8/8〜8/14

8日土曜日。シーツを洗濯する気満々だったのに、ここ1週間の暑さが急に和らいで曇天。外出する気はなかったのだが、新丸ビルでチャリティのフリーマーケットをやると聞いて行く。11:20ごろに着き、16:15からの整理券を渡される。時間をつぶすために新丸ビルをぶらぶらしていたらボディクリームのお試しいかがですかーと言うのにひっかかり、疲れていたのでちょうどいいやと30分3,000円のマッサージを受けた。もちろんそれで済むはずはなく、最終的にはいちまんえんのボディクリームを買っていた。どこにそんな金が。まぁここのところの過酷な気象状況に、日焼けとか乾燥とか気になってはいたのでよしとする。もう今週はライブ以外蟄居しようと思った。KITTEに行ったら夏休み中にお相撲のイベントがあるらしく、お相撲さんの手形を使ったおしゃれでかわいいポスターがたくさん貼ってあった。あの吹き抜けに土俵作るのかな。先週から引き続き餃子が食べたかったので昼ごはんは新丸ビルで中華を食べたがおいしくもまずくもなかった。東京の食べ物屋ってそういうところが多い。ただ高い。5時間も時間をつぶした割に、フリーマーケットは古いブランド物ばかりで10分で見終わってしまった。私はいつになったらフリーマーケットと聞くと脊髄反射で出かける癖が直るんだろう。こないだも世田谷文学館まで無駄足を踏んだと言うのに。基本的にいいものなんてないんだとわかってはいるんだけどとにかく自分で見てみないと気が済まない。と書いていて思い出したが、4年前に行った目黒のDoの1回目の夜フリマが異様に楽しかったせいだたぶん。王子様フリマってのも楽しかったな。でも2回目の夜フリマはやっぱり見るものなかった覚えがある。原体験が良いものだと、その後何度裏切られても諦められないものなのかしら。
一度帰宅して、姉に宅急便を送った後スーパーに寄ったらすじこの醤油漬けが半額になっていなのでうはうはと買う。私はすじこに目がない。翌日からのおにぎらずライフが俄然楽しみになる。帰宅したらもう夜で、朝出かけたときは1日潰れると思っていなかった。朝のうちに掃除と洗濯をしておいてよかった。夕飯は、塩と砂糖を溶いた水に浸けておいた鳥胸肉を茹でてみた。結構うまくいったんじゃないかと思う。


9日日曜日。シーツの洗濯をする。ベランダに干したら妙な安心感がある。向こうからの眼隠しになっているからだとわかった。天然素材のレースカーテンを探していたけど、なさそうなので、ベランダの方に眼隠しのカーテンをやるのも手だなと思った。朝からすじこのおにぎらずを食べたせいかあまりお腹が空かず、昼食は食べずにハーゲンダッツシチリアレモンパイを食べる。修理に出していた日傘が着払いで戻ってくる。お盆をまたいで3週間かかるのも覚悟していたのでとても早く届いてうれしい。午前中にアイロンかけをしたときはなんと勤勉なんだと自画自賛したのだけど、そのあと7時間ぐらい休憩してしまった。19:00ごろからお弁当と夕飯を作る。どうにかしてもうちょっと休日を有意義に過ごせないものかと思うが、実家にいた時も土日どっちかはほとんど寝ていたのでもう仕方ないような気もする。お弁当用に水に浸けておいた鳥胸肉をから揚げにしたものを味見してみたら柔らかくてちっともぱさぱさしてなくて、コンロ前で目を見開いてしまった。夕飯は孫先生のゴーヤと豚肉の涼麺を作る。ちょっと足りなくて、スイカも食べる。一人暮らしして驚いたことの一つに「スイカって存外高い」と言うのがある。最初は敬遠して158円のパイナップルばかり買っていたのだが、今だけのものだし食べてみたらやっぱりおいしいので最近はスイカを買っている。


10日月曜日。急に晩ご飯に食べたいものが思い浮かばない。夏バテかしら。定時で退勤、もやしだけ買い足して冷凍してあった牛コマと野菜の残りで炒め物を作る。砂肝が1割引だったので買ってにんにくと炒めるが、今思えば1割引ってあまり安くなかった。臓物系には財布の紐が緩みやすい。食欲は全く落ちていないので夏バテではない。母と少し電話したら、母も全くおかずが浮かばないと言っていたので暑くて疲れてるんだと思うことにする。とにかく眠くて日が変わる前に布団に入る。


