外出下手

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出勤。なんとスマホを忘れた。すっかり外出に不慣れな人になっている。
私の部署は私ともうひとりしか出勤していないが、前工程はかなりの人数が出勤していた。テレワークのフローのしわ寄せが行っているんだろうな。
昼休みにブルーインパルスが飛ぶというので、12:40から皆で屋上に上がって待つ。うちの昼休みは12:45までなので飛んでくる前に午後の始業時間が来ているのだが、役員も管理職も屋上にいるのでなんの問題もなかった。屋上はたまに雲が切れると日差しが強くて暑かった。屋上の床はビニル貼りみたいになっているので、焼けると空気で膨らませるプールみたいな匂いがする。私は狭い日陰からみんなの背中を見ていた。コロナからこっちずっと続く奇妙な夏休み感が、完全に極まってしまっていた。高校の頃見たエヴァンゲリオンはずっと真夏の日本だった。人の世の終わりはきっと暑いんだろう。仕事もせず空を見上げて、ブルーインパルスは2回頭上を通った。
少し残業して退勤。ハンサムからチャリティと動画のお知らせ。風呂に入ってパフェを作って食べながらハンサムLINEライブを見ようと思ったのだが始まる前の5分で半分くらい食べてしまう。

Twitterを見たらブルーインパルスに無茶苦茶怒ってる人がいて、はーそうか、そういう見方もあるのかと思う。政府嫌いだし、本として読んだ日本国憲法が好きな私としては怒らないといけないところだったのかなと少し悩む。
しかし何にでも思想を持たないといけないのだろうかとも思う。
飛行機飛ばす予算を医療従事者に現金で渡せというのも気持ちとしてはわかるんだけど、自衛隊用に組まれた予算をそう簡単に渡せるのかっていう。あと、医療従事者に嫌がらせなんて信じがたいことをする人がいるという気が滅入る事態に対しては、感謝しているという世間の雰囲気って無意味ではないんじゃないか。腹が膨れない拍手にしろ。
別にあれみたからって希望に満ち溢れるほど能天気でもないし、軍事力万歳なんて思いもしない。
私はブルーインパルスを見ながらそこまで考えなかった。白い雲の下を通るブルーインパルスの腹が、空と同じ色に見えた数秒があって、ほんとに青いからブルーインパルスっていうんだろうか、飛行機の腹って白いって先入観があるけど、と思っていた。
スマホを忘れたから写真が撮れなくて、飛行機の写真ではなく屋上にいる会社のみんなを撮りたかった。
今年は花火もないからみんなで同じものを見ることは今日くらいだろう。