一ト月ほど楽しみにしていた本がやっと出たよー。
- 作者: せきしろ,又吉直樹
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2009/06/25
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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自分が生きてる時代に即した自由律俳句が読める時点でまず嬉しい! と言っても自由律俳句と言えば放哉と山頭火と言うひじょーに平凡な認識ですが。ちなみにそのふたりなら放哉が好きですが、2首見せられて「どっちがどっちだ」と聞かれたらたぶん正解できない程度です。
口語短歌は好きなのあんまりないし、川柳もあまり企画っぽいのは興味が持てないしで要するにストライクゾーンが狭いのでどうかしらと思っていたんだけどこれは好きだわー。脱力具合も、否定の表現の度合いも、可笑しみも。
追記:
特に好きだったのを5首引用。ほんとは10首くらい選びたかったんだけど短歌とか俳句の引用ってなー……。むつかしいんだよな。全文になっちゃうから。でもこれで知り合いの誰かひとりでも手に取ってくれたらなぁと。隠します。まずそうなら消します。ええ即。
すまないが狐の影絵しかできない(せきしろ)
カーテンの丈も便座カバーの形も間違った(せきしろ)
まだ帰りたくないからナゾナゾに答えない(又吉直樹)
ほら白い息吐かないように呼吸できるよ(又吉直樹)
これ以上のダメージはジーンズでなくなる(せきしろ)
あとなんと言ってもタイトルが秀逸すぎる。これだけで一ト月わくわくできたのは又吉氏の作。