半券の山

2月の半ばくらいに、なんか最近ずっとチケ取りとなんらかの手配をしてるな(そして販売サイトが全部違うな)と思ったので、この期間に取ったり使ったりした「券」を全部書き残してみた。来年の参考になるかもしれないし、来年になったらまた全然状況が変わってるかもしれない。

2/2

本決算公演の内容変更とチケットの返金、新たなチケット発売日が発表になる

私は月末に何があろうと休めない日が1日と、なるべく休まない方がいい日が4日ある。
最初に本決算公演が発表された1/20の時点では27日がその何があろうと休めない日の可能性があったのでチケットは取らなかったのだけど、なんとなく旅程を調べてびっくりした。
福岡のホテルがバチボコに値上がりしている。
週末でも1泊5,000円台で泊まってたホテルが26,000円になってて、リアルに目を擦ってしまった。これがインバウンドか。
考えてみたら私はコロナの影響下にない福岡に行ったことがないのである。
あまりのことに行ける予定もないのに散々調べたところ、小倉の公演はものすごい悩ましいということがわかった。選択肢が多すぎる。

自宅から成田(高い)→LCC福岡空港(安い)→福岡空港から小倉(高い)→小倉で宿泊(博多よりはマシ)→小倉から福岡空港(高い)→LCCで成田(安い)→成田から自宅(高い)

自宅から羽田(安い)→羽田から北九州空港(高い)→北九州空港から小倉(安い)→小倉で宿泊(博多よりはマシ)→小倉から北九州空港(安い)→北九州空港から羽田(高い)→羽田から自宅(安い)

自宅から東京駅(安い)→東京から小倉(高い)→ 小倉で宿泊(博多よりはマシ)→小倉から東京(高い)→東京駅から自宅(安い)

福岡空港発なら博多泊でもよくて、博多の方がホテルが多いので探せば安いところもあるのかと散々見たんだけどまぁ高い。とっくに埋まってたが、ファーストキャビンすら週末は5,900円である。まじかよ。
選択肢が多い割にどれも一長一短で、頭抜けて安いのはなく、とにかく宿が高い。LCCも高くなってて(これは直前だからなのか値上がりしてるのかよくわからん。ホテルは向こう3ヶ月見たがずっと高かった)、これ以上値上がりするなら新幹線のEX早得と並ぶのではと思ったが、それこそチケ発が早くないと取れないんだよなーーーー。
しかし今後はますますインバウンドも増えて、値下がりするってことはないんだよな……と若干の絶望を覚えたのが前段階。

2/8

宿の手配

27日が休めることがわかったので、なら本決算公演いけないこともないなぁ、しかし足と宿が決めきれんなぁとか考えていて、待てよ25日に博多で華大さんの出るライブがあったなと思い出す。25日に博多でライブ見て26日に小倉の公演見るなら、25日に福岡空港着の後北九州に泊まる必然性ができるなと気づく。
これでルートと宿泊地がほぼ決まるので、迷わなくていいならあとはその中で折り合いのつく値段と時間を探すだけである。とりあえず行く方向で、宿だけ抑えるかと検索する。
しかしやはり25日(土)は小倉も高い。小倉から電車で20分くらい行ったところで、旅行支援使えばまぁ許せるかなという値段の宿が見つかる。
26日は日曜で安いので小倉で宿を取る。
飛行機はキャンセル料が莫大なので、チケット取れるまでは手配しないことにしているが、待ち長い。

2/10

本決算公演内容確定

2/13

バスツアー発表

悩ましいやつが来てしまった。
かねてより門司港には行ってみたいと思っていた。しかし車が使えない私にはハードルが高い(というか去年北九州一度しか行けてない上に観光全然できなかったから、イベントのついでにとか思ってると多分一生行けない)。
しかしツアーが土曜の朝9時博多駅集合ってことは、どうやっても前乗りしないと間に合わない。そして金曜の博多のホテルは高い。
悩んだ挙句、サンライズ瀬戸・出雲を使う方法を思いつく。
これまたかねてより、寝台車に乗ってみたいという希望があった。大阪によく行ってた時に銀河使えばよかったといまだに後悔している。
数時間電卓叩いた結果、サンライズ使うと空路に比べて旅費が一万円くらい高くなる。が、前乗りのホテルとったらトントンでは。
しかしこのルートで行くとなると、サンライズの切符がどう考えても一番激戦に決まってる(母数が桁違い)。もし取るなら2/17の朝取らないといけないが、その時点ではバスツアーが取れるかわからない(バスツアーのチケ発は22日)。
サンライズのキャンセル料は300円くらいらしいので、じゃあとりあえずチャレンジしてみて、これが取れたらバスツアーも申し込んでみるかなと決める。

