ドゲンジャーズメトロポリス第8話

「とっても銃刀法違反」

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なぜ古畑

毎週毎週予想外だ予想外だと言ってはいるが、ドゲンジャーズに関して「全く理解できない」ってことは基本ないんですよ(その理解が誤解である可能性はあるがフィクションの受け手なんてのはそんなものだと思っている)。
が、今週は本当に理解できなかった。なぜあそこで古畑。そういや去年だったかキャスで古畑の物真似してたことあったな……。
意表を突かれすぎて、ここハテナに行かせた説明してなくないか?と2回見たら、シャベリーマンが「かつての」仲間って言ってたから、あれは「アイドールがかつては結社の仲間だった」と説明してるんですね(最初ここが田中くんとアイドールちゃんが仲間だと言ってるんだと思ってた)。
さすがに金印の力のために見殺しにしたアイドールちゃんに会うの気まずいのかなと思ったんだけど、単にアイドールちゃんがバカ強って知ってたからかもしれない。
だとすると、シャベさんとメイドさんはアイドールちゃんが元の大きさに戻る可能性があるとわかってて遭遇を避けたことになるけど、そもそもなんで金印なくても元の大きさに戻れたんだろう。「アイちゃんは攫われた時点で暴れそうになってた」ってことは、いつでも戻れるのに戻らなかったのかなぁ。
素人考えだと回想シーン入れたのちシャベさんとメイドさんがそんな話をするという形で説明したりするかなと思うんだけど、なぜ古畑(まだ言う)。照れ隠しとか色気みたいなものだとすると「考えるな、感じろ」だと思うので深く考えまい。しかしここまで堂々と第四の壁を超えたとなると、序盤に入ったそれっぽい演出は別に深い意味はなかったのかしら。

アイドールちゃん、このままずっとお人形に戻らないでいられるのかなぁ。今回の田中家が1期に戻ってるというのはヒントになるのかなと考えたんだけど、アイドールちゃん、田中家にきたことはあるけど住んではなかったからわからんなぁ。どげんshortで帰ってきた田中くんはアイドールちゃん連れてるんじゃなくてお人形持ってたけど、あれは番外だし。
古畑に意識持ってかれすぎてたけど、そもそもアイドールちゃんが出てきたこと自体がものすごく予想外だった。どのくらい予想外だったかというと、アイドールちゃん2人が出てきたとき、ユズユズが精神攻撃で田中くんに都合のいい夢を見せてるんだと思ったくらい。実物でびっくりした。「僕のだ」って言い切れるルーキーの強さよ。

冒頭、拘置所でもアジトでもお人形遊びしてたけど、よく見るとヤバちゃんとレク修羅様がすみっこに追いやられていてカラミーちゃんが元気なの可笑しい。久々にバッテンヤバちゃん見られて嬉しい!

にわかせんぺいのCMは、福岡あるあるを検索すると結構上位に出てくるのでもちろん知識として知ってはいたけど、あれを実際放送時間中に流せてしまえるのはドゲンジャーズだけだよ……! 素晴らしい。本編も熱かったがCMも熱すぎるそれがドゲンジャーズ。冗談抜きで感動した。YouTubeでリアタイできて良かった。

ハテナさん、あんなマッシヴな感じなのにまさかの精神攻撃系で怖すぎる。社会には、話聞いてくれる感じ出しときながら自分のいいように誘導する悪い大人っているよねと思うとますます怖い。ちゃんと強いし。
しかし「辿り着きました」って言ってるけど彼はメイドイン結社じゃないのかしら。そんなことないよな。ユズユズだけのはずだもんな(メイドイン結社の定義があんまよくわかってない)。

今期はドゲンジャーズの面々が積み重ねてきたものが繰り返し描かれているけど、ここにきてルーキーとの対比でユズユズにはほんとうになにもないんだなとまざまざとわかって残酷だなと思った。ずっと何か足りなくて力を持て余して、可哀想なのはユズユズだ。
「自分のものでないと大切にできない」ということを、私は子供の頃『クレヨン王国七つの森』のキザルのイーガス社長に教わったのだけど、それを思い出して懐かしくなった。時代が変わっても子供は時代ごとのコンテンツを通して同じことを学ぶんだなと思った。

主人公ヒーローが自信を無くして役目を降りてしまいそうなんてのは、ヒーロー物としてはかなりの危機なのに、それが「部下からの深刻な相談」という方向から描かれると途端に矮小化といってはあれだけど、ぐっと身近になるというか、「あるあるー!」となってしまうのおもしろすぎる。脚本家が経営者……。

来週鯛博高校の面々が出てくれるの嬉しすぎる! 先生もいるー!

