1/15〜21

15日金曜日。定時で退勤。料理の話ばかりしている同僚と急遽夕飯を食べに行く。更衣室で会った派遣さんも誘う。たまたまだが休み時間にモビバンを持って集まっている3人になった。同期とよく行っているイタリアンに行ってみたが満席で、お好み焼き屋に長居した。全身が油と煙の臭いになる。


16日日曜日。朝からスコーンを焼く。母と新宿伊勢丹で待ち合わせてセールに繰り出す。いろいろ買ってもらう。特に、持参のスコーンごときでごまかせる金額ではない、どえらい高いフライパンを買ってもらってしまった。正確に言うと、2コセットだとお得なセール品を母が買って私が1コ(しかも大きいほう)をもらった。大事に使わねばならない。こないだの年末で父も退職したし、もうこんなに甘えてはいかんのだよなー。腕が抜けそうになりながらも最寄りのスーパーで買い物をして帰る。せっかくなので去年実家から貰っていた牛肉と、新しいフライパンでステーキをやる。これで自立していると言えるのだろうか。


17日日曜日。朝からスコーンを焼く。Yちゃんと高円寺で会う。ヤーレンズ楢原さんのバイト先である「てんてこ」でおうどんを食べる。店を出たら、店頭にぴあお笑いムックのヤーレンズのページが掲示してあった。「当店スタッフのまーくんです! 左のめがね」と書かれていて、あの楢原さんがまーくんと呼ばれていることに純粋に驚く。カフェに場所を移していろんなことを話す。初めて聞く話がいっぱいでとても楽しかった。なぜか写真の提供を受けてearth photoを作ったりした。
最寄りのスーパーで買い物をして帰宅。ブルーチーズと料理酒を買ったので思ったより金額がいってしまった。お弁当のおかずを作った後、夕飯はねぎのパスタと牡蠣のブルーチーズサラダ。お正月で実家で食べたのを真似した。また食べ過ぎた。
夜中雪が降ると聞いていたのだけど、寝るときに雨音がしていたので積もらないだろうと高をくくって寝る。


18日月曜日。見事に積もっていた。やっぱり千葉より寒いんだなー。千葉は基本、関東中が降っていても雪が降らないし、前の日に雨が降って地面が濡れていたらまずまちがいなく積もらない。朝ご飯を食べないでいつもより少し早く出たが、駅に着いたら改札の外に人がたむろしていると言う見たことのない光景で、駅員さんが「ホームに上がっても1時間は乗れませーん」と言っているのでさっさと家に戻る。駅まで行くと言う誠意は見せた。と言うか、運行情報は出てもホームの混雑情報なんてどこにも出ないから行くしかないんだけど。往復しただけで靴が1足水浸しになる。
会社に電話を入れて、リンゴのキャラメル煮とバタを挟んだパンで朝食にした。実家に電話してみたら、やっぱり千葉は全然降っていなかった。
2時間以上経ってから再び出勤。駅はもう何ともなくて電車もガラガラだった。ニュース見てて不思議なんだけど、なんでみんな駅で待つんだろう。駅で待ってても家で待ってても会社に着くのは同じくらいの時間だと思うんだけど。あれか、もう家にも戻れない状況なのか。
たかが10cmの雪で、とか、よく言われるけど、東京の交通が混乱するのはただただ人が多いからで、雪は直接の原因じゃないよなー。だから人が減るのを待てばいいだけじゃないかと。
こんなこと言ってるけど、うちも自宅待機とか有給奨励日とかの制度のまーーーったくない、融通の利かない中小企業ではある。私は単に、いざとなったら有給使うわいと開き直っているだけである。
正午ごろ会社に行ったら人が半分くらいしかいなかった。山の方から来る人は軒並み休みだった。
残業して退勤。こんな日は鍋だろうと材料を買いこんで帰る。スマスマが始まる2分前に作り終えてこたつで鍋を食べながら見る。食べ終わって横になって、0時過ぎまでそのまま動けなかった。なんというひどいものを見させられたのか。


19日火曜日。最初の目覚ましで起きたときに、炊飯器をかけ忘れたことに気づく。お弁当用の3尺だけ炊いて詰める。家を出てからこたつを切り忘れたような気がするが、8時間自動オフに賭けてそのまま出勤する。とにかくいろんなことが抜けている。朝ご飯にセブンでサンドイッチを買い、その時一緒にクリームドーナツも買う。こんな日はクリームドーナツに縋らないと歩けない。
会社でいろんな人とスマスマの話をする。怖かったね、不気味だったね、全然納得してないんだろうね、とか、色々。
小沢くんが翌日クアトロで何かするらしいとナタリーに載る。ちょうどこないだ、ダースのCMを見返して、こんな男の子他にいない、やっぱり好きだ一番好きだー!!!!!と思ったところではあるのだが、それとは関係なく、クアトロには行かない。そんな急に言われても、こっちもいろいろ忙しいので。
少し残業して退勤。なにもする気にならなかったのと、フライパンの威力を確かめたくて、夕飯は味の素の冷凍餃子にする。あまり強くない火でゆっくり焼いたら、中身がふんわりしてとてもおいしい! すごいぞスイスダイヤモンド。2つ目のエントリを書いて寝る。
1つ目のエントリを書くために『忘れられる過去』を久しぶりに開いたら、「世界に一つだけの花」の文字が飛び込んできてびっくりした。やっぱり本は待っていてくれる。今まで何度も思ってきたことだけど、結局のところ、最後は本を読んで暮らすしかないんだとわかっている。で、その最後が今なのかどうかが、いつもわからない。


