ドゲンジャーズメトロポリス第12話

「支え」

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今年も3ヶ月ずっと楽しかった。ありがとうドゲンジャーズ。

言うべきことなんかそれが全部なんだけど、ほんと、おもしろくて楽しくてグッとくるこんなドラマをリアルタイムで見られて最高にラッキーだ。最終回の今日、福岡では(東京もか)「フィクションはフィクション、実在は実在!」とばかりに色んなイベントがあったけど、その全部より「リアタイする」が優先したので家にいてYouTubeで見ていた。私は度を超えてネタバレを踏みたくないタイプなので。
ネタバレというか、「芥さんと白石くんはナイスバディ」みたいな、後になってしまえばあらすじとして語られるようなことも何一つ知らないまま見たくて、それが出来るのはオンエア時の今だけだから。たまたまだけど同時代にあって本当によかった。何度でも言うわ。

ダイイングメッセージまで饒舌なシャベちゃん、社長の簡潔な「行ってくる」にグッときた……。あのやりとり(会ってないけど)があの二人だけの間で交わされたのがまたいい……と思ったんだけど、なるほど社長は先週戦ってないなと思ったら、ウキウキ先に帰社してたのね。
シャベちゃん死んでなくてよかったわ。しかしほんとに人間か君は。先週とは違う意味で。

ユズユズちゃんと白石くんの一騎討ちの前、ここにきて強い意志を持った「外します」ってかっこよすぎんか。「はずれる」ことも、「ついてて」「当たる」ことも自分の力ではどうすることもできないけど、「外す」ことだけは自分の意思でできるんだと。
ユズユズちゃんの心象風景のような寒々しい雪模様は、空まで泣いているようだった。あの空中で急旋回してジェット噴射で攻撃するのあれなんて言うの。多分ワイヤーの何か。すごかった。
社長が来た時点でこうなるかなーとは思ったよ! アイドールちゃんの悲劇再び。あー社長も悪いなー!
アイディール読んでたのと、ジサリスとのイベントの告知見て最終回だけフォームチェンジあるんだろうなとは思ってたけど、いやー、今回のヤバちゃん可愛くなかったー! わざとだろうけど! 外れるやつでよかったー!と心から思った(でも多分一緒にチェキ撮ったらカワイイカワイイ言うと思う)。
初回に「走馬灯の再放送」で笑わせといて、最終回でまたかい! ああでもユズユズちゃんとの思い出ばっかりだーって思ってたらそれがユズユズちゃんのシライシくんとの思い出なんて、ちょっと感情の揺さぶり方がうますぎる。
涙パーツあるなぁとは初見時からわかってたけど、まさか本人がそれを哀しみと共に口にするなんて思わなかったよ。モノである故の哀しみ。

マッドサイエンティスト兄弟の「きょうだいですから」の一言に涙が出て、そこからずっと泣いてしまった。ああそうだ、ヒャクトーバンとユズユズは兄妹機だったと思ったら。仲違いして別の道に行っていても、互換性のある装置を作っていたマッドサイエンティスト兄弟ちょっとたまんないですね……。
きょうだいなんて、兄は兄になるつもりで生まれたわけでもなければ弟も妹もすでに兄がいると思って生まれるわけでもない。だから無根拠と言えば無根拠なのだけど、あんなにも心強い理由があるかと思った。
頼木さんの「この子もきっと変われる」の言葉の強さも。みんな本当に優しい。

芥さんと白石くんの交互変身のかっっっっっっこ良さやばかった……! まさか芥トーバンがこう効いてくるとは。芥さんが変身したらかっこいいの見せたかっただけかと思ってた(予想は全て外すが芥さんがらみのことは特に全てひどい)。
あの変身アイテムのパス、全ての子供心がスタオベするやつ! ああああかっこよかったかっこよかったかっこよかった……。
でもただかっこいいだけじゃなくて、SSA外した装着者の負担軽減という、「支え合う」を体現する戦い方なんだよなぁ。
しかも最後は生身で。さすが警察官だよ……。
シリアスなまま決めるんじゃなくて、最後はみんなで。これぞドゲンジャーズ。
どうしても書いておきたい、戦闘後の決めポーズ、肩で息するメタルくんがたまらなかった。たまらなかった。

今回のキャッチコピー、「実在するヒーロー、実際のヒーロー、」が「、」で終わるのがずっと気になってて、何が続くのだろうと思っていた。ローカルヒーローで身を立てている人も、警察官も、「私」じゃない。そんな他人事と思っていた物語の先に、自分を含めた「みんな」がすでにお互いにお互いのヒーローなんだと言われたように私は思った。
でも「実在するヒーロー、実際のヒーロー、みんながヒーロー」じゃださすぎるから違うかもしれない。あと、「この街はみんなでみんなを支え合う」というセリフを聞いた時、そうだな、やはり都市という単位だと一人一人が市政に負う割合も大きいもんな、特に地方は……ドゲンジャーズのスポンサー同士も相互に顧客のやりとりとかできるし……とか思ってた人なので検討外れの公算が大きい(高島市長の本読んでるところで)。

ここから普段よりさらに私情2000%増しなんですが、芥さんと桜田さんの復縁、きっかけくらいまでで終わってくれてありがとうございます!! プロポーズしなくてよかったー!!!「あっさりしてるのね、男同士は」って男女の仲はそんなあっさりいかないってことでしょおしゃれすぎるやろー!!!(同性同士の恋愛についてはここでは割愛芥さんと桜田さんが男女だから)でもここまでで大丈夫です! 芥さんは見たいけどスピンオフとかはいいです結婚しそうなので!! 次出てきた時指輪してるとかも勘弁願いたい! まじでここで止めといて頼む!!!!! オーガマンさん、恋愛指南に於いてはポンコツであれー!!!(私情ここまで)

ポンコツといえば白石くん、そばにいるのは当たり前だから「じゅうような質問」がわかんないって……もおおおお初恋泥棒確定だよ……。
ユズユズちゃん、いつでも帰ってきてね。

結社の顧問弁護士が優秀すぎるというか、警察は法律違反としたけど裁判所はそもそも法律の埒外の存在であると認定したということで、白石くんの「裁く存在じゃない」のときから思ってたけど、ドゲンジャーズの世界、三権分立がちゃんとしている……。
顧問弁護士の人、「愛くるしい怪人」に結社への愛情がだだ漏れていたので今後もよろしくお願いしたい。
あ、シャベさんだけ逃げ果せたのは、シャベさんは人間の法律に引っかかるからか! それで裁かれないで反省中Tシャツ着てたのか! 芥さんガサ入れ失敗したからアジトの場所も割れてないもんな。そういうことかー!

今期もそうだけど、ドゲンジャーズは全く予想通りにならないのに、終わってみたら王道ど真ん中の物語だと感じるのはなんでだろうと一期からずっと思っていた。
今日の最終回を見て、予想は当たらないけどカタルシスの満たされ方がハンパないから、というのは理由の一つかもしれないなと思った。きっとそれだけではないのだろうけど。
ユズユズちゃんが倒れた隣に白石くんが外したSSAがあって、あれで動けるのかもしれない!→動けた!とか、白石くんが倒れる時に「ユズユズちゃん来てくれ!」と思ったら来てくれたとか、大筋の予想は全部外すのに直近の期待は絶対裏切らない。
そう、予想を外すことと期待を裏切ることは違う。どんなに思いもよらない物語でも、絶対に期待を裏切らない。
だからドゲンジャーズはいつだって王道で、大団円で、楽しい。きっと来年も。これは予想ではなく断言できる。

 
画面外の覚書

まだ増えそうなので後で追記します。