2/14 19:00

本決算公演チケ発 TIGET

夜公演→昼公演で取ろうとしたら、昼公演の方でカードの不正利用を疑われて決済できない。
チケ取りの時は着信が来ないよう集中モードにしているので、不正利用云々のSMSに気づかなくて何度かやり直してしまい、コンビニ決済に切り替えるまでに時間がかかってしまった。
前回初動で売り切れてなかったからそこまで焦らなかったけど、これファティマみたいな瞬殺イベントでやられたら訴訟もんだぞと思ったけどファティマは当日決済だった。ありがとうファティマ今後も当日決済にしてくれ。
しかしこれ、最初から全部コンビニ決済にしといた方が安全なのかしら。TIGETはコンビニ決済の方がタップする箇所が多いんだよな。引っかかったのは2つめだったから、公演数分だけカード登録しといて、次々変えてった方がいいのかもしれない。
チケット取れたので飛行機の予約。LCC
華大さんが出る村上ショージのライブのチケットも取る。これがずっと「◎」だったからよかったけど、こっちの売れ行きも気にしないといけなかったらしんどかったな。

2/15

KYE祭開催発表

えらいのがきた。13日に考えたプランが総崩れになる。
10時間電車乗って、1日バスツアーという時点で無理があるかなとは思わなくもなかったのだが、バスツアー解散後そのまま空港行って帰ればその日は自分ちの布団で寝られるのだからどうにかなるだろうと思っていた。
しかし10時間電車乗って、バスツアー行って、湯船に浸かれないホテル泊で2公演見るのはどう考えても無理。中年は己の限界を把握してないと命に関わる。
しかしクレジット見るにヤバちゃんの中身が笹井さんである。これは行かない選択肢はない&2部が15時なら日帰りできる。ならとりあえずこれは行く、バスツアーは行くにしてもサンライズの線はなしとする。

2/17 10:00

サンライズチケ発→取り止め

2/17 19:00

KYE祭チケ発 BASE

BASEの時間指定の販売初めて使ったんだけど、インターフェイスがわかりづらすぎて戸惑った。
お気に入り機能を使うためにアプリでやったんだけど、19:00ちょうどに反映されない。何度も更新して、これはブラウザでないとダメかとタブレットのブラウザ更新したら、売ってるけどアプリと違ってボタンがひとつしかない(これはブラウザの方が反映早かったのか、ちょうどそのタイミングでブラウザもアプリも反映されたのかわからない。アプリに戻ったらもう売ってた)。
アプリは「カートに入れる」と「予約購入する(文言曖昧)」というボタンが2つ並んでて、この「予約購入する」を押すといきなり決済画面に飛ぶ。
チケ発で余裕ないところに、カートに入れるボタンとその商品のみ決済するボタンが並んでるのはややこしすぎる。
えっなにこれカートに入れて決済していいの? それと予約購入とは違うの?ってまず直感ではわからない。
今回は1部2部と買うものが2つあったので、カート入れる×2してからカートに行って決済したけど、最初カート入れる→予約購入をタップしてしまった時の挙動が本当によくわからなかった。

2/22 9:00

バスツアーチケ発 メール

前日夜に申込書を記入しようとしたのだが、PDFにフォームがない。これは印刷して手で書く用なのかしら。うちにはプリンタがない。
Acrobatで自動検出してみたらかなり正確に入力したいところにフォームを作ってくれて感心した(初めて使った)。
しかし普段印刷用PDFしか扱わないので、フォームに入力したフォントが化けたりしないのか心配で仕方ない。インデザインに敷いて入力してPDFにすべきだろうか、しかしそしたら重くなって送るのに時間かかるかなとか無駄な思考で疲れる。

