからないのでこうとしか書けない)。
「この強さのムラっ気が、経営にモロに出てるのよくないよねぇ」の台詞がらしくてらしくて、あーヤバちゃんだ、私の好きなヤバちゃんだと思った。

そして今回のもう一人の主役、頼木さん見て、脚本家の仕事を抱え込むところは彼にいったのねと思った。

私はドゲンジャーズで一番好きなところ一つだけ挙げろと言われたら脚本なのだけど、その脚本の中身を物語とキャラクターに分けてさらにどっちが好きか決めろと言われても決められない。
特異な物語と同じくらい、各キャラクターにも作家性が散りばめられていると思うからからだ。

脚本家の方のシャベリーマンと書くとややこしいので今だけ笹井さんて書くけど、ドゲンジャーズのどのキャラクターにも大なり小なり笹井さんの要素がある。ニアリーイコールのシャベリーマンがいるから分かりづらいけど。

「シャベリーマン」と「ヤバイ仮面」にも実在と劇中がいるから細かく考えたらキリがないのだけど、ざっくりと、シャベリーマンと笹井さんがほぼ同じで、ヤバちゃんは笹井さんの分身だけど別の生き物となんとなく思っていた。
この間のKYE祭で初めて笹井さんが入ってるヤバちゃんを見た時、あ、これまで見てきたヤバちゃんの原液はこれなのかと唐突にわかった。
原液というと他が薄まってるみたいに聞こえてそれは絶対違うのだけど、なんだろう、それまで見てきたのも濃縮果汁還元100%の濃い味だった。
還元の過程で加わってるものから得ることのほうが多くて、薄いとか物足りないとかそういうんじゃない。ただ、それこそマーク3とか4とか祓袴とか姿すら変わっても全部のヤバちゃんに通じるあの味はこれかと、その還元前の濃縮部分を直に口に入れたみたいに感じた。
あまり正しく伝わらない気がしているけど、でも、「原型」じゃなくて「原液」って思ったんだよな。どうしても。

それが性格なのかアクションなのか感情なのかわからないけど、ドゲンジャーズの劇中ではどのキャラクターにも一滴は笹井さんの要素が溶け込んでいる。その中でも「社会人」の部分を濃いめに振り分けられているキャラクターに私はグッとくる傾向がある。ヤバちゃん、芥さん、そして頼木さん。

頼木さんの、仕事抱え込んで放り出して無気力な時と、頼り頼られることを引き受けた時、あの真逆な心理のどっちにも説得力のある風貌ってあるんだなぁ。哀しみも頼り甲斐も矛盾なく湛えるあのつぶらな瞳よ。
仕事を振ることの難しさ、人に頼ることの難しさ。良い上司であろうと可愛らしい努力を重ねる芥さんといい、ほんとうに、会社員に刺さるわ……。誰もやりたがらない地味な事務仕事で社会は回ってんだよね……。

今回のヤバちゃんのセリフ好きなの多いなぁ。さっきのムラッ気の他にも、「Oh my goodness」とか、「エルちゃん⁉︎ エルちゃんだよね⁉︎」とか「返すから許して」とか。悪いのに情けないヤバちゃんが私は好きだよ。
あとこないだ「私のバカ狭い史」で寝起きドッキリ史を見たところだったので、あっちゃんと「おはようございます」はカメラの下からフレームインするんだ!と感心した。

エクス君には気張らずとも頼れて助けてくれる仲間がいるのもいいね。

すっかりアジトガラガラだ。寂しくなったね……。拘置所ぎゅうぎゅうじゃないの見せて。
田中家に貼られていた1日警察署長のタスキの横のドット絵ポスターがかわいくて欲しかった。

画面外の覚書

これがさっきのツイート。大峯監督、たくさん裏話をツイートしてくださってて嬉しい。


人が……人が走ってんのかあれ……そりゃそうかでも大変……!