画面外の覚書

5/27に東京の中野坂上でシャベさんの講演会があって、こういう話が聞きたかったー!という話の連続でとても楽しかった。
ちょうどここで「才覚がなくてもその業界にいるには」という話を聞いて来たので、来週のヒャクトーバンくんの身の振り方と関わりがあるのかなと気になっている。


ドゲンジャーズメトロポリス第7話

決闘罪

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放送時間中ちょうど福岡に向かう飛行機に乗ってまして、リアタイできませんでした(なので今回はCMで面白いことがあったとしても永久にわからない)。
ちなみに機内モードのままラウンジに駆け込んでニコ動で見ました。とにかくどんだけちょっとでも予備知識を入れずに見たい。

でも今回限りのOP見て、やっぱり何も見聞きせず見てよかったと思った! ほんと芸が細かいなー。
劇中でも各々の役をちゃんとコピーしててそっちも芸が細かい。フクオカリバーさん、仕草がすごい芥さん。しかしあの本読んでるとこも真似してたけど、芥さんがあれ愛読してるの知ってるのかしら。

意表をついてくるのはいつものこととはいえ、それにしてもこれは想像もつかなかったガワonガワ! こんなんあり得るのかー!
芥さんが変身できたんだから理屈としてはそうなんだけど、にしてもまさか変身状態のヒーローが別の姿になるなんてほんと……やってくれるよなドゲンジャーズ……。決め技は装着解いて電流だけ残るのにくかった。
しかしこれ他のヒーローでもできるってことだよなぁ。意識のないガワも動かせるって結構怖いぞ。実況で「エルトーバン」と呼ばれていたと大峯監督のツイートで知ったけど、「当番」とも読めてしまってヒエってなった。

もうひとつ予想外、ヤバちゃん回だった! ヤバちゃん捕まるの最後じゃなかったー! いやどっちもあり得るとは思ったんだけどやっぱヤバちゃん最後の方が確率的には高いかと思ってたんだけど。また外したわ。
ヤバちゃんのアクションめためたかっこよかった……あのエクスくんとフクオカリバーさん二人を相手にしながら後ろ向きのままに踊るように下がっていくとこ……(アクションの用語がわからないのでこうとしか書けない)。
「この強さのムラっ気が、経営にモロに出てるのよくないよねぇ」の台詞がらしくてらしくて、あーヤバちゃんだ、私の好きなヤバちゃんだと思った。

そして今回のもう一人の主役、頼木さん見て、脚本家の仕事を抱え込むところは彼にいったのねと思った。

私はドゲンジャーズで一番好きなところ一つだけ挙げろと言われたら脚本なのだけど、その脚本の中身を物語とキャラクターに分けてさらにどっちが好きか決めろと言われても決められない。
特異な物語と同じくらい、各キャラクターにも作家性が散りばめられていると思うからからだ。

脚本家の方のシャベリーマンと書くとややこしいので今だけ笹井さんて書くけど、ドゲンジャーズのどのキャラクターにも大なり小なり笹井さんの要素がある。ニアリーイコールのシャベリーマンがいるから分かりづらいけど。

「シャベリーマン」と「ヤバイ仮面」にも実在と劇中がいるから細かく考えたらキリがないのだけど、ざっくりと、シャベリーマンと笹井さんがほぼ同じで、ヤバちゃんは笹井さんの分身だけど別の生き物となんとなく思っていた。
この間のKYE祭で初めて笹井さんが入ってるヤバちゃんを見た時、あ、これまで見てきたヤバちゃんの原液はこれなのかと唐突にわかった。
原液というと他が薄まってるみたいに聞こえてそれは絶対違うのだけど、なんだろう、それまで見てきたのも濃縮果汁還元100%の濃い味だった。
還元の過程で加わってるものから得ることのほうが多くて、薄いとか物足りないとかそういうんじゃない。ただ、それこそマーク3とか4とか祓袴とか姿すら変わっても全部のヤバちゃんに通じるあの味はこれかと、その還元前の濃縮部分を直に口に入れたみたいに感じた。
あまり正しく伝わらない気がしているけど、でも、「原型」じゃなくて「原液」って思ったんだよな。どうしても。

