渋谷コントセンター見てきた。

渋谷コントセンターに行ってきた。昼夜。
普段お笑いライブは安すぎると思ってるけど、昼夜で5,000円は1日に使う娯楽費として高いなー。内容云々ではなくて。音楽ライブとかジャニーズとかでもっと高いチケット代見てるけど、そう言うのは頻度が低い非日常のイベントだから払えるわけで。お笑いライブは日常になってる身からすると娯楽費遣いすぎちゃったなーと反省の気持ちが拭えない。昼夜でさほど内容が違わなかったことから考えても、これひとりにつき片っぽしか行かないの想定してるよなぁ。つまり延べではなくほんとに180×2=360人動員しないと満員にならないわけで、5日間明治安田生命ホールを満席にすると考えるとなかなか。
それとも資金が潤沢にあるもっと歳が上の人をターゲット層にしてるんだろうか。そう言う人はそう言う人で、他に色んな楽しみを知ってそうだからいちんち劇場にいるってのも考えづらい。


渋谷コントセンター、これは単なる体感なんだけど、今のプログラムであの会場を都内のお笑いライブに行く習慣のある人で埋めるのは相当むつかしいと思う。私がよく見てる層の芸人さんに、「この人が出るならチケ代いくらでもなんでも何回でも行く」って客は各組5人いないと思う。これも体感であって根拠はないんだけど。スパローズはもうちょっといるか。これも体感。
月に一週間の開催ならそれ以外の三週間をかけて、出演者にどんな挑戦をするのか、どんな特別な物が見られるのかのアピール文を出してもらってHPに掲載でもしないとライブに行く習慣のある人は逆に行かないかもしれない。他で見られる物だと判断したら、他のライブは全部コントセンターより安いから行く理由が無いし、そもそも都内のお笑いライブはすでに少々飽和状態だ。
都内で普通にやってるお笑いライブみたいに芸人さんいっぱい出るライブだと、ついでにこの人も見られるとか化学反応とか企画とかも足を運ぶ動機になるけど、各組30分だとほんとに個別の動員力にかかってくるので、いかに「ここでしか見られない」を伝えるかじゃないかと。
今度さくらんぼブービーが1回だけ復活して出演する回は予約残り僅かとツイートされているので、要するにこれくらいの目玉が毎回ないと無理なんだと思う。毎月一週間ここに来たら面白いコントが見られますよとだけ言っても、お笑いライブに行く習慣のある人は足りてますんでってなるし、お笑いライブに行かない人はそれを選択肢にするほど娯楽に困ってない。てかそもそも知る術がなさそう。
とは言え全回にお笑いライブ客が食いつくような目玉を作るのもむつかしそうだし、一組は年末年始の特番でしかネタやらないような人を出して、お笑いライブに行ったことのない浮動票みたいな層に映画みたいな感覚で来てもらった方が埋まるんじゃないかと思った。見たい人がはっきりしてる場合は組数少ない方が得だって考えるし、私もお笑いライブ行き慣れない時はとにかく知らない人が滑るのを見るのが嫌だったので、そう言うリスクがない方が軽い気持ちで足を運べると思う。


動員のことしか書いてないけど、動員って客席の雰囲気であり芸人さんのテンションに関わることだからこれもやっぱりライブの一部で大事なことだと思う。どんなに可愛い服でも値段が可愛くなかったらそれは可愛くない。どんなに良いネタやっても客席スカスカで笑いづらかったら良いライブにはならない。
ただコントセンターって良いライブは目指してないのかなって気がするんだあのマニフェストを読む限り。ライブって集団の体験だから、個人とコントの出会いの機会の場みたいのを目指してるんなら、読書とか映画鑑賞の方がジャンルとしては近そうだ。


私がお笑いを見始めたときに驚いた、「こんな面白いものがこんな少ない人数の前だけで披露されて記録にも残らず消えていくのか」と言う気持ちは今もあって、単独でしか見られなかったネタを再び見られる可能性のある渋谷コントセンターはその点で希望の光だ。
今日もソワレでずっと見たかったトップリードの「妻がいない」を見られて嬉しかったしありがたかった。
何度マニフェストを読み返しても意図と勝算が読めないんだけど、有り続けて欲しい。でも私自身、応援の気持ちだけで2,500円は出せないから、足を運ばざるを得ない工夫を切にお願いしたい。