風藤松原 in 浅草

浅草花月 14:30
どりあんず・ジョイマン・エド・はるみ・しずる・風藤松原エハラマサヒロ・ショウショウ・オール阪神・巨人(出演順)


風藤松原が吉本の舞台に! これは行かねば! と発売日にチケット買ったら1列目のほとんど真ん中という席で戦いた浅草花月
今日開演15分前に仲見世の入口で「当日券半額でーす」と手売りまでなさっておった。
一体どういう事になるんだろうと思ってたんですが、かなり入ってました。団体さんもいたのかな?
が、客層がいつもと違いすぎてびびった。まず半分くらい男だし、ピンポイントだとずーっと寝てるおじさんとか、できあがってるとしか思えないテンション高い集団とか。前説からエドはるみまでは客席から声はかかるし(邪魔はするし)で、えええ風松大丈夫なのーと心配になりました。でもしずるになったらぴたっと黙った(笑)。
風藤松原と、板付きのコントだったしずる以外はみんな客いじりがちょっとあって、やかましい客席もしれーっとあしらってました。営業のとき吉本の人がうまいわけだ。
おもしろかった組の印象をざっくりと。

しずる

KOCの1本目、「冥土の土産」の意味を考えてるうちに仲良くなっちゃうヤクザのコント。これ大好きー! 生で見られて嬉しい。おもしろいんだけど、このふたりが仲良く生きてく未来はないのかしらと思うとちょっと切ないのよね。

エハラマサヒロ

物まね→自分がめっちゃかっこいいと思ってる鬱陶しいシンガーソングライター(だっけ?)。物まねはもう中の真似がおもしろかった(笑)。後半はR-1の1本目の短縮バージョン。これも大好き! 嬉しいなぁ。それにしてもなんでマクドナルドの歌を歌ってミスドからCMがくるんだ(笑)。

ショウショウ

初めて見ましたがベテランとお見受けしました。一瞬にしてお客さんのハートをがっちり。じょうずだったなー。ここからオール阪神・巨人の流れがすごく劇場っぽかった。

オール阪神・巨人

すばらしいとしか言いようがなかった。これが漫才かー。
まず巨人師匠が立ってるだけでかっこいい。鍛えてらっしゃるだけある。筋肉大事。大木のような安定感だった。
もちろん息ぴったりなんだけど、かけあいと言うのもちょっと違うというか……。もっぱら巨人師匠が喋ってて、阪神師匠が合いの手を入れるんだけど巨人師匠はそれを意に介さないでどんどん進む。浄瑠璃のくだりでさりげなく技を見せたりしつつ、とにかくずーっと「昨日あったことを話してる」感じが、普段聞いてるネタと違いすぎて、ああこれが、ほんとのしゃべくり漫才かと。
漫才コントの家で練習してきたネタを披露します!感に慣れていたので、あまりに生な感じに圧倒された。もちろん考えられたネタなんだとわかってるんだけど、ライブ感はんぱないわぁ、連日劇場に立っても飽きられないのにはこれが必要なのかぁとふかく納得いたしました。


さて風藤松原。めずらしくジャケット着用の風藤松原。あとなんか、風藤さんの靴が真っ赤だったような気がする。
ことわざ→友達の作り方。いやぁ固かった(笑)。最初出てきて「風藤松原の風藤ですー」「松原ですー」ぐらいで即ネタに。
びっくりすることに、私が今まで見た「ことわざ」の中でいちばん笑いが少なかった気がする。受けてないわけじゃないんだけど。
「ことわざ」って鉄板で、絶対受けるもんだと思ってたので意外すぎた。ジ・アルフィーで受けた後パフュームで受けないの初めて見た!
でも「友達の作り方」ではかなり受けてました。ああ言うとこでは普通の漫才の形の方が良いんですかねぇ。
私としては、普通の漫才だと松原さんの自由度が低く(と言うかゼロに)なるので、交互パターンが好きなんですが、色々ですね。
途中で客席の赤ちゃんが泣いちゃって遮られるも、「風:泣いちゃったねー」「松:周波数が合わないんでしょうねー」とさらっと流してました。


本を正せば風藤松原NSCですし、baseよしもとに出てたり作家やってたわけだから、存外なじむのかしらと思ってたんだけど、いやぁアウェーだった(笑)。生みの親より育ての親というか、太田プロの芸人さんなんだなぁと深く感じ入った次第です。
それにしてもああ言うバラエティーに富んだ芸人さんと連日舞台に立てる環境にある吉本は、やっぱり良いなぁ。