半月分の日記

2月が終わっても「今年が6分の1終わったー」とは思わないのに、3月が終わると「今年が4分の1終わったー」って思うのは容易に想像がつく。考えてみりゃ1ヶ月終わるたんびに今年は12分の1ずつ終わっていくんだからあっという間に決まってる。
あまりに2月にブログを書いていなくてこのままだと何もしていなかったことになりそうなので、この半月のことを帳面の方の日記から思い出してみる。

2/14(金)

大雪の日。Simple Set Liveの日でもあった。行ったら帰れないだろうかなどと考えていたらカポさんがいざとなったら泊まっていいですよと言ってくださったので行くのを決意したところで仕事で待てと言われてそもそも行けない感じに。19:00に校了したと言われそこからノロノロ運転の小田急で下北へ。風松のネタの途中で入った。松原さんがオチでアドリブをぶっこんで自分で笑っちゃうという珍しい物を見る。外に出たら道路が凍り付きかけていた。最大限地下鉄を乗り継いで普段+30分くらいで無事帰り着く。

2/15(土)

雨が止むのを待って雪かき。一週前の雪に比べて圧倒的に水っぽく、重い。排水口の周辺を開けるのに専心する。午後に日が昇ったらあっという間に溶けて水になって流れていった。次からはああ言う雪の時は完全に道を空けるほど雪かきしなくても良いなと学ぶ。積んだ方が溶けづらい。
遅れていない電車で新宿へ。伊勢丹でご進物を買ったりする。『やがて秋茄子へと到る』が何かの一位をとったというのを見に紀伊國屋書店に行く。堂園昌彦氏書き下ろしの新作が載ったペーパーを見つけて思わず声を上げそうになる。
詩歌の棚で生き物のような手触りの歌集を見つける。

galley (塔21世紀叢書)

galley (塔21世紀叢書)

カバーと表紙がすべてフロッキー加工の紙が使われている。開いてみると遊び紙が磨り硝子のような紙で、これはたぶん竹尾のパチカだろう。このあいだこの紙を使ったカードを買ったから知ってる。小口を見ると1折りずつ交互に本文紙を変えているようで、白と生成りのストライプになっている。天を見るとスピンはあるけれど花布はない。
心に引っかかる歌を読むと、眉がすっと上がる感じがする。最初数頁読んだだけで何回かその感覚があり、そういう本は迷わず買う。
しかしまずこの手触りを感じなければ、中の歌に巡り会うことはなかったかも知れない。実は秋茄子はそのもっと甚だしい例で、手に取ったら離せなくなってしまって歌を精読するのは後だとにかくこの本を家に持って帰らねばと思った。本好きで、あの本を棚に返せる人はいないんじゃないかと思う。そのぐらいすごい本だ秋茄子は。電子だ紙だの論争の、一つ結論ではないかと思う。
この日はエスカレーターの前で平出隆の「via wwalnuts」を売っていた。これも手に取ってみたい本の筆頭だろう。秋茄子を、信じられないほど売ったという紀伊國屋書店新宿本店は、手に取ったら最後というような紙の本の先鋭を扱っていくことにしたんだろうか? ならば足繁く通わねば、そして詩歌の棚以外も見なければ。
そのままバティオスで人力舎の漫joyに。風松はもちろん相席スタートスパナペンチトークが見られたのが嬉しかった。終わって外に出たらものすごく寒かった。

2/16(日)

雪かきによる筋肉痛。布団で前日買った歌集を読む。
読んでみて、年が近くて、働いている人なのだというのがすぐにわかり、その後で私の仕事(印刷屋)に近い仕事だなと思う。後書きまで読んだら新聞社に校閲記者としておつとめの同い年の人だとわかった。タイトルの「galley」は「ゲラ」の語源なのだと。題を見たときすでに気づくべきだったのか。

「おつかれ!」がいつもわれらのあいさつでA4バッグに滲みる太陽
「残業の人の背中はさみしい」と向かひのビルの人も思ふらむ
月、火と雨が降りをり水曜はしづくのひかるゑのころを思ふ
草、といふ風情でわれの歩きゆくこの雑踏をのちに思はむ
もうけふが始まつてゐるさびしさの新聞輸送車橋を越えたり
1段ベタ2段顔付き見出し付き死にスタイルがあてがはれゆく
夫よけふも壊れずに仕事してゐるか ゲラを広げてしばし思へり
就職を「した」と「しない」と「できない」でさびしきわれら薄く鎧へり
やめ方が卑怯と言はるる日がやがてわれにも来むか来ぬか来るなり
ここからが長い二月の雪の日々凍れる杭に触れては歩む

女が勤めるのはしんどくてつらい。さびしい、かなしい。でも強くある。男が勤めるのがどうなのかはやったことがないからわからない。「ここからが長い」という歌い出しが心にずんとくる。
編年体でI、II、IIIと編まれたうちのIに好きな歌が多かったので第一歌集を読んでみたいのだが版元品切れでamazonだと五千円を超えているのでもう少し考える。

2/17(月)〜19(水)

年明けから初めて仕事が落ち着く。なぜ風松がライブ無い週に。経験上ライブが無くて早寝してると体調を崩すので警戒していた。19日に新しい仕事の打ち合わせ。

2/20(木)

月役で朝から地獄のような腹痛だったがどうにか出社はして、11時頃にやっと腹痛収まってきたなーと思ったらとんでもなく胃が痛くなる。「生理 胃痛」でググったらままある症状らしいが私としては初めてだったので対処方法がわからない。とりあえず貼るカイロ2枚貼って湯たんぽを抱えて昼休み中和室で寝ていたが治らず、結局2時までそのまま転がっていて立てるようになったところで帰った。この日会社行ったのは完全に判断ミスだった。