シャベさん韓国でグリーティング!
急遽で平日で真昼間の30分という告知にもかかわらず、駆けつけた人がいて、しかもシャベさんをちゃんとモテさせてるー!と感動した。
シャベさんも会えたファンの方たちも楽しそうで嬉しそうでほんとよかったなぁ。
この先ドゲンジャーズが韓国で何かするときには、きっとこの方たちの存在が根拠になって後押しする。値千金のグリーティングと思う。そしてソウルと釜山が東京大阪間くらいと聞いてシンパシーを感じずにいられなかった。

ドゲンジャーズメトロポリス第6話

「道交法違反」

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どうしよう芥さんと桜田さんが夫婦だったら。

もう書きたいことから書くことにしました。順を追って書いてると書いてるうちに書きたいこと忘れるから。
た・だ・す・み・くんて何⁉︎ しかも相関図(3話見た後芥さんの名前調べようとしてホームページに書いてなかった時、相関図欲しいなーって思ったのでこれはすごく嬉しかった作ってくれてありがとうございます)でわざわざ「?」になってんじゃん! なんかあるじゃんこれはー!
同期で仲良しだとか、いとこのお姉ちゃんで頭が上がらないとかであってほしい。こんなに好きにさせといて妻帯者はつらい。あんまりだ。勝手に好きなったはないでしょう。巡恋歌も歌うわよ。
だってもう今週の芥さんかっっっっっっっこよすぎる言うまでもないけど。先週の予告見て、変身ポーズみたいだけど変身はしないよなぁと思ってたらしたよ! しかも「背中を見せる」がSSAとって物理でガワの背中見せるって! はずれ続けているアイスの棒が、「外れたなぁ」にかかるって! すごすぎるもう白旗も両手も挙げるわ。

SSAは最終的には外れるんだろうなとは思ってたんですよ。でも最終回あたりに白石くんの自立の象徴として外れると思うじゃん安直に考えたら。
こういう、ベタな展開をぜんっぶ外してくるんだよなドゲンジャーズ。もし最後に白石くんが外したとしても、芥さんがすでに外してることで意味が全然変わってくる。
展開の予想が全部外れるのに奇を衒った感じがしないと言うか、なるべきようになってるというか、ベタを全部かわすのに最終的に俯瞰するとお約束王道ど真ん中を行く物語が立ち上がるから不思議で不思議で仕方ない。これは1期からずっとそう思っている。


グレイト2くんが、現実の街を守る警察官というヒーローと、宇宙を守る実在のヒーローを見事に橋渡ししていて胸熱だった。
考えてみたら陸くんはグレイトシリーズという架空(というか劇中劇)のヒーローと、実在のヒーローである自分自身の両方を背負っている。

私は「ドゲンジャーズってこういう物語なのか」と理解した(と自分で思った)のが、1期の11話の全員名乗りなので、名乗りは常に誰でも毎回やってほしいタイプなのだけど、3期の名乗りがない故の学園ものとしての現実味になるほどと思った。
そして今回、名乗りの間敵が待ってくれることや「名乗って負けたヒーローはいない」というフィクションのお約束を警察官という現実のヒーローに教えて、6話にして初めての名乗りを一緒にやったのが他でもないその両方を背負う陸くんであるということに唸ってしまった。ここまでの面々が名乗らなかったからこそ。
結果、名乗りというのは名乗ってもいいものだが名乗らなくても良いものだと思うに至った。あってもなくても名乗りはいい。

陸くんとの共闘で確実にひとつ成長した白石くんだけど、陸くんの成長も著しかった。警官コンビを見てちょっと寂しくなった後、MAKOちゃんに会って「自分にもいる」と気付いたところ。
先週のオーガマンの「すでにやっていた」と同じく、すでに自分が成し遂げていたことに自分自身が気づく。同じメンバーが年度を超えても日々を重ねていくドゲンジャーズだからできる成長と積み重ねの描き方が今週も印象的だった。
ところであのちょっと寂しくなったところ、MAKOちゃんが出てくるまでは、Z様を思い出してたのかと思った。Z様お元気かな。

