元ツィンテルメモリアルライブ「コントロード」

12/5(火)シアターマーキュリー新宿 19:00

決定的なネタバレはしていませんが、先入観は与えると思うので、明日見る予定の人は読まないでください。

ツィンテルのことは好きだったけど、単独に行ったことはなかったと思う。あの頃何組かいた、見に行くライブにいてくれたら嬉しい人たちのうちの一組だった。
ただ、ツィンテルが解散したのは浜浜と同じブルーだったので、最後の日は見ている。
そのくらいの思い入れなのはずなのに、「コントロード」のOP映像でもう泣けてしまって、さすがにこれは早いぞと暗転中に慌てて涙を拭いた。
あの頃のライブシーンで、おふたりは間違いなく一番の喜劇人だった。
OPを見ていてそう思った。そしたら泣けてしまった。

この8年のおふたりは知らないけれど、今日は緊張していたのか勢登さんはよく噛んでいたし、倉沢さんはよく笑ってしまっていた。最高にかっこよく差し挟まれるタイトルコールも、昔ほどのキレはなかった。
それでも最後、それすら演技だったのかと思わせるほどの二人での芝居に、ああ私の知っているツィンテルだと思った。

喜劇人であり役者でもある。でも、こんなにも人生丸ごとフリにして、じゃあ何をするかって、ただただ笑わせたいだけなんて、そんなことできるのは芸人だけだ。
人生全部前振りで、溜めて溜めて腰に乗せて、背負い投げ一閃で全部ぶん投げてしまうような。
芸人にしかできないこういうライブを見たくて、あの頃あんなにも足繁くライブに通っていたんだと思う。
芸人にしかできない、今のツィンテルにしかできない珠玉の単独だった。