2/21(金)

出社したら数人が待ち構えていたように「昨日大丈夫でしたかところで」と仕事を持ってくるのでキレそうになる。理不尽だという自覚はある。胃痛は治ったが腹痛。

2/22(土)

とにかく無為に過ごそうと決めて、最近風松のネタに出てくるようになったポコパンをやってみる。まぁ課金させよう精神がすごい。どれほど厳密にこのレートやらイベントの頻度やらが算出されているのかと思うと気が遠くなる。任天堂にはこんなものには手を出さず、おもしろいゲームを作ることに専心してもらいたいとしみじみ思う。
急に肌の調子が悪いことが気になり始める。たぶん端から見たら変わらないのだが自分的には絶不調である。しかし私の顔の肌は貧乏性で、高い化粧品を使うと最初数日は良いのだが1週間以内に吹き出物が出来るので使い続けられない。しかし気になり出すと止まらずなにか化粧品が買いたくて仕方なくなる。

2/23(日)

美容院に行ったついでに地元での用事をまとめて片付ける。振り込みやら。前日からの肌の不調が気になるのがやっぱり止まらない。この場合、不調よりも、不調が気になる方が問題で、要するにストレスだというのは自分でもわかっている。
帰りにセブンイレブンに寄ったらMY BOTTLE DRINK dropと言うポーションを売っているのに気づく。そう言えばなんか雑誌で見た気がする。
横に売ってるボトル専用とは書いてあるが、ボトルは買わずにポーションだけ買った。そのボトルの構造が複雑そうで洗いづらそうだったからで、決して2千円をケチったわけではない。色々な種類があって楽しい。ウキウキと5種類ほど買う。
化粧品コーナーに富士フイルムアスタリフトのトラベルサイズがあるのに気づき、これなら吹き出物が出る前に使い切れるかも知れないと購入。
夜、星野源情熱大陸。TLを見ながら視ていたら内容の薄さに呆れる声多数だったが、「地上波・民放・30分」なんて三重苦みたいなものだから入院中の写真と最後の感慨がないと叫ぶ姿が見られただけで御の字だと私は思った。

2/24(月)

前日買ったポーションを試してみる。カッターで封を切る手間はあるが、会社には文房具が揃っているので全く苦にならない。家だと逆にやる気にならない気がする。90円でこれはなかなか良い楽しみを見つけた。
残業したため開演時間ちょっと過ぎてエイトライブに。風松の1本目「初対面の人が苦手」は今年の新ネタの中では初めて1本ネタっぽい。2本目は単独の「ネタ作り」を漫才で。1本目の漫才では松原さんに妻と娘がいる設定だったので、後になって、2/24時点で結婚してましたと言われても驚かない。

2/25(火)

朝から順調に仕事をこなして定時に上がり、THE VERY BEST OF MANZAI2+に。ひじょーに楽しく、今感想を書いているんだけどコント師の漫才までで3000字を越えて疲れている。

2/26(水)

前日定時に上がれたのが奇跡としか思えないほど忙しい。アスタリフトを使い続けてちょっと調子が良くなった肌は、順調に痒くなってきたのでそろそろ使うのを止めないとと思う。アスタリフトが悪いのではなく、何使ったってこうなるのである。

2/27(木)

前日嫌な予感はしていたが派遣さんが一人休み。気づいたら定時だった。仕事が片付いて次に顔を上げたときには20時だった。少し悩んでハーモニックホールに。トッパレだったのだ。もちろんネタが見られないのはわかっていたけど、トッパレの企画はほんと楽しいから。あのメンツをスパローズが仕切るんだもの。着いたら21時で受付にいたK-PROさんを驚かせてしまったのが申し訳ない。企画も途中からだったけど、R-1決勝進出を決めたじゅんいちダビッドソンさんの輝きを視られて嬉しく思う。

2/28(金)

3日仕上げの仕事が集中していたが、手伝ってもらえて土日休めることに。帰りに装苑の新刊を見に上野の明正堂書店に行く。良いなと思ったページはやっぱり大森礱佑子さんのスタイリングだった。

装苑 2014年 04月号 [雑誌]

装苑 2014年 04月号 [雑誌]

あとこれも買う。
5歳“若見え

5歳“若見え"美肌バイブル (日経BPムック 日経ヘルス別冊)

そう言えば日中急に思い立ってSUQQUの顔筋マッサージの予約も入れたんだった。ストレス継続中。
町田洋の新刊は明正堂・ecute共に品切れ。22時半を過ぎていたので秋葉原には探しにいけなかった。

3/1(土)

昨日買った雑誌を見ながらスキンケアなどしてみて、そうだった私に必要なのは高い化粧品ではなく安い化粧品でのまめなお手入れだったと何度目か気づく。ストレスフルな状態になる度に何度も思い出す。でもやっぱりなにか違う物が使いたいと、近所の化粧品屋に行ってリサージのスキンメインテナイザーを購う。近所の化粧品屋は、私の親世代がメインの客層なので、行けば毎回若いわねぇ肌きれいねぇと言ってくれる。こういう場所を選んでいきたい。大量に試供品をもらったので帰って即仕分ける。それでまたスキンケアをしてみる。やりすぎたら良くないとわかってはいる。全部ストレスが悪い。
昼ご飯にごぼうと蛤のクリームパスタを作る。そこはかとなくお節句っぽい。明日からまた母が少しの間滋賀に行く。