あなたに似た人

6月6日の22:30から、突然エルシャラカーニがバティオスで30分だけ企画ライブをやるというので見てきました。最近時の流れが以前の倍くらいなんだけどこれももう半月前の話とか……。怖い……時の流れが怖い……。


ネタについてはアーカイブがここで見られるので見ていただくとして(1時間45分ぐらいから)、まーとにかくすごく良い清和さんを堪能させて頂きました。
事務所の後輩に頼んだために、結果、年下から全力で「40のおっさん」と「トマト」をいじられることになったのだけどそれをちゃんとやる清和さんがもうかわゆーてかわゆーて。鬼ギャルの清和さん、ラッパーの清和さん、BLの清和さん、クララの清和さん……そうクララの清和さんばぁりセクシーだった……。


似顔絵の方が写真よりも検挙率が良い、と聞いたことがあります。似顔絵は、人の特徴をより誇張して描くので特徴がわかりやすいんだと。
たまに、人の作ったネタをやる芸人さんを見るとこのことを思い出します。
単独で、ジンカーズ馬場さんの作った「雨男」をやった風藤松原とか。あれは当て書きではなかったけれど、馬場さんや観客の持つ風藤松原のイメージに沿おうと風藤松原が意識した結果、普段の風藤松原よりも風藤松原らしかった。それは、「やだねぇ」の時の風藤松原っぽくて、そこから、自身と観客のパブリックイメージが透けてみるところがおもしろい。
自主ライブでルシファー吉岡さんの作ったネタを演じる浜口浜村も、普段より一層浜口浜村らしかったなぁ。


ひょっこりひょうたん島』のチャッピがダンディーさんの手配書を見たときに

そうね、本人よりよく似てるわ。

ひょっこりひょうたん島〈1〉ライオン王国の巻 上 (ちくま文庫)

と言ったのだけど、そういうことってあるよなぁと思っています。


本物より本物の魅力がぎゅっとなってる当て書きも、人のネタをやるときの普段は作って演じる人が、演じる人に徹するおもしろさも、どっちも楽しいので、人が書いたネタばっかりをやるライブとかあったら絶対見たいワー。


エルシャラの企画はう大さんのネタが優勝で、演じるエルシャラの魅力のみならずう大さんのしっとりした不気味さも堪能できる良いネタでした。人が作ったネタやるブーム来ーい。