どの道

高橋一生にはまってしまった。


ネット上ではすべての人に尊称を付けることにしているが、高橋一生はまだ私の中で足利尊氏あたりと同じくらいの距離感なので逆に尊称が付けられない。一生さんとか呼べない。
きっかけは考えるまでもなく「民王」なのだけど、あのドラマを見たのはたまたまだった。去年の7月24日に仕事帰りに国会前に行って、帰ってきてテレビつけたらやっていた。途中から見たので、それが1話目だともわかっていなかった。その時目にした中身が大学生の遠藤憲一が信じられないくらいかわいくて、遠藤憲一目当てで最後まで見た(遠藤憲一も距離感的に徳川家康くらいなので呼び捨てで書く)。
とにかく連続ドラマを連続して視ると言うことができないので、己に継続視聴を全く期待しておらず、次の週もつけたらやっていて、3話の途中から録画が残っていた。8月14日。そこでやっとこのドラマ面白いと気付いたんだろう。あと最後に踊ってるのがいいなと思った。漫画の単行本でも、おまけページがあると俄然その作者を信頼してしまうように、楽しんでやってるものって言うのは門外漢が見てもわかる。
そこから順調に楽しく見て、民王自体にはけっこうはまっていたと思う。放送終盤の休日は、家にいるときずっと録画を流していた。でも基本「中身が大学生の遠藤憲一かわいい」とばかり思っていた。
9月18日放送の最終回、最後の7分で、「貝原さんかわいい」と気付いた。遅い。我ながら遅い。しかし稲妻に打たれたようにそこで初めて気付いた。そんで録画のある限り、つまり3話の途中から貝原さんメーンで全部見返して、本編終わってから「貝原さん、好きだあああああああ!」ってなってしまった。


円盤の特典が「公設秘書・貝原茂平の政治用語講座」というのは知っていたのだけど、まぁそこまででもないか、置く場所ないし、で、とりあえず落ち着いていた。しかし年の明けた元日、「朝まで民王」での「今年もよろしくお願いします」の文字に、これはまだ終わらなくてもいいのかなと期待し、その通り、4月5日に「民王スピンオフBOOK貝原編」が発売、4月15日に「民王SP〜新たなる陰謀」、4月22日に「民王スピンオフ〜恋する総裁選」の放送、その放送直後からの「秘書貝原と6人の怪しい客」の配信と立て続いて、ああこりゃ私みたいのがいっぱいいるんだなと納得して迷わず課金。しかしまだ私は貝原さんが好きなんであって高橋一生にははまっていないと思っていた。だから「レディエント・バーミン」のチケットを取らなかった。ばかばかわたしのばか。


5月17日、「世にも奇妙な物語」で松重さん(松重さんはなぜかさんづけで書けるのでこのままいく)とのW主演が発表された時の己のにやつきっぷりに、あれ、これ貝原さんじゃないぞ、良いのか、と思った。
5月28日、「秘書貝原と6人の怪しい客」の最終回の配信の日に「世にも奇妙な物語」が放送という、なんかもう罠としか思えない段取り。放送中終始涙目だった。滾りすぎて。部屋着がかわいい、サイズ合ってないスーツがかわいい、萌え袖でトロフィーごしごしすんのがかわいい、クイズのおっさんの松重さんもかわいい、もうとにかくなにやっててもかわいい。たまんねぇ、好きだああああああ! でも俳優好きになったことがないからどこがどうツボなのかよくわかんねぇぇぇ!


そうとなったら「僕のヤバイ妻」を見ねばならぬ。なにしろ「重版出来!」の真裏なので全く見ていなかった。休み時間に一緒に運動している派遣さんにあらすじを教えてもらって、「でもたぶん先週が一番出番多かったかも」と言われてがっくりくる。いつもいつもほんとうにちょっと間に合わない。しかしめげずに録画し始めたのが5月31日。「重版出来!」の後即再生してみたらもう、たまらんかった……! 間に合わなかったとか拗ねずに見てよかった。レンタル夫のオンとオフの切り替えにもだえまくって翌日派遣さんに「すんごい良かったー!」と言ったら「先週に比べたら出番少なかったし、見なければよかったと思ってるんじゃないかと心配してた」と言うので、「いやもう全然、もうなんでもいい」と言ったら笑われた。そう、今ほんとになんでもいい。なんでも最高。比較対象を知らないから「あの時の方が良かった」と言う感情もないし、見るたびに最高が更新される。これから見たことない作品しかない、目の前に掘れば出てくる金脈しかないようなもんだし、なにより知らないことしかない。勉強することしかない! 楽しい、オタクはほんっとーーーーーーにはまりたてが一番楽しい! ニワカばんざい! 新参最高!
そんなわけで今さらながら「民王」本編の円盤を買おうと今月ちまちまと残業している。あと4.5時間残業したら買える計算。


考えてみたら貝原さんにはまった頃、高橋一生がスタジオパークに出たときにTHE BOOMの「からたち野道」を歌ったと知って、なぜかTHE BOOMのアルバム買ってたあたりで自覚すべきだったような気はしている。その話をしたときも派遣さんに大いに笑ってもらった。調べたら買ったの去年の9月21日だった。わかりやすく民王終わった直後。


俳優にはまったことがないので(風間くんは私にとってはずっとアイドル)、役に萌えてんのか、本人に萌えてんのか、顔なのか、声なのか、仕草なのか演技なのか、どうにも判然としないし、この熱量がいつまで続くのかわからないから、ここにカテゴリ作るべきかも迷っている*1。しかしとにかく今楽しい。すんごい楽しい。次の金曜ナイトドラマ枠で剛力ちゃんと共演するのが決まってるし、2017年の大河にも出るし、この供給の途切れなさ。これまで、見たいとなったら金払ってその場に行かねばならない人ばかり好きになってきたので、テレビ受像機の偉大さをいまさら実感している。エイトだって最初は松竹座に行かないと見られなかった……。


6月12日、ハリウッドザコシショウのR-1優勝記念特番で、役ではなく素でしゃべっているところを見る。バラエティでしゃべるところを見たいと思っていたんだ。ありがとうザコシショウ。声が良いなぁと思う。言うまでもなく彼は天沢聖司くんなのだけど、そして私はジブリでは「耳をすませば」が一番好きだし、りぼんで連載してた時もすごく好きだったし、あの漫画も打ち切りで悲しかったのだけど、まぁそれは今あんまり関係ない。


6月18日、窓際太郎の事件簿の再放送があるようなので予約してある。私絶対見たことあるわ。どの役だったんだろう。楽しみ。

*1:7/27追記:作った