当日。一応片手にのがみトラベルの番号出したスマホを握りしめてメールの送信ボタンを押す。ジャストに送れたと思うが、メールって手応えなさすぎて落ち着かねー! 電話の方が確実だったんだろうか、今からでも電話した方がいいのかとぐるぐる考えるが、そんな多くないであろう回線塞ぐのもあれだし、対応忙しいところに「メール届いてますかぁ?」と電話かかってくるのやだよな、私なら嫌だ、もう運を天に任せようとこらえる。
9:30ごろのシャベさんのツイートで残り数席と書いてあるので、じゃあ平気かなとちょっとほっとする。
10時過ぎ、取り急ぎの予約取れてるらしき返信がくる。詳細より先に予約確定教えてもらえるのありがてーー。
息つく暇もなく足と宿の手配。前に見た時はあった楽天の旅行支援が終わっている。検索してヤフートラベルがまだやってるとわかる。
17日前乗り、博多2泊、19日に公演後帰る、なので帰りの飛行機の時間に無茶苦茶悩む。エクスくんのキャスで終演時間聞いときゃよかった……と思いつつ、福岡から帰れないのと羽田から帰れないのとならどっちが被害がでかいか考えて、羽田からの終電ギリの方を選ぶ。
ちなみに一週間くらい前に楽天トラベル見た時の最安値から7000円くらい高くなってた。1日で1000円上がるのか……。
LCCで成田福岡にして宿を一休(旅行支援が残ってた)のパターンも検討したが、成田までの電車賃入れたらもう本当に腹立つくらいトントンだった。
会社の先輩に有給取得の相談。快諾いただく。

2/24

翌日のスカイライナー券を予約。

2/25

福岡着。地下鉄の1日乗車券を買う。
雨が降り出して外をウロウロするのが難しくなったのと、前日残業で寝不足だったのでMARK ISももちの映画館で「別れる決心」のチケットを買って見る。
村上ショージ芸歴45周年ライブ ~細木先生!75歳で売れるんですか?僕~ 福岡公演」を見たのち、バスで博多駅に。EXアプリで新幹線自由席を予約して小倉移動。そこから苅田まで。

2/26

素泊まりにしたはずなのに朝食券がもらえる。なんか無料らしい(詳細見てなかった)。
値段だけで決めたのだが、このルートイン苅田がすごくよかった。多分建物は古そうなんだけど、大浴場あるし(HP見てなかった)ベッド大きいし(HP見てなかった)駅から徒歩10秒くらいだし小倉まで一本だしまた使いたい。
本決算公演を見た後、ライトアップを見に小倉城に。チケット買って入る。上まで登る体力はなかったのでエレベーターで上がった。
全国旅行支援のクーポンをコンビニで使ってホテルに行く。
そういえば、私は今回旅行支援使ったくせにうっかりワクチン接種証明を持っていくのを忘れてしまった。が、以前映画のチケットを割引で見るために撮った接種証明の写真が残っていて、事なきを得た。ありがとうシネマ割。

2/27

足が痛かったのでこの日の分のクーポンで湿布を買う。EXアプリで予約して、新幹線自由席で博多まで移動。また地下鉄一日乗車券を買う。
夕方空港に移動。残りのクーポンでお土産を買う。帰りは若干体力に余裕があったので、スカイライナーは取らなかった(だがこの後夜中に帰宅して翌日出社したところ疲れからくる体調不良を一週間引きずったのでケチるんじゃなかったと思った)。

3/4

ハチヤーさんの新フォームお披露目ショーで三鷹へ。このショーは無料でチケットはないのでこの日の話は余談なのだけど、千葉出身者からすると三鷹は西の最果てだし、帰りに渋谷に寄る用事があったので、お得な切符とかあるのかしらと調べてみた。
しかし東京フリーきっぷも都区内パスも、西荻までで微妙に得じゃなかった。
まぁ鉄道のプロが考えてるんだから、よっぽど乗ったり降りたり乗ったり降りたりしないと得にはならんわな……と納得する。

