スピッツのことば


このPVは今まで私が見た中で最も悲しいPVの5本の指に入るんだけど(もちろん1位は「夢じゃない」だ)、主題歌になってるらしいドラマとはどうなんでしょうか。合ってるんでしょうか。応援団てことはなんか前向きそうだけど(見てない)。
先月リミックス版が配信限定で発売になって、すぐ買ってイヤホンで聞いていたら、力強い声に20代のマサムネくんの精悍な顔が見えて、ああやっぱり若いんだなと思っていたんだけど、続けてハチミツ収録のオリジナルバージョンの方聞いたら、新しい方はずいぶんボーカルを強くしてあった。声の張り上げなさで言ったら元の方が今に近いくらいじゃないかしら。他の音も全体的に強く感じた。


7/10に武道館でフェスティバリーナを見てきて、書いたんだけど全日程終わるまで待つかーと思って忘れていたのが以下のエントリ↓


フェスティバリーナで「愛のことば」を聞いたとき、Aメロのテツヤくんのギターの音、あれなんて言うんでしょう、音楽のことばにとことん無知なんでわからないんだけど、リフ? まあとにかくギターの音がすごく強く感じられて、唐突に、「ドキュメンタリー」という言葉が浮かんだ。
あ、ドキュメンタリーなんだな、こんなに何年も前の曲(後で知ったが19年前。じゅうきゅう……)も、今鳴らしているんだな。
27年のキャリアを持つスピッツは、いつ見ても素晴らしいけど、それは過去の素晴らしい時点を寒天か何かでスコンと固めたものを見せているんじゃなくて、いつも今もこの瞬間のスピッツであり、今のスピッツの音を鳴らしている。


フェスティバリーナでやったどの曲もよかったけど、聴いているだけで涙が出そうになったのは「正夢」だった。私の人生とともにあるのがスピッツの歌でほんとうによかったと何度目か思った。
たとえそれが幸運を運んでくるといわれても、自己啓発セミナーみたいなポジティブな言葉を叫び続ける人生なんていやだわ。悲しいこともさびしいこともあって、しゃがみ込んで立てなくなることも含めて人生で、それでも光の方を向いているスピッツの歌にこんなにも背中を守られていたんだとわかった。
きっとまたすぐ忘れてしまうけど、そしたらまたスピッツのコンサートに来られるといいな。今年は2回も見られた。