ドゲンジャーズハイスクール第5話

nico.ms
ここでこう来たかー!の5話!

放送当日福岡に日帰りしてまして、帰ってきても魂が天神に置いてけぼりでかなりぼーっとした状態で見てしまい、あまりわかってないうちにシャベさんの副音声解説も聞いちゃったんですね。なので何度か本編見返したけどその解釈を完全になかったことにして見ることはできないし、しかし有料だからまんま書くわけにもいかんしという状態だったりする。
でもまぁバルトやデリダは大学時代ほんのちょーっとだけかじったので、元々「作者の意図」なんて見てる時に考えないし、受け手の数だけ意味はあるので(なので昨今の考察の上に正解があるみたいなのは全然相入れない)、見たように書きます。受け取り方は自由だと思っているからこそ、作り手からのああいうお話はめちゃくちゃ聞きたいし大好きです。

真子ちゃんたち人間キャストを描くことで、ヒーローたちの成長を示すお話なのかなと思っていたら、まさか今回、修羅王丸をこういう切り口で描くとは。修羅様の場合は「成長」というよりも「変化」というか、自分でも気付いてなかった心の裡に気付いたのかな。

自分は真子ちゃんと釣り合わない……と悩んで泣いちゃう涼子ちゃん、切なかったー! わかるよー! 若い頃ってそういうので悩むことあるよねぇ! でも釣り合いとか考えないで「クラスが一緒になった」とかの理由で友達になれるのって若いうちだけだからー!とおせっかいな中年丸出しで泣いてしまったぜ。あと涼子ちゃん稀に見る働き者よ。自信持って。
物語の中の高校生の女の子にこんなに共感したのは初めてかもしれない。自分もかつて高校生の女の子だったものとして。
これまでのフィクションで当事者以外からの欲求乗っけられまくった共感ゼロというか非実在の「女子高生」に煮湯を飲まされてきた恨みが深すぎて何度も書いてしまうんだが、ほんとに普通に勉強して部活して、悩んで笑って高校生やってただけなのよ。たまたま性別が女の人間が。それが「女子高生」という記号になるとなんであそこまで歪められないといけないのか。
真子ちゃんも涼子ちゃんも明峰ちゃんも、ひとりひとりの人間として描かれていて、その上で、「思ったことをきちんと言葉にして伝えられる素直な女の子」の姿を借りることでヒーローと悪役の関係性を浮かび上がらせるって……離れ業すぎる……。こんなことができるのか。
3期の第1報を聞いた時、「女子高生」というワードだけで一抹の不安を覚えた浅慮を謝りたい。

ドゲバースの修羅様って、多分実在の修羅様より結構わかりやすいキャラクター造形なんじゃないかと思うんだけど、冒頭でフクオカリバーさんに死合を申し込まれたと思ってものすごい喜んでいるの、こんなに感情を露わにすることあるんだ……!と驚いた。2期まででは、修羅様は境地に至ることで強くなるのが目的なんだと思っていたけど、本当には死場所を、自分を殺してくれる相手を求めている(と本人は思っている)のかとあの喜びぶりを見て思った。
あんなに喜んでいたのは、自分を殺してくれるかもしれない相手が他ならぬカリバーさんだからなんだろうなーと勝手に思っていたんだけど、修羅様自身がそのことに気づいたのは今回の話を通じてかもしれず、「なぜ余はつきあう」の言い方の変化がその想像の余地を与えてくれた。ラストシーンの修羅様、毎秒最高値叩き出しっぱなしだったな……。かっこいいしちゃんとものすごく恐ろしい……。

修羅様が「これからも付き合い続ける」と言ったけど、カリバーさんの方が「付き合い続ける」とも言えるよなぁ。「現の夢から醒める」、つまり彼岸に行ってしまう修羅様を繋ぎ止められるのはカリバーさんだけかもしれないと、ご本人わかっているのかいないのか。全部わかった上で、「試合しよ〜⭐︎」って言ってるのがカリバーさんな気がする。本当に大事なことを知っていて、自分を曲げぬままそれを守れてしまうのが。

修羅様がさらりと口にした「この街」が、当たり前に福岡なのがぐっとくる。真子ちゃんの言う「今いるみんなが大事なの」のみんながいるのも福岡で、そう気づくたびに「ドラマで説明ないとき舞台は基本東京」に縛られていた心が自由になる気がする。ヤバちゃんがネクタリスさんに奢ってもらっていたのももちろん福岡の大自然ですね。書いておかずにはいられない、お猪口で日本酒飲む社長最高。

画面外の覚書



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毎週ありがとうございますのNGシーンとメイキング。メイキングこんなに大ボリュームで見せていただいていいんですか……! 結社のアジトのシーン嬉しい。

イベント続きだったGWもヤマシロヤさんで終わり、ダンゴムシマンさんに会った友達がすっかり魅了されていた。ヤマシロヤさんの付箋、この世にはこんなに絵が描ける人がたくさんいるのか……って圧倒されたな。


結社が長く定期公演をやっていた天神ポケットさんがクローズ。一回だけでも行けてよかった。


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5/14に初の試みドゲンミーティング。めちゃくちゃ楽しかったー! 初回はキタキュウマン、シャベリーマン、大賀社長、フクオカリバー、エクス、ピザクック原野社長、ビンチョウファイヤー、ちょっと登場MMAの下青木社長。
こんな豪華メンツの貴重なお話を、1100キロも離れた場所からタダで聞いていいんですか⁉︎と肩揺さぶりたくなるような配信だった。出てる人のうち4人社長なんていう恐ろしいメンツにそんな失礼な真似しないけど。
実在するからこそできる配信で、実在の方の彼ら、特に憧れの大人であるフクオカリバーさんの素っぽいお喋り聞けるの最高すぎた。給料日前……。
原野社長が2期の脚本についてちらっとお話ししてくれたところ大興奮だった。そういうの、そういうの聞きたい。ふくやさんの社長にもきてほしい。アクターさんのお話も聞きたい。毎月の楽しみが増えた。