11日火曜日。これという理由は思い浮かばないが、とにかく朝から気分がくさくさする。とても残業する気分ではないがまっすぐ帰るのも業腹だった。この時点で「金がないから蟄居」という考えは吹き飛んでいる。「マッドマックス 怒りのデス・ロード」がえらい評判良いので、これはいつもの絶賛を見て見に行って嵌らないパタンだろうなと思うも気になる。ハリウッド映画とか苦手だしなー(私が好きな映画は「ウォーターボーイズ」とか「かもめ食堂」とかです。洋画なら「Big Fish」)と同僚に聞いて回ったら、同期が一人見に行っていて、そもそもあれはなんの映画なんだと聞いたら「車の映画」という端的な答が返ってきてじゃあ行ってみようかと定時で上がって丸の内ピカデリーに行く。3Dは好きじゃないのだけど時間が合うのがこれしかなかった。行きがけに東京駅のサウスコートでメルヘンのサンドイッチを買っていく。開演前にホフディランの歌うVが流れた。
ここからネタバレですが、「ここではないどこか」に行くのではなくて「行って戻ってくる」というのがすごく現代的だなぁと思ったのだけど、「出発地が目的地」と言う方がむしろ古典的題材なのかな。すぐ思い出すのは「青い鳥」なのだけど、もっと古いものもありそうだ。グーグルに「出発地が目的地」と入れて検索してみたら駅探とかNAVITIMEとかばっかり出てきたのでグーグル先生にもわからないことはあるんだな。
ただ私は女だからと言って生命の危険にさらされたりしない、人としての尊厳を傷つけられることの少ない社会に生きてきて、個人としても就職活動の時以外男女差別を感じたことはなく、まぁ今の産もうにも産めないとか女性が輝くってなんやねんとか細かいこと言い出すといくらでも不満はあるけど、全世界的に見て女として相当呑気な環境にいる自覚はある。そんな男女平等で当たり前だと思ってる私が見ててイラッとするところがなかったので、たぶん女性目線において相当気を遣って作ってるんだろうなと思った。
車が爆発しても特に爽快感はなくテンションが上がるということもなかったが、くさくさした気分はだいぶん払拭されたので良い気分転換だった。そしてそんな私が見てもあのギターの人の魅力は炸裂していた。


12日水曜日。定時で退勤して星野源のひとりエッジを見に九段下へ。武道館で母と落ち合う。サンドイッチでも買っていこうかと言うメールをもらっていたのでお願いしますと返事しておいたら、はたしてメルヘンのサンドイッチだった。あんなにたくさんの種類があるのに、母が買ったもののひとつが昨日私が買ったのと同じでちょっとおもしろかった。でもこれを母に言うと被ってごめんね、そもそも2日連続サンドイッチでごめんねと言うに決まっているので黙っていた。
武道館の真ん中でたった1人で歌う星野源を見てきた。今回は「地獄でなぜ悪い」で涙が出た。星野源のコンサート見ると、いつも1回は泣いている気がするがどの曲とは決まっていない。そしてその時何が一番大事かわかったり、遠い昔の何かが腑に落ちたりする。
最後の方の2曲だけ、ドラム以外の音もオケが聞こえた気がするんだけど、なしでずっとギター1本でもよかったなぁ。きっと最後だろうと思っていた「夢の外へ」がやっぱり最後で、振りまかれる銀の紙吹雪は、「世界は美しい」と言うことを現していた。