それが性格なのかアクションなのか感情なのかわからないけど、ドゲンジャーズの劇中ではどのキャラクターにも一滴は笹井さんの要素が溶け込んでいる。その中でも「社会人」の部分を濃いめに振り分けられているキャラクターに私はグッとくる傾向がある。ヤバちゃん、芥さん、そして頼木さん。

頼木さんの、仕事抱え込んで放り出して無気力な時と、頼り頼られることを引き受けた時、あの真逆な心理のどっちにも説得力のある風貌ってあるんだなぁ。哀しみも頼り甲斐も矛盾なく湛えるあのつぶらな瞳よ。
仕事を振ることの難しさ、人に頼ることの難しさ。良い上司であろうと可愛らしい努力を重ねる芥さんといい、ほんとうに、会社員に刺さるわ……。誰もやりたがらない地味な事務仕事で社会は回ってんだよね……。

今回のヤバちゃんのセリフ好きなの多いなぁ。さっきのムラッ気の他にも、「Oh my goodness」とか、「エルちゃん⁉︎ エルちゃんだよね⁉︎」とか「返すから許して」とか。悪いのに情けないヤバちゃんが私は好きだよ。
あとこないだ「私のバカ狭い史」で寝起きドッキリ史を見たところだったので、あっちゃんと「おはようございます」はカメラの下からフレームインするんだ!と感心した。

エクス君には気張らずとも頼れて助けてくれる仲間がいるのもいいね。

すっかりアジトガラガラだ。寂しくなったね……。拘置所ぎゅうぎゅうじゃないの見せて。
田中家に貼られていた1日警察署長のタスキの横のドット絵ポスターがかわいくて欲しかった。

画面外の覚書

これがさっきのツイート。大峯監督、たくさん裏話をツイートしてくださってて嬉しい。


人が……人が走ってんのかあれ……そりゃそうかでも大変……!



シャベさん韓国でグリーティング!
急遽で平日で真昼間の30分という告知にもかかわらず、駆けつけた人がいて、しかもシャベさんをちゃんとモテさせてるー!と感動した。
シャベさんも会えたファンの方たちも楽しそうで嬉しそうでほんとよかったなぁ。
この先ドゲンジャーズが韓国で何かするときには、きっとこの方たちの存在が根拠になって後押しする。値千金のグリーティングと思う。そしてソウルと釜山が東京大阪間くらいと聞いてシンパシーを感じずにいられなかった。

ドゲンジャーズメトロポリス第6話

「道交法違反」

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どうしよう芥さんと桜田さんが夫婦だったら。

もう書きたいことから書くことにしました。順を追って書いてると書いてるうちに書きたいこと忘れるから。
た・だ・す・み・くんて何⁉︎ しかも相関図(3話見た後芥さんの名前調べようとしてホームページに書いてなかった時、相関図欲しいなーって思ったのでこれはすごく嬉しかった作ってくれてありがとうございます)でわざわざ「?」になってんじゃん! なんかあるじゃんこれはー!
同期で仲良しだとか、いとこのお姉ちゃんで頭が上がらないとかであってほしい。こんなに好きにさせといて妻帯者はつらい。あんまりだ。勝手に好きなったはないでしょう。巡恋歌も歌うわよ。
だってもう今週の芥さんかっっっっっっっこよすぎる言うまでもないけど。先週の予告見て、変身ポーズみたいだけど変身はしないよなぁと思ってたらしたよ! しかも「背中を見せる」がSSAとって物理でガワの背中見せるって! はずれ続けているアイスの棒が、「外れたなぁ」にかかるって! すごすぎるもう白旗も両手も挙げるわ。

SSAは最終的には外れるんだろうなとは思ってたんですよ。でも最終回あたりに白石くんの自立の象徴として外れると思うじゃん安直に考えたら。
こういう、ベタな展開をぜんっぶ外してくるんだよなドゲンジャーズ。もし最後に白石くんが外したとしても、芥さんがすでに外してることで意味が全然変わってくる。
展開の予想が全部外れるのに奇を衒った感じがしないと言うか、なるべきようになってるというか、ベタを全部かわすのに最終的に俯瞰するとお約束王道ど真ん中を行く物語が立ち上がるから不思議で不思議で仕方ない。これは1期からずっとそう思っている。


グレイト2くんが、現実の街を守る警察官というヒーローと、宇宙を守る実在のヒーローを見事に橋渡ししていて胸熱だった。
考えてみたら陸くんはグレイトシリーズという架空(というか劇中劇)のヒーローと、実在のヒーローである自分自身の両方を背負っている。

