７時に起きても早すぎるくらいのところを、５時から10分おきに目が覚めてとても寝ていられないのであきらめて５時半くらいから起きてました。緊張しすぎでため息しか出ない。多分端から見たら相当気が重い予定抱えている人にしか見えない。
集合場所に着いてからも、ここで大丈夫なんだろうか……とずーっとどきどきしていたので、シャベキタおふたりの姿が見えたときには安堵が凄かった。あーどうにかたどり着くことはできたと、ここ１ヶ月近くの不安と逡巡がようやくなくなりました。長かった。
バスに乗り込むとすでに最前列に座っていた２人と、悪の秘密結社のTさんがお出迎えしてくれました。本物だ……！
バスが動き出してすぐ、笹井さんから、シャベリーマンの軽装マスクを作って貰ったんだけど、コンタクトを忘れたので今日はもう笹井でいきますと説明。これを装着するはずでしたと滝さんが見せてくれたときの写真がこれ（この時だけバス内撮影可でした）。
まずは山代ガスに向かったんですが、４連休なので渋滞が凄い！ で、その缶詰になってる間、おふたりはずーっと喋ってくれてました。
事前メールで「山代ガス→かしいかえん→金印公園」というシンプルなコース（コロナの影響で行けないロケ地があるらしい）を見たときから、「シャベキタの負担すごくないか？」と思ってたんですが、いやほんとずっと喋ってくれてるんでまじかと。
バスツアーの経験って太田プロバスツアーくらいしかないんですが、あれでも１台のバスに芸人さん４人（つまりボケツッコミ２人ずつ）いて間がもってたような記憶が。おふたりが一緒にやるキャスが一番好きな者としてはめちゃくちゃ嬉しかったんですが、ほんと大変だったと思います。
後日のキャスで、滝さんが次は喋るポイントを考えないと……みたいな話をされてたんですが、私は初回のあのノープランのお話が聴けてほんとに楽しかった。
お笑いの単独ライブでも、初日の初回を見たいタイプでした。すべったところはすぐに修正されて無くされてしまうから、何も無くならない全部が見たかった。
お茶も用意せずすいませんと謝られたけど、SAで買いましょうねということになってみんなで輪になって笹井さんのお財布預かったTさんと「お茶の人ー」「はーい」とかやってるところに滝さんが駆け込んできたりとか、そんなことも全部楽しかったです。不慣れなことも些細なことも全部。
お昼頃に山代ガス本社に到着
普段なかなか入れないヤマシロンのお部屋にご案内しますねということで、３組に分かれて順番を待ってたんですが、その間私のグループは笹井さんが相手をしてくれてですね、私この時初めて間近で笹井さんを見たんですが。
笹井さん、若っ!!!!!
いやこないだ31になったばかりだから実際若いんですが、実年齢より全然若く見える。とにかくめっちゃ若くて爽やかなお兄さんで度肝抜かれた。写真とか動画だと実年齢より上に見えてたんでプラマイの差がすごい。えっこの学生演劇の主宰ですみたいな青年が悪の秘密結社率いてドゲンジャーズ作ってやくいく手帳のBtoB戦略立てて3,800万のクラファン成功させたの……!?
滝さんは太った太ったと言うけど、太ってるどころかむしろ仕事の上ではもっと貫禄があった方がやりやすいのでは……この若者がamazonに営業を……とか一瞬で色々考えすぎて、気づいたときにはご本人に「笹井さん、写真で見るより全然お若い……」と言ってしまっていた。今になって申し訳ない。
そうこうしているうちに山代ガス本社に入れていただきまして
笹井さんが「この後ヤマシロンは高速移動でかしいかえんにいきますからね」と言ったら、ヤマシロンが「よろしくお願いします！」って喋ってくれたよー！ 感激した……。
かしいかえんに向かうバスの中で、ドゲンジャーズ撮影時に好評だったというロケ弁を頂きました。豪華！
かしいかえんの駐車場にバスが滑り込んだのが13:50くらい。「関係者席」と貼ってあるベンチに通して貰って14時からのドゲンジャーズショーを見ました。
ようやく見られたガワの第一印象は、「でかい！」。ガワって等身大の人間より大きいのに、映像で見てるとそれ忘れるから実際見るとすっごいおっきいんだよな……。やっとこの目で見られました。そして先に中身を見てしまったけど、キタキュウマンやっぱりかっこいいよー！
今回のカリバーさんやばかったですね……。死角だったんで撮れなかったんですが、あのステージ下でくるくる回ってたのなに……。あとやっぱり私はヤバイ仮面とキタキュウマンの腐れ縁コンビが好きなので、キタキュウマンご本人が「腐れ縁」って言ってたり、ヤバイ仮面が悪役ムーブでキタキュウマンに「他の奴を見捨てたらお前だけは助けてやる」的なこと言ってたのにもグッと来ました。
かしいかえんのステージの前の一段低くなってるところ、あそこってステージからあんなに距離があるのかというのも、直に見て初めてわかりました。よく視界の悪いマスクであそこに飛べるなぁ。
かしいかえんで15:30まで自由時間があったので、ショーを見に来ていた友達と会ってお喋りできました。滝さんは物販のあたりにいたり、笹井さんは関係者らしき人と話してたり、そしてきゃんとくと押川さんがきょうだいのように仲よさそうに荷物運んでたり、ちょっと夢の光景過ぎてかしいかえんすごいな……となりながらバスに戻りました。