13日木曜日。定時で退勤して浜口浜村単独を見に高円寺へ。指定席だから余裕だと思って同僚や同期と喋っていたらとんでもなくギリギリになった。乗換駅を走って、ジョルダン君の指定より2本捲った電車に乗って間に合う。OPの漫才を抜かしても新ネタ12本。シンプルな構成で、漫才師としての力を感じる。やっぱり、冴えない色のシャツ時代が「浜口くんと浜村くん」で、スーツを着てからは「漫才師・浜口浜村」のような気がする。
1年前のSSHでの「浜村チャレンジ」を見て、何かが獲得されて何かが失われるんだろうと思ってから、実は私にとってはあまり好みではない方向の変化を感じていて、最近は自主ライブに行っていないしあまり見る機会がなかった。結構はっきりわかっているのが、ここ1年の浜浜がやる「十手」が苦手なのである。今の二人がやるにはあのネタであの演じ方は幼すぎると感じてしまって、気恥ずかしくて見ていられない。これはもうただの好みなのだけど。そして私の好みは「週刊少年ジャンプで後に長期連載を獲得する人の打ち切りになった本誌初連載」なので、参考にして頂きたくは全然ない。
浜口浜村らしいネタが何より好きで、でも私が見るようになったのはたぶんもうずいぶんとわかりやすくしようと試行錯誤した後のネタだから、「らしい」も薄まっているのだと思う。「どっかーん」とかギリギリわかんないもん私。じゃあらしさって何だろうと言えば、結局は理解できる範囲に最大限で収まっている個性であって、見る側の私が勝手に範囲を決めているのだ。毒だと思えばわかりやすいかも知れない。致死量は摂取できないけど薄まってると嗜好品で、その許容量は人によるし、だんだんと摂取量を増やしていける。
浜口浜村のネタは、致死量と中毒性の境目を見極める浜村さんの試行錯誤の歴史なのだと思う。今回の単独でいちばん良いネタだなぁと思ったのは「無人島に持っていくなら」で、これは浜浜らしさと漫才としてのスマートさがとても美しく決まっていた。浜浜ファンとしては「椅子取りゲーム」と「ガバァ」も大好きだった。その違い。
最後の方で浜村さんが「お客さん、僕の真面目なネタお嫌いですか、変なネタばっかり受けて……」と言っていたけど、単独に来る客席は毒に対する耐性が強いんだと思う。
「メジャー志向」と「ポップさ」の違いみたいなことも考えていた。わかってもらおうとして、わかりやすくするのがメジャー志向で、ただたくさんの人に見てもらいたいと言う開かれた気持ちの発露がポップさ、となんとなく定義している。単独のネタはどれもオチがメジャー志向に感じた。
パッケージされたライブを1つ見せるのではなく、ネタを1つ1つ計12本見せた堂々とした漫才師の単独だった。
帰りにスーパーに寄ったらメバチマグロのサクが半額になっていた! ここのところずっとヅケ丼を食べたいと思っていたのだ。即買って即浸けて即食べた。
洗濯機を回してしまったがために、洗濯物を干して風呂を掃除して沸かし直す。疲れ切っていたのに目が冴えて2時過ぎまで寝られなかった。毒にあてられ気味だったのかも知れない。


14日金曜日。寝不足がたたってめまいがする。普段言語を絶するほど混んでいる最寄り路線でさえ人とぶつからないほど空いている。世間が休んでいると思うと全くやる気が出ない。同僚にあと○時間ですよ!と励まされながら働く。定時で退勤。会社で浴衣に着替えてナルシストライブを見に新宿へ。思わぬ前説の小林ぼっちさん(浴衣)にテンション上がって写真を撮りまくる。浴衣のお客さんが多くて、演者が喜んでいて嬉しかった。ファッションが自分のためになった今だから素直にその場の雰囲気のために装いを変えると言うことも楽しめる。CUTiE休刊の辞を読んでそんなことを思った。

それまで「おしゃれ」が異性だったり、大人だったり、世間だったり、ほかの誰かのために、「可愛く見える」「いい子」に見えるという基準だったものを、「自分のため」「自分が楽しくなるために」変えてみようというメッセージが強烈だったからでした。

CUTiE休刊のお知らせ

ナルシストライブはとても楽しかった。なんだい啓太くんがとても素直で良い子で真面目だった。カラオケコーナーもあったが、これはカラオケナイトと同じテンションで行っちゃいかんのだなとすぐわかったのでていちゃんに声をかけるに留めた。
「民王」の前半を見逃す。ものすごく久々にドラマを見ている。中身が息子になった遠藤憲一がとにかく可愛い。座り方ひとつとっても、若くて自信のない男の子だとわかる。とはいえ第1話を見ていないので、素の翔くんの性格を知らないのだけど。秘書の人をアンバランスの黒川さんだと思っていたら違った。そりゃそうか。少し飲んでいたせいか疲れすぎて眠れなかった。


今週は全体的に疲れていて定時に上がってるナァ。暑さ疲れ。