目を覆うばかりに太った。
元々運動が大嫌いなので体脂肪率30％の隠れ肥満ではあったのだ。一度痩せようと思ってちょっとうまくいったものの維持できなかった。それは痩せる喜びよりうまいもん食べる喜びの方がはるかに上回っていたからで、「うまいもん食べるより幸せなことなんぞない。うまいもん食って太るなら仕方ない」とまで思ってそれを実践した結果がこれである。
最近は自転車通勤で、家と会社とスーパーを行き来するだけの日々だった。電車に乗らないので寄り道もしない。
千葉に住んでいたときは週２くらいで丸の内に寄り道をしていた。寄り道すると服を買う。服は必ず試着する。試着室で見るとなんで人間あんなに太って見えるんだろうね！ と言うのはいいわけで、あれが真実の姿で家の姿見が嘘なんだよ！ 鏡ってのはものによって見え方が絶対違う！ 。試着室の鏡と言うのはたぶん世界で一番正直だ。
まぁとにかく、先週久しぶりに街に出て試着室に入ったのだ。そしたらもう、ミシュランのタイヤのあいつみたいなことになっていたのだ。服を買うどころの騒ぎではない。あとその日久しぶりに写真などとって、ほんとにただのふとっちょがうつっていた。激しく動揺した。結局私は「うまいもん食って太るなら仕方ない」などとのたまう覚悟は全然できていなかったのである。
もう書くけど身長163センチで60キロの大台が見えてきている。しかも筋肉全然なくてほぼ脂肪。もうまずいほんとにまずい。なにがまずいって夏に着られるものがなくなる。
私は夏になると母が縫ったワンピースしか着ない。理由はいくつかあるけど化繊アレルギーが第一で、Ｔシャツ地じゃない裏地も付いてない家で洗える木綿か麻のワンピースなんて売っていないので母に縫ってもらっている。たぶん40枚以上ある。すでにいくつか着られないのはあるんだけど、このままいったら全滅する。
うまいもん食べるより優先すべきことが初めてできた。夏のワンピースを着ることである。
あとワンピースって中身が細いほうが絶対かっこいいんだよ。知ってる。
しかし今度こそ真面目にダイエットしようと思っても、全てのダイエットに反証みたいなダイエットがあるからどうしていいのか全然わからないのな！ 今は低糖質が流行りみたいだけど七号食ダイエットは６割穀物食えって言うし、酵素ダイエットは生の野菜食えっていうけど火を通さないのはダメだってのもあるし。痩せたきゃ動けってのもあれば筋トレしたらますます太くなるってのもある。どうすりゃいいんだよ！
ただ、極端なものはリバウンドするからだめだってのは経験上わかっている。これだけ食べればいい系は全部嘘だ。
１年で３キロ以上太ってるのだけど、この１年で変わったことと言ったら夕ご飯と朝ご飯を入れ替えたことである。朝に夕飯みたいなのを食べているのだけど、白いご飯は食べてない。麺類はたまにやる。お昼はお弁当で、夜は基本ゆで卵とチーズとハム。
理屈で言ったら夜軽いほうがいいはずなんだよな。体質に合わないんだろうか。しかし仕事終わってから献立考えて凝ったもの作って食べると片づけるまで体力がもたないので夜軽いのは崩したくない。
ただ甘いものを食べている。夜軽いからって油断して食べていた節がある。ドンレミーの新製品と見るや買わずにいられない。
あと砂糖入った炭酸飲料も飲んでた。贅沢三ツ矢が出るたびに買ってた。
あとしょっぱいものも買ってた。コイケヤプライドポテトが発売になってから４回は食べた。
あとマグロの刺身をごま油とめんつゆに漬けるのがうますぎて週１以上でやってた。
あとつけ麺食べたくて買ってきたラ王の袋麺、結局５袋全部油そばにして食べた。
あと映画食べるときは様式美だって言って毎回ポプコーン食べてた。シン・ゴジラだけで14回見ポプコーン食べてる計算になる。
こうやって書いてると次々原因が思い当たるな。
食べたいもの我慢しても仕方ないと思っていたけどそんなことなかった。我慢に意味があるとわかったことには意味があった。
とりあえず家にあったお菓子を全部捨てた。人から貰ったいいお菓子は、子どもがいる同僚にあげた。食べさしでも良ければと会社に置いていた袋菓子もあげた。４袋あった。その他もろもろは全部捨てた。後ろの席の同僚に間食していたら後ろから殴ってくれと言った。嘘だ。コイケヤプライドポテトを未練がましく一個残していた。翌々日に同僚に渡した。
とりあえず
・毎日体重計る（しかし筋肉減っても体重は減るので減っても喜ばない）
・22時から７時間寝る
・一回のご飯でごま油は小さじ１まで
・水2.5リットル飲む
・自転車通勤の前にLカルチニン摂る
・豪雨ではないが自転車には乗れない程度の雨の日は歩いて通勤する
これはやるとして、筋トレをどうすっかなー。こないだからスクワットと寝転がった状態で足の曲げ伸ばしするのやってたんだけど、激しい筋肉痛になったのち一段と腹が出た気がするんだよな……。