私は「ドゲンジャーズってこういう物語なのか」と理解した(と自分で思った)のが、1期の11話の全員名乗りなので、名乗りは常に誰でも毎回やってほしいタイプなのだけど、3期の名乗りがない故の学園ものとしての現実味になるほどと思った。
そして今回、名乗りの間敵が待ってくれることや「名乗って負けたヒーローはいない」というフィクションのお約束を警察官という現実のヒーローに教えて、6話にして初めての名乗りを一緒にやったのが他でもないその両方を背負う陸くんであるということに唸ってしまった。ここまでの面々が名乗らなかったからこそ。
結果、名乗りというのは名乗ってもいいものだが名乗らなくても良いものだと思うに至った。あってもなくても名乗りはいい。

陸くんとの共闘で確実にひとつ成長した白石くんだけど、陸くんの成長も著しかった。警官コンビを見てちょっと寂しくなった後、MAKOちゃんに会って「自分にもいる」と気付いたところ。
先週のオーガマンの「すでにやっていた」と同じく、すでに自分が成し遂げていたことに自分自身が気づく。同じメンバーが年度を超えても日々を重ねていくドゲンジャーズだからできる成長と積み重ねの描き方が今週も印象的だった。
ところであのちょっと寂しくなったところ、MAKOちゃんが出てくるまでは、Z様を思い出してたのかと思った。Z様お元気かな。

鈴木勝大さんのアテレコめっちゃ好きってもう書いたっけ。書いてなかった気がする。書いてたとしても忘れてるからまた書くけど、なんかこう声の出し方がザ・ヒーロー!って感じがして好き。主人公感溢れるというか、真ん中にぎゅっと引っ張っていく強さが好き。「宇宙ごと守る」という大言壮語が似合ってしまう声。
ヒーローショーでもこの声が聞けるって本当にありがたいことだなぁと、どの人でも思うんだけど、グレイト2くん見ると忘れがちなそのありがたさを思い出すことが多い。
ドゲンジャーズの人間キャストの皆さんは、未来永劫ショーの声を当て続けるわけで、大変だと思うけどほんとうに末長くよろしくお願いしますという気持ちしかない。

ガルフ兄ちゃんまさかの新形態というかバーサーカーモードみたいになってたけど、弟がトリガーになるのはそりゃそうですよね! それでこそ兄ちゃん。相関図見て、兄弟が3組もいるの多いなと思った。
しかしサブタイトル「道交法違反」で「パトカーで怪人を轢く」って、もう、笑ったわ。

グレイト2くんとヒャクトーバンが並ぶと赤と青の対比が綺麗だなーと思ったけど、ドゲンジャーズ大抵赤いから誰と並んでも綺麗なのかと6話まできてやっと気付いた。さすがに遅すぎると思ったけど、先週はオーガマン(水色)で、その前はヤマシロン(3色)で、その前がビンちゃん(メタリック)だからそこまではっきり意識しなかったらしい。そう考えるとドゲンジャーズあんま赤くないのか?(そんなことはない)

白石くんもグレイトシリーズのファンだったことが判明したのだけど、あのちょっと声が低くなってたところ、あれはどれかのグレイトシリーズの真似なのだろうか。
ドゲンジャーズの人間主人公の男の子たちは、みんな可愛がってくれる大人の男性がいるところが共通点だと思っていたけど、グレイトシリーズファンというのも共通していた。

来週は芥さん出勤できなそうだけどバディはどうなるのかなー。頼木さんぜったい良いキャラなので現場出るの楽しみ。
ていうかヤバちゃんご出勤⁉︎ 捕まるの⁉︎ いやラスボスと仮定したけど1期で3戦目かなんかに出てきてるから途中で出てきても不思議はないんだよな。その場合アジトに最後に残るコンビは誰と誰なんだ……(あくまでラス1ではなくコンビが気になる)。
そして今回もハテナさんはただそこにいた。

画面外の覚書


この画像ポストカードかアクスタかクリアファイルで売ってください。


youtu.be
ガワのバンドとかファンに都合のいい夢かと思った。最高すぎる。ヤバちゃんがベースだったら今更バンギャになるところだった。



相関図ありがたや。



腐れ縁コンビ最高。しかし炎上しても火に油を注ぐか便乗して宣伝する姿しか想像できない。どっちがどっちでも。