逆上がり

7/2 あるあるCity B1スタジオ
12:00 KYE祭 with ヒャクトーバン
15:00 絶対、SNSにアップできないKYE祭のリハーサル

4ヶ月前の公演の感想を今更書くのが無謀なのはわかっている。わかっているが、このまま書かないでいると、数年後の私が「それでも今の私よりは覚えてるだろうがなんでもいいから書いとけや」と烈火の如く怒るのもわかっている。火を見るより明らかに。なぜならもう何度も同じことをしているからだ。

しかしなんでブログ書いてなかったんだろうとツイログ見たら、私この日乗るはずの飛行機が欠航してることに成田行ってから気づいて、1時間後の飛行機取り直したりして超絶ばたばたして日帰りした上に、翌日の3日にメタルくんの写真集発売記念イベントが発表されて、極め付けが5日からコロナに罹ってたんだわ。一応写真はスマホに移したりしてるから、書く気はあったらしい。書けなかっただけで。
しかもこの7/2がよりによってあのTwitterAPI制限で何も見えなくて阿鼻叫喚の日だった。それでその後ツイートする気が失せて今に至るので仕方ないといえば仕方ないかもしれない。

さてこの日のKYEは、ヒャクトーバンに令和のヒーローショーを教えてあげよう!とヤバイ仮面が騙し討ちをするショーが1部で、素面でのリハーサルが2部だった。
かろうじて書いていた当日の感想2ツイート。

あるあるCity B1スタジオでKYE祭り withヒャクトーバン見てきた。めっちゃくちゃ楽しかった。なんでヒーローショー見た後にそのショーの素面のリハーサル見るのがあんなに楽しいのかと言われても理由はさっぱりわからないのだが、とにかく楽しかった。ワーワーヒューヒュー言うてしもうた。
posted at 22:13:35

リハーサルで一番客席がわいたのがカラミー役の皆さんの登場シーンで、上手で笹井さんが笑っちゃってて、でもなんでと言われれば斗員の人たちってショーの客からすると「恩人」のようなものなんだけど、普段は彼らに向けた反応を渡すことが難しいから、直接拍手を贈れるのが嬉しいんだと思う。
posted at 22:21:41

今覚えていることを箇条書きにすると

  • イケメンの殺陣は超かっこいい

シオンくんのことなんだけど、ヒャクトーバンでのアクションも当たり前にかっこいいんだけど、表情で魅せる訓練を積んでいるイケメンが袴みたいな稽古着でアクションするのは、ガワのアクションとは別ベクトルでめーっちゃくちゃかっこよかった。
笹井さんが何かで、面つけて芝居するのと面なしで芝居するのは全然違う、みたいなことを言ってた気がするんだけど(キャスだったかな。出どころが思い出せない)、シオンくんは確かに、面なしで舞台に立ってきた人だとよくわかった。

  • カラミーちゃんは小さく見える

カラミー役の人たちが素面で出てきた時すっごい大きく見えた。見えたというかそれが等身大なのだから当たり前なのだけど、やられ役であるカラミーの格好をしていると、見る側が勝手に「弱そう」という先入観で見るせいかすごく小さく見えるんだとわかった。

  • ヤバちゃんがものすごく怖かった

これは1部なのだけど、客席真ん中の通路に降りたヤバちゃんが、ヒャクトーバンに声援を送ろうとする客席に向かって「やめろォォォォ!」と吠えた。演じているのが笹井さんだとわかっているのに、笹井さんの声のはずなのにヤバちゃんの声に聞こえて、びくっとするほど怖くて声が出せなくなった。
2部のリハーサルでの笹井さんは完全に力を抜いていたので、このシーンの時も通路で立っているだけだから当たり前だけど怖くもなんともなくて、同じ人とは思えなかった。

本番を見た後にリハーサルを見るのがなんであんなに楽しかったのかさっぱりわからない。これは思い出せないのではなく、確かに楽しいのに理屈が全くわからないと、見ている時点で思っていた。
普通に考えて、楽屋裏を見る感じがあるからなのかなと思う。確かにその楽しみもあった。普段は見られない、演じている人の表情が見える。
でもそれ以上に、カラミーちゃんが小さく見えてたとことに気づくとか、カラミーちゃんを演じているのがそれぞれ誰なのかがわかるとこんなに嬉しいのかとか、見る前は想像もつかなかったことがすごく楽しかった。
でもそれをわかっててこの2部を設定したと思えないところが、KYEは不思議なんだよなぁ。
第1回のKYE、私が企画する立場で1部であのショー見せて、2部であのトーク聞かせたら、3部でもう1回ショー見せると思う。全然意味が違って見えるから。
でもそうしないってことは、2部が1部をひっくり返す装置として置かれていない。多分この日も。
全く新しい回路で楽しませるのに、その回路の機序を作る側さえ完全には把握していないまま始まって、一回きりで終わっていく。
つくづく変わっていて、ただただ見逃したくないと思う。