庭の中


パルパティーンが解散する。


ほぼ、yardでしか見たことはないと思う。吉本の劇場での彼らは知らない。
yardでの彼らは、トップバッターを務めていた印象が強い。最初がパルパティーンだと安心して笑えた。
若々しい見た目に似合わず漫才はすでにどっしりとしていて、そこから逸脱する部分の妙味までもうしっかり確立していた。軽口ともアドリブともつかない応酬をしているときがなんとも言えず楽しそうで面白くて、でもひっぱりすぎることなくあっさりとネタを〆て軽やかに帰って行く姿が記憶にある。もっと見ていたいと何度か思った。
あんなに若手でも、さすが吉本の漫才師は安定感があるなぁと思っていた。この先、yardメンバーがライブ以外の仕事で会うとき、パルパティーンは非吉本のyardメンバーにとって頼れる存在になるような気がしていた。


数えられる程しか見たことのないパルパティーンの舞台上の姿を思い起こしていたら何度も涙が出てきた。
私は自分で思っていたよりパルパティーンの漫才が大好きみたいだ。まだ過去形ではなく。