7/20 阿佐ヶ谷ロフト 24:30
ロックンロールカラオケ“ALL”ナイト
今回は風松が出ないと早い段階からわかっていたので(THE MANZAIツアーで呉に行かれていた)、普通なら残念な気持ちがぬぐえないところだけど浜村さんが。浜口浜村の浜村孝政さんが初参加となればそらもうわくわくでしょう。事の起こりは5/22のトッパレSP。企画コーナーのジェスチュアゲームで「ジンカーズ」のお題にあたった浜村さんが、カラオケナイトで歌う馬場さんの真似をしたのが発端だった。馬鹿にしてるんだろーとやいのやいの言われ、その日のEDにはもう出ることになっていた。
その時の写真があった。EDで浜村さん出演決定を告知する馬場さん。
一夜明けてみたら過去最高枚数(1815枚)の写真を撮っていた。だいたい10秒に一回シャッター切ってたみたいですね