3/17

博多へ。福岡市博物館でやってた「驚異と怪異」がどうしても見たかったので、閉館一時間前に駆け込んで見る。事前にチケット買っておけば300円安かったと窓口で知る。リサーチ不足だった。駆け足だったけど見たかったものは見られた。大好きな常設展に行く暇はなかった。
今回はワクチンの接種証明書をちゃんと持ってきた。地域クーポンをさっさと使ってしまおうと、普通にドラッグストアでキズパワーパッドとか買う。

3/18

シャベリーマンと行くレトロな旅

バスツアー当日。博多駅に戻ってきてから、翌日の分のよかよかきっぷを買っておくつもりだったのだが、列車を指定しないとダメそうで、終演時間がわからないのでやめた。いやちゃんと調べたら変更方法とかあるのかもだけど、イベント後にうまい飯食いながらそんなこと考えられないのだった。

3/19

博多駅のコインロッカーが、9時にはもう埋まってしまうので早めにチェックアウトして駅に行く。新幹線を使うつもりだったのだが、早すぎるので時間潰しも兼ねて在来線で行けばいいかと気づく。よかよかきっぷ買わんで良かった。

第1部
「キタ:閑散期イベントスックネー‼︎祭
ヤバ:キタキュウマン10周年おめでとう!ここが貴様の墓場だパーティー
エクス:二人にイベント名考えさせるんじゃなかった」
第2部
「絶対、SNSにアップ出来ないトークショー
通称KYE祭。この日の券といえばチェキ券なんだけど何枚買ったかは数えたくないいや数えなくても遣った金が戻るわけでもないが。てかチェキの枚数数えたら一目瞭然だが。
帰りだけ新幹線を使う。

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上記の期間中、他にもとったチケットはあるのだけど、私は行く前のイベントのことをネットに書くと行けなくなるという嫌なジンクスに見舞われることが多いので、まだ行ってないイベントは除いてある。無事行けたら追記するけど、今日の「飛行機が30分遅れたら羽田で夜明かし」という状況を回避して無事帰宅できたらそこまでで上げようと思っていたのでとりあえずここまで。

とにかく最近は遠征民寄ると触るとホテルがたけぇ!という話しかしないのだが、ほんとーに高い。そしてきっとこの先もずっと高い。
去年まではつくづく異常事態だったんだなぁと今になってわかった。こんなことなら去年あと2回行っときゃよかったという方向の反省しかしていないが。
しかし手配の段階でいかに青くなって電卓叩こうとも、行ってしまえは楽しくてそんなことは忘れてるし、あと遠征先で金遣えば使うほど運賃の元を取ったような気になるのをやめたらもう少し節約できるんじゃないかとは思う。思うけど。わかってはいるけど。

ドゲンジャーズメトロポリス製作発表


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いきなり笹井さんが素面ででてきてびっくりしたけど、萩野さんにもびっくりした!(シャンゼリオンだけ見てる)。
ユズユズは押川組で、ハテナは結社の怪人なのか。警察だけでも予測がつかないのに、反社会的組織まで出てきたらほんとに全くわからないぜ。今年はどこに連れて行ってもらえるのか、本当に楽しみ。


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シリタカ、長岡さんがMCしてくれた上にちゃんと取材して、さらにyoutubeに上げてくれるというもう何重にもありがたい。このありがたさに慣れないようにしたい。福岡くんはいまだにTVerで見られない。


今年のビジュアルかっこいいのでまたピン留めしておく。

年齢学序説

めちゃめちゃおもしろかった。
書かれている内容については、長い長い漫談というか、与太話というか、なんというか読んでためになるようなものではないのだけど、この全力の与太話をこの筆致でこの分量をこの熱量で書き切ったというのがひたすらおもしろくて、そのおもしろさを堪能するのに、内容のなさがちょうどいいというか、とにかくこの与太話(3回目)にこんなに上手い文章必要だったかっていうのがもうずっとおもしろい。
9ページ目にして、「羨望と期待という感情は、鋭利な二枚刃の上にしか釣り合わない。期待に傾けば失望となり、羨望に傾けば嫉妬に変わるのだ。」ですもん。私はここで居住まいを正しました。ちなみにこれは、荒井注が抜けた後の志村けんを指しての文章。抑えた筆致なのに熱量がダイレクトに伝わってくるのも変わってて、プロレスの項の筆の乗り方と言ったらすごかった。
小説みたいにストーリーがない分、そして書かれている内容があってなきが如しである分、ひたすらこの文章のうまさを堪能できる、脳を通さずとも文字を追うことがそのまま快感であるような、変わった、けれど最高に楽しい読書だった。

そして内容に関係ないことで面白かったことがもう一つあって、読んでいる間に生じた「なんで大吉さんこんなに文章うまいんだろう」「なんでこんなうまいのに、一冊しか単著が出てないんだろう?」という内容と全然関係ない問いに対する答えが、ちゃんとこの本の中にあったということ。
終章である第十章で、自身の26歳が語られるのだけど、大吉さんはちょうどその時謹慎をしていた。そしてインドにいた。
紆余曲折あってインドで活字に飢えた26歳の大吉さんは、自分が読むものを作るために、読み物として成立する日記を書いた。

明日の自分が笑えるように、来週の自分が喜べるように、来月の自分が泣けるように、そして帰国後の自分が手にして誇れるように、

ここのくだりが、ちょうど昨日考えていた日記というものについての思考と重なって、しみじみしてしまった。こういう、かつて書かれていつか開かれるページに、今の自分が必要としていることが書かれているというのが、読書の醍醐味だなぁと思う。
思えば、ジャニオタをやめた時も、お笑いライブに行かなくなった時も、「これからは本を読んで暮らそう」と思っていた。Twitterを遠ざけてもやっぱり同じことを思うんだな私は。

話が逸れた。このはてなに華大さんのブログがあるのも知っていたので、17年前の記事からちょっとずつ読み始めているのだけど、ちょうどこないだ初めて大吉さんが出てきて、いきなり文章上手いからそこでもうびっくりはしていた。昔から書く仕事でもしてたのかなぁと思ったくらいだったのだけど、若かりし日の日記に培われたものならば、そりゃはてな「ダイアリー」はお手のものだったのかなと思う。

福岡恋しさにテレビのレギュラーをなんとなく見ているうちに、ご本人たちの魅力に気づいた程度のうっすい華大ファンなのだけど、見れば見るほど、大吉さんてすごいたくさん本出してそうなのに一冊しか出してないし、すごい個性的な脇役で役者やってそうなのにやってないし、マルチに才能がある芸人筆頭みたいな風貌なのに(そして実際才覚もありそうなのに)なんか欲のない人だなぁと思っていた。
でも全く野心がなくてあの位置に行けるわけもないし、かといって華丸さんがその分ガツガツしてるわけでもないし、不思議な人、不思議なコンビだなぁと思っていたのだけど、あとがきに書かれた「自分が150歳ぐらいまで生きる人間だと思うようにしている」という一文で、めちゃくちゃ腑に落ちてしまった。
あーーー、そうか、150まで生きるならあとまだ100年くらいあるし、今焦って次の著作出したりしなくてもいいのか──でもいつかは出るかもしれないよね100年もあるもの──と、すごい、すごい納得した……。
たまむすびの後ラジオやるつもりがないと言うのも、もったいなさすぎるどっかの局で冠やれるでしょ絶対と思ってたけど、やれるやれないとかじゃないのか。欲がないわけじゃない、でも今じゃなくていい、先は長い……。

私も中年になって、多少嫌な事があっても「まぁ人生長いんだから麦茶ひっくり返すこともあるわよね」とか「まぁ人生長いんだから、128円のレタス買った後別のスーパーで98円の見つけることもあるわよね」とかで流せるようになってきていたんだけど、それは「ここまで結構長かった」という実感に基づいたものであって、「この先100年以上ある」という視点に立ったことはなかった。確かに、ネガティブな出来事をフォローするには前者でいいけれど、ここから良いことがあるかもしれないと思うには、後者の方がいいかもしれない。

与太話と言いつつ、普段あまりやらない、人生を長い数直線で考えるような思考に行き着いているので、年齢学と言うのもあながち机上の空論ではないのかもしれない、とか騙されているんだけど。
そういえば、裏表紙の内容解説のところに「端正な顔をした詐話師・大吉先生」と書かれていたので、私はもう「好みのタイプ:ペテン師」って言う事にしようと思った。
考えてみればこの本のタイトルからしてこの長さで「序説」って、人を食っているんだよな。私は本気の熱量でホラを吹く人が好きだよ。