バスが出発してすぐ、笹井さんがTさんとショーの反省会を始めたのがおもしろすぎて。滝さんに「そういうのは社でやって！」と言われてましたが、素人としてはスピーカーって「発」で数えるのかとか、そんなことすら興味深いんです。
話があっちこっちする度に、どちらかが「ドゲンジャーズのクラファンなんだからドゲンジャーズの話をしないと」と引き戻すんですが（こちらとしてはなんのお話でも楽しいんですが）スタッフさんひとりひとりが、ドゲンジャーズをどんな風に思っているか、それを受けて、実在するヒーローであるメインキャストがどんな風に思っているか、が聞けたのがすごくよかった。ドゲンジャーズがあんなに素敵な番組であることや、実在する皆さんのSNSでのぶれなさなんかがすとんと腑に落ちる感じがしました。
志賀島をぐるっとまわって金印公園に。こんな山みたいな斜面にある公園だったのかー。スロープと階段があって、「滝：緩いのを長く苦しむか、きついのを短く苦しむか」でみんなでスロープをゆったり上って最終回のあの場所まで行きました。
バスの中でクイズをやってて、正解者はおふたりとチェキが撮れますとのことだったんですが、結局全員撮ろう！ということになってとてもよかったと思います（ちなみに私はエルさんの問題で正解してましたエルさんありがとう）。
滝さんを間近で見た感想は、「顔の大きさが写真で見る小ささからさらに75％くらいしかない」でした。ほんまもんの小顔だ芸能人だ……。
みんなで風景とか撮ってたら
博多駅に向かうバスの中で、質問あります？という流れになったのでずっと聞いてみたかったオーガマンの起案について聞けてとても嬉しかった！ しかし帰ってきてから、「ヤマシロンの声優さんが凄く好きなんですが、起用の理由を教えてください」も聞けばよかったと気づいて、しまった……となりました。いや質問コーナーあるかなとは思ったんだけど、直前まで緊張しすぎてて考えるどころじゃなかったんだよね……。
笹井さんがシャベリーマンではなく笹井さんだったからなのか、笹井さんと滝さんのいつもの会話なのかはわかりませんが、バスの中の話はドゲンジャーズにとどまらずおふたりのお仕事の話がたくさん聞けて本当に興味深かった。
聞いてて思ったのが、おふたりが本当にぶれない。キャスを聞いてるときは滝さんが失言ボーイだったり笹井さんがメンヘラ自称してたりして大丈夫かなって思うこともたまにはあるんですが、あーなんか、そういうのは全部織り込み済みでしっかり線引いてやってるんだなぁと。自分が30そこそこだったときこんなにぶれない芯があっただろうかと思うと、なんでこんなしっかりしているのかと不思議になるくらい。
ただただ想像ですが、前例のない業態で、ものすごーく嫌な思いとかもしてきたんじゃないのかなぁ。横山未来子さんの「こめかみに薄き傷見ゆ君の経し二十八年間を知らざり」という歌をずっと思い出していました。
傷をひけらかすのでもなく、ドゲンジャーズに浮かれるでもなく、それでいてできることの範囲を確実に大胆に広げようとする若いふたりがまぶしかった。雇われともフリーランスとも違う、組織を作る方の人の強さをこんなに間近で見たのは、たぶん初めてでした。
変化していくこと、変化に対する反応、その反応の受け止め方について聞いたときは、組織を越えたヒーロー同士の言葉には出さない連帯を感じて、ああドゲンジャーズだなぁと。ドゲンジャーズはフィクションだけど、この現実があってこそのフィクションなんだなぁ。
集合場所に帰ってきてから撮らせて頂いたおふたりの写真。
４月からこっち、こんな風に生身で人と会って距離を測って空気を探ってなにかひとつのイベントに参加する機会が全くなかったので、ほんとうに身に染みて楽しかった。夜になってから、かしいかえんの感想見ようとTwitter検索したら、何を見たわけでもないんですが、あまりに生の感情がごろごろしているのでなんかきつくて見続けられませんでした。それくらい日中の遠慮と気遣いが心地よかった。
色々悩んだけど、ほんとーに行って良かった。おふたりのことがますます好きになったというか、遠くからでも安心して好きでいて良いんだなぁと思えました。散々悩んだけれども、一点の曇りもなく行って良かったと、そう思えて良かった。全てが薄暗くぼんやりしていたこの半年弱の中で、唯一光っているような一日でした。
……しかし「博多の会社経営者が好き」って、それどうなんっていう葛藤が拭いきれないんですが。
滝さんは滝夕輝ってキャラクターだから全然良いと思うんですが、今の私、明らかにシャベリーマンの格好してなくても笹井浩生さんのファンになっちゃってるんですが。フィクションの方の悪の秘密結社の副社長の笹井さんですらない、ガチの株式会社悪の秘密結社代表取締役社長の方。
私はただのミーハーですが、ミーハーにはミーハーなりの矜持というのがあって、顔と名前出しているとはいえほぼ一般人に熱を上げるって、ファン行為とストーキングが紙一重過ぎない……？ ファンレターと誕生日プレゼントは大丈夫そうだけど、それ以外に公明正大にできそうなことが上場の時株買うくらいしか思いつかない。できることが少なすぎる。IPO取得できるか心配になってきた。
今のところ自分の中で全然折り合いがついてなくてただただでかくなった感情の持って行き場に困ってるんですが、とりあえずお金貯めて上場待ってます。