20日水曜日。週刊少年マガジンで連載していた「AKB49〜恋愛禁止条例〜」が最終回。なーーーーーんか物足りなかったなー。連載開始時からずっと読んでたけど、ほかならぬこの漫画で何度も感じたカタルシスを感じない最終回だった。
15時過ぎてから小沢くんのハッシュタグを見たらイベントのことが色々と出てきた。関係者に見せるためのものなら、半端に普通の人を入れるような格好をとらんでもと思う。入れるのかもと思うから無駄足を踏む人が出てくる。今時「無駄足を踏んだ人がこんなに!」とか、「チケットの取れない人がこんなに!」とかが、価値の高さじゃないだろうに。
ひがんでると思われて構わないのだけど、関係のある人と特別に運がいい人しか触れられない芸術には、それだけで心救われたいと思わないので、無駄足を踏みにも行かなかった。ルーベンスの絵にかかった幕かっつーの。
飛行機だってファーストクラスがある一方、普通の人はエコノミークラス症候群で最悪命を落とすこともあるわけで、まぁ望まれないところには行かぬが吉と、そう思っている(あとこれは負け惜しみでも何でもなくTシャツ買うなら着られるの買いたい)。
失望でもなく、B to CよりB to Bの方がそりゃ効率良いよねと言う感想というか。私も就職するんならB to Bの企業の方がいいと思うし、まぁやっぱり望まれないところには行かぬが吉である。
や、芸術全部で見たらほんとに特殊な階層しか相手にしないものの方が多いんだとは思う(雑誌で読んだどこかの国の富豪の、コレクションを人に見せたり写真に撮られたりすると「目垢がつく」と言う言葉には仰天した。本当の金持ちは他人に自慢もしない)。
でももし私に審美眼と呼べるものがあるとすればそれを開いたのはこの言葉だから。

ついでに時代や芸術の種類を問わず、信頼をもって会いに来てくれた人にいきなりビンタを食らわしたり皮肉を言って悦に入るような作品たちに、この世のありったけの不幸が降り注ぎますように。

ほかならぬ小沢くんが「犬は吠えるがキャラバンは進む」のライナーノーツで言っていたこと。
新曲が、普通に暮らしている範囲で無理なく手に入れられる形で音源になるなら、もちろん聞きたい。でもそうじゃないならいいや。小沢くんは私にとってずっと特別な人だけど、たまに来る特別な人より、日々にあふれて人に忘れられながらも時代の記憶になるポップソングを今は支持する。1,000万円超えの真柏も、普通に値段書いてカタログに載せて一般のご家庭に送ってくる伊勢丹を愛している。真柏の盆栽ひとつ欲しいんだよなー。
校了日だったので残業して退勤。最寄りのスーパーで前から気になっていたウマヅラハギを半額で買う。魚売り場の店員さんのアドヴァイスに従い鍋にした。おいしかったー特に肝が。ウマヅラハギでこんなおいしいなら、ほんとのカワハギはもっとおいしいのかなー。ヤーレンズの配信を聞きながら寝る。


21日木曜日。久しぶりに頭痛薬を飲んだ。二週間ぶりくらい、ここ半年の最長不倒記録かも知れない。休み時間にモビバン(たまにラジオ体操)をするようになってから如実に肩こりと頭痛が改善し、運動って……と思っている。認めたくない。あんなに嫌いなものが必要だなんて認めたくない。認めたくないが休み時間に屋上で体を伸ばすのは気持ちが良いと思う。だから続いている。しかもこの日の頭痛は、前日に作った「苺のコクテイル」のせいなような気がする(大さじ1のブランデーを使う)。食べるんじゃなかった……。薬を飲んだらすぐ治る。
大急ぎで仕事を片付けて定時で上がる。座・高円寺でFKDZを見る。余興の間ずっとガヤをしている上田さんがとってもよかった。上田さんが西堀さんのこと「ニシ!」、川元さんのことを「文太くん」と呼ぶのがとてもかわいい。下池さんが舞台上でぎっくり腰になってしまったのだけど、そのまま即興漫才を成立させた西堀さんがすごかった。来月の告知の時だけ写真撮れて嬉しい。FKDの時はいつもおめかししてるから写真撮りたいんだけど、なんでか禁止なんだよなー。
終演後、MさんとSさんとパスタを巻きに行く。ねじ・ヤーレンズ作戦会議の貴重なお話など伺う。次は行きたいな。未来のあるものを見るのがつらいとか言ってる場合じゃない。途中なぜか「セティは2時間サスペンスのベテラン女刑事のアシスタント役の若手刑事にぴったり説」について熱弁ふるってしまって申し訳なかった。家に着いたら日が変わっていた。