すごく楽しかったライブの話

THE MANZAI 2014本戦サーキット
10/12 ルミネtheよしもと 19:30


THE MANZAI本戦サーキット初日を見てきた。
書きたいと思った組の感想はツイッターの方に書いてしまったので後ろの方にそれを貼ることにする。


ただただ、ほんとーーーーに楽しいライブだったなーーーと、一昨年も終わった後に「漫才楽しい!」って思ったんだけど今年も思った(去年は風松が一位になって感慨どころの騒ぎじゃなかった)。


なにか書きたいんだけど、書くと、書けなかったことが浮き彫りになって、結果ちょっとでもネガティブな感じになったらやだなと思うと何も書けない。そのくらい、終わったときの高揚感、幸福感がすごかった。浮き足立つとはこのことか。帰りにコンビニ寄ったらジャンプが出てて、ワンピースがあまりにヘビーな話だったから気持ちが沈んでちょう後悔したくらい。娯楽漫画として良いのあのヘビーさは。
とにかく全組おもしろくて、ゼロ番手のダイタクから気合いの漲り方がすごくて、ちょっとでも手を抜いていたり、この程度でいいやなんて思ってる人はいなくて、各々が自分たちだけの武器を見つけて、それを研いで、それを持ち寄った舞台がただただ楽しくて、それを拍手喝采で迎えることが出来て、ほんとうに楽しかったし幸せだった。


本戦サーキットはライブだけど、お祭りみたいだ。拍手が多いのは、決勝前でありながらすでに予選を勝ち抜いたと言う高揚感の表れかと思うけど、ウーマンラッシュアワーが決勝で、完全に客席を巻き込んだ村本劇場を作り上げたこととも無関係じゃないのかなと思っている。おもしろすぎるという一種のストレスの発露として叩いている拍手笑いとは別で、内容への同意、賞賛を贈ってその空間が作り上げられる。今年は阿佐ヶ谷姉妹の登場時と、S×Lのしょうへいさんが「お客さんを喜ばせた」瞬間が一番ふわーってなった。あくまで私の体感だけど。
2回戦までだとそう言う拍手が気になることもあったんだけど、本戦になったらほんとに全組スタンディングオベーションしたいくらいおもしろかったもんな……そりゃ拍手も湧くし私もしたわ。


順位に関しては見ててもまっっっったくわからない。誰が1位になってもおかしくないと思う。去年の風松が一位になったときも、体感ではちょうど真ん中ぐらいの受け方かなと思っていたし、今年の一位も馬鹿よ貴方はで全然不思議じゃないけど他の人であっても納得したと思う。結果の出るものを見に行っているのに、結果がどうあってもあんま関係ないという状況。
決勝はテレビだから、人選に意向はあると思うんだけど、でもそう書くと偏向がとか公平さがとか言う話になりそうでむつかしい。うーん……でもほんと、点数に均して評価できるような次元じゃないと思う。見てる限りは。
その中で、「誰を上げたいか」って書くと公平じゃない感じがするかも知れないけど、審査基準は「とにかくおもしろい漫才 」だと言うけど全組! ほんとに全組おもしろいんだから! 絶対値で計れないならベクトルの向きで選ぶしかないだろうし、「誰が跳ねそうか」とか「誰に将来性を感じるか」とか、何かしらの指標があるんじゃないかしら、と推測することしかできないんだけど。


究極の所、さっきまでやっていたキングオブコントもだけど、コント師がコントがすごいという理由で、漫才師が漫才がすごいという理由で、大事にされているのが一番幸せな光景だ。胸に光る認定バッジをつけて、選ばれた誇りと共にぴかぴかの漫才を見せてくれる晴れ舞台。50組は少なすぎると思うけど、その少数に選ばれたからこその盛り上がりか。
で、こう書くと普段のライブはそれに劣るようだけどそんなことはなく、普段のライブがあってこその賞レースということまで書き始めるとほんとにきりがなくて結局書けば書くほど書いていないことも増えると言うことで無力感ばかりが募るね。でもなにか書いてあの幸福感を思い出すよすがを作っておきたかった。


去年の決勝が終わった後、風松が口をそろえてTHE MANZAIは対決という感じではなく、皆でひとつのものを作り上げられたのがほんとうに良かった、楽しかったと言っていたのをよく覚えている。本戦サーキットもそうだった。みんなで楽しいライブを作って、それに笑って拍手してきた。