12/3〜12/6

3日木曜日。身支度を終えてさあ出勤しようかなと思ったところで腹痛に襲われる。大人になってずいぶんマシになったとはいえ、私は幼稚園のころすでに「おなかなんかいたくない」と自己暗示をかける術を覚えていた腹よわなので、今でも月に一回くらいは原因不明の腹痛になる。腹痛には一切無理をしないことにしている。午前休にしてもらって転がっている。
腹痛を治すコツは寝ないこと、と言うのが腹よわ人生の結論である。寝てる間は痛くならないので、電車で座れた時は寝てしまえばその間は凌げるのだけど、こういうさっさと波が来てさっさと治ってほしいときは寝てはいけない。しかしこたつで寝転がってて寝ないと言うのも至難の業で、一度うとうとして芝さんとコンビを組む夢を見た。ひとごとみたいに、「へー芝さんが男女コンビをねー」とか思っていた。
10時ごろには治ったので一度家を出たが、雨がひどかったので戻る。今思えばこの辺から判断力おかしいな。結局午前は全部休んで、昼から出勤してちょっと残業。駅の本屋で「王様の仕立て屋」の新刊が出ているのを見つけてきょうの料理と一緒に買う。

帰宅してビフカツを作る。ビフカツとてもおいしい。ようやく口内炎が治る。


4日金曜日。定時で上がってニューヨークのDVD収録ライブに行く。時間があったので同僚が行ってみたかったつけ麺屋に行くが、ものすごい行列で間に合いそうにないので終演後にまた行くことにする。DVD収録ライブはこの日も大満足であった。ニューヨークの単独に行ったことがない同僚も半分くらいのネタは見たことがあったそうで、ニューヨークはやっぱりテレビでいっぱいネタやってるんだなぁと思った(同僚はかつては全ての深夜番組を見ていたというテレビ好きで、ライブ行ったことない時からたかはしくん(現ホイップ坊や)を知っていた)。Rさんに会って30分以上立ち話をしてもらえたおかげで、ここんとこの悲しみがようやく怒りのベクトルに向いてきた。助かる。泣きの涙で暮らすより怒ってた方が疲れるけどまだ活動的だ。
改めてつけ麺屋に行ったんだけど、それがバイタスのあったところの近くの「龍の家」と言う店で、30分以上並んだかなぁ。今でもこんな並ぶつけ麺屋ってあるのね。スープ割り頼んだら割材がスープではなくおかゆでびっくりした。
帰りにバイタスの跡地に行ってみる。もうすっかり面影もなんもないけど、懐かしかった。2012年に1年かけてここに浜浜の自主ライブくんを見に来ていたことを思い出した。西口から小滝橋通りを歩く道程すら楽しかった。いつもわくわくしながら向かっていた。今でもバイタスが一番好きだ。
帰宅したら有吉ジャポンが始まっていた。げんしじん事務所が取り上げられたのはうれしいけど、事実を矮小化しないと面白くできないならメディアなんてやめちまえと思う。


5日土曜日。起きて朝ご飯を食べて掃除し終えたのが10時くらいだったか。そこからずーーーーーっと何もする気にならず、飲まず食わずで寝たり起きたりじっとしたりしていた。「王様の仕立て屋」の既刊を読み返す以外ほんとに何もしていない。なぜかたまにこの漫画だけを延々読み返すループに嵌ることがある。16時ごろいい加減まずいと思うも買い物行って帰ってきたのがもう19時過ぎくらい。これで食べなくなったら本格的にまずいと思って4割引きの和牛とケーキを買ってきた。ご飯食べてだらだらして、ケーキ食べてだらだらして、弁当のおかずを作るどころか風呂に入る気にもなれず、ざっくりハイタッチ→ゴッドタン→こそこそチャップリンと流しながらなぜか午前2時ごろから手芸を始める。12時間前にやれよと思いながら4時ごろまでやって寝る。


6日日曜日。少し寝坊するが洗濯して風呂入ってシーツも干す。なぜかパンを作ってみたくなり、時間ないのに無発酵パンと言うのを作ってみる。出来はイマイチだったがスコーンに比べてえらい簡単に膨らんだ。スコーンにもヨーグルト入れてみるか。
中野でMさんと待ち合わせ。アザミに行くはずだったのだが行ってみたらなんと休みだった。次に行った店も移転していて、中野に見切りをつけて高円寺に行く。ようやくパスタにありついた後、そぞろ歩き。古着屋行ったの学生時代以来だった。楽しー。ストライプのジャケット見つけて「ナガシっぽい」と声をそろえるMさんと私。会って早々に私の鬱々とした話を聞かせてしまってほんとーに申し訳なかった。次は楢原さんのうどんに屋行きたい。
ぬくいアップルパイを食べて、M-1決勝に間に合うように解散したのだけど伊勢丹で我が愛するPRISTINEがイベントやっていると言うので見に行ってしまう。何も買わなかったけど。紀伊國屋アドホック店に行って、買い逃していた王様の仕立て屋の単行本を2冊買う。

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ジョナタの章は雑誌で読んでたときにあんまり好きでなかったので飛ばしたまま。服が2着出てくる分お客さんの人生をあんまり描いてなくて読み応えが薄く感じたんだったけか。本店の詩歌売り場も見るが欲しいものは見つからなかった。新宿はいつも通りたくさん人がいて、この人たちはみんなリアルタイムでM-1見ないんだなと思った。私含め。
帰宅する電車の中ではずっと漫画を読み、先週のおかずの残りと朝焼いた無発酵パンでサンドイッチを作って、結果を知らぬままM-1の録画を見る。これ以前のM-1のときから思ってたんだけど、敗者復活の組は1番手になるのが筋なんじゃないだろうか。とか思っていたら敗者復活の組が優勝だった。賞レース見るとほんとに毎度同じことを言っている気がするけど、なんでトレエン今なんだろう。あまり見る機会のない私が見たすべての時でトレエンが爆笑以外取ってるの見たことないし、いつだって人気者で、愛されてて、場内一人残らず拍手喝采していた。この日評価されたことをもう何年もずっとやっていたことは想像に難くない。
ハライチ岩井さんの細い細いスーツ姿にときめきっぱなし。スピッツファンだし、理想の男の子だわぁ。カラオケナイトに来た時に岩井さんが完璧に歌い上げた「恋のメガ☆ラバ」を動画に残せなかったことが今年一番の後悔事案。


私がライブとして見て楽しいのは準々決勝までだろうなと思って実際そこまでしか見に行かなかったんだけど、予選の数多かったなーと言うのがM-1の印象です。馬鹿よ貴方はの新道さんの「ごみラジオ」を聞いていたら、今年のM-1のネタ消費量半端ない!とおっしゃっていたのでやっぱりそうかーと。あまりにたくさんのネタが次々かけられるのを見ているうちに、もう、誰のネタだどのネタだという別もなく、とにかくこの漫才全部がM-1を作ってるんだなぁということだけしみじみ実感した。あたりまえだけど、まず漫才があって、それを競うために作られたのが賞レースで、どんな大きな賞レースも、どんな小さな小屋でかけられる1本の漫才に先立たない(芸人さんの中にはM-1に出るために芸人になりましたって人もいるけど)。優勝は価値のあることだけど、その価値を作るのは現在までに作られかけられた全ての漫才だ。賞レースが漫才を評価するのではなく、漫才が賞レースの価値を作るのだと、そんな当たり前の順番を目にした予選期間だった。
だから全ての漫才師には、今年のM-1を作ったのは自分たちだと胸を張っていてほしい。で、張った胸はそのままに自分たちの信じる漫才をやって、それを私はライブで見たい。と、結局卑近なところに落ち着く。ハライチの漫才、ライブで見たいなぁ。


M-1を見た後、日が変わる頃からお弁当のおかずを作り始め、1時頃終える。どうしてこうやるべきことを後回しにするかというと、やるべきことは後になってもやらないといけないからで、やるべきことをやってしまうとやってもやらなくてもいいことがいつまで経っても出来ないからじゃないか。まぁ結局睡眠時間削ってるだけで、それもよくないのでここから1週間は7時間睡眠を目標にしたい。