鈴木勝大さんのアテレコめっちゃ好きってもう書いたっけ。書いてなかった気がする。書いてたとしても忘れてるからまた書くけど、なんかこう声の出し方がザ・ヒーロー!って感じがして好き。主人公感溢れるというか、真ん中にぎゅっと引っ張っていく強さが好き。「宇宙ごと守る」という大言壮語が似合ってしまう声。
ヒーローショーでもこの声が聞けるって本当にありがたいことだなぁと、どの人でも思うんだけど、グレイト2くん見ると忘れがちなそのありがたさを思い出すことが多い。
ドゲンジャーズの人間キャストの皆さんは、未来永劫ショーの声を当て続けるわけで、大変だと思うけどほんとうに末長くよろしくお願いしますという気持ちしかない。

ガルフ兄ちゃんまさかの新形態というかバーサーカーモードみたいになってたけど、弟がトリガーになるのはそりゃそうですよね! それでこそ兄ちゃん。相関図見て、兄弟が3組もいるの多いなと思った。
しかしサブタイトル「道交法違反」で「パトカーで怪人を轢く」って、もう、笑ったわ。

グレイト2くんとヒャクトーバンが並ぶと赤と青の対比が綺麗だなーと思ったけど、ドゲンジャーズ大抵赤いから誰と並んでも綺麗なのかと6話まできてやっと気付いた。さすがに遅すぎると思ったけど、先週はオーガマン(水色)で、その前はヤマシロン(3色)で、その前がビンちゃん(メタリック)だからそこまではっきり意識しなかったらしい。そう考えるとドゲンジャーズあんま赤くないのか?(そんなことはない)

白石くんもグレイトシリーズのファンだったことが判明したのだけど、あのちょっと声が低くなってたところ、あれはどれかのグレイトシリーズの真似なのだろうか。
ドゲンジャーズの人間主人公の男の子たちは、みんな可愛がってくれる大人の男性がいるところが共通点だと思っていたけど、グレイトシリーズファンというのも共通していた。

来週は芥さん出勤できなそうだけどバディはどうなるのかなー。頼木さんぜったい良いキャラなので現場出るの楽しみ。
ていうかヤバちゃんご出勤⁉︎ 捕まるの⁉︎ いやラスボスと仮定したけど1期で3戦目かなんかに出てきてるから途中で出てきても不思議はないんだよな。その場合アジトに最後に残るコンビは誰と誰なんだ……(あくまでラス1ではなくコンビが気になる)。
そして今回もハテナさんはただそこにいた。

画面外の覚書


この画像ポストカードかアクスタかクリアファイルで売ってください。


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ガワのバンドとかファンに都合のいい夢かと思った。最高すぎる。ヤバちゃんがベースだったら今更バンギャになるところだった。



相関図ありがたや。



腐れ縁コンビ最高。しかし炎上しても火に油を注ぐか便乗して宣伝する姿しか想像できない。どっちがどっちでも。

ドゲンジャーズメトロポリス第5話

「器物損壊」

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毎回っていうか、ドゲンジャーズ始まってから4年ずっと言ってるからあれなんだけど、改めて、しみじみと、いい脚本だなぁと思った。あまりに何度も言いすぎて何の重みもないけど、ほんと、いい脚本、いい作品だわ。

「どうすれば」のアンサーが「もうやっていた」。
これだけでも唸るのに、それがただの物語じゃなくて、現実にやくいく手帳は配られているし、オーガマンとワディさんはやくいく活動して保育園を回っている(私はインスタで見てるだけだけど)。
私はメタフィクションがかなり好きで、ドゲンジャーズを好きになったのもその要素が強いと思ってたんだけど、4期はあまりメタだと思って見ていないなと思った。
そもそもなんでメタが好きかというと、現実をフィクションに矮小化することによって、似顔絵のように現実の特徴が顕著になることと、現実を借景にすることによって、フィクションに描かれた以上の意味がもたらされることが好きなんだけど(特に後者)、今期のドゲンジャーズって、現実を矮小化も借景にもあまりしていないように見える。
ただ現実の福岡と地続きである「この街」の話だ。福岡より大きくも小さくもない。

順序が逆になったけど、この「もうやっていた」に至るまでもそもそも、修羅王丸がやくいく手帳がないことをオーガマンの弱体化と看破し、さらにその前段階としてユズユズがやくいく手帳を盗んでいるという、かなり緻密な筋立てなんだけど、全然わざとらしくないどころか実際オーガマンがピンチになるまで気づかなかったもんな……。正気ってそういう意味か!と。

それにしても、今期はわからないことがわからない物語なんだなと5話まで見て得心した。考えてみたら次の6話でもう半分なのに、いまだに、このメトロポリスの物語のゴールがわからない。
1期は福岡を取り戻すこと、2期は大切な(怪)人を取り戻すこと、3期は文化祭を成功させることと、全部ゴールが提示されていたた。2期があまりにもあまりにもあまりにも予想外のところに連れて行かれたからその印象薄いんだけど。
ユズユズがほしいものを手に入れるクエストがメインかと思ってたら、ヤマシロンからはあっさりもらうし、やくいく手帳盗んでくるところ自体は映されなかったし、そこはメインじゃないのかなという気がしてきた。
ていうかハテナさんは何者なの。

ゴールはわからないけど悪者が1話ずつ減っていくのはわかったので、ラスボスがヤバちゃんと仮定すると、その直前に捕まるのが誰なのかがすごく気になっている。平たくいうと、最後にアジトに残されるのは、ヤバちゃんとメイド執事さんコンビかヤバちゃんとシャベちゃんコンビどっちかの可能性が高いのではないか、どっちでもいいけどそれが見てぇ!となっている。
いやヤバちゃんが最後かわからないんだけどね。獄中コント最高だったので社長も早めに行っていただいても全然構わない。

ヤバちゃんが遺言で負債をキタキュウマンに負わせようとしてるの笑った。腐れ縁コンビ好きすぎるのでたまらないですねああいうのは。なんでヤバちゃんがキタキュウマンのスポンサーたちを心配してるの(笑)。多分即相続放棄されて終わりだろうけど。

そろそろ萩野さんの話していい? するね。
もーーーさーーー、あのバディのくだり、あれはもうバディ好きを狙い撃ちに来てるでしょ。1分足らずの間にバディ好きのツボ3つ踏み抜いていったぞ。あれは狙ってる。でも抗えない。なぜって芥さんが素敵だから!!!!!
芥さんがオーガマンファンだとわかる前から、そこここに溢れる尊敬が見て取れて、前回歓迎するって言われて嬉しそうだったのもそれでだったのかーと気持ちの良い納得。私は車の中の「いろいろ教われ」の時の手つきを見て、あれ、この人オーガマンにすごく敬意を払ってるとわかった。
それにしても芥さん、笑顔が素敵すぎん? しかも笑う時って、白石くんが頑張ったときなんだよね。自分も上司として試行錯誤中の人が、部下の姿に喜ぶ笑顔って、こんなに人間的に厚みのある魅力を炸裂させるのかとやられっぱなしよ。なんかさ、一見強面だけど実は優しいとかくらいは想像してたけど、まさかオーガマン著のビジネス書読んで頑張って上司やってる人間臭い人だなんて夢にも思わないよ。ほんとに……ほんとに夢中だよ私は……こんなに響くのは私がほぼ平社員だけど役回り的に研修担当だからかしら……仕事中に使いたいのでブラックモンブランの棒を模したボールペンとか出ませんか……(それ出すとしたら竹下製菓だ)。ロクゴを模したボールペンでもいいんだけどそれはヒャクトーバンのグッズか。ところでロクゴって警棒の隠語なんでしょうか。

来週芥さんがマスターキー持って仁王立ちしてたの、あの姿だけ見ると変身前みたいだけど白石くんを強制解除してるんだよな多分。はー楽しみ。芥さんの全てが楽しみ。

画面外の覚書

すげー!しかわからないのでアクションのことあんま書かないけど、今週は水落ちすげー!からの掃除してから落ちてんの⁉︎で二度びっくりした。

メガネの田中くんがいるところが最高。秘書⁉︎


これ見て「えっ門司だからメタルくんずっといるの?」と思ったんだけど、劇中の鯛博駐在所は福岡市にあるよな。たぶん。

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現実の通学路にいるヒーロー、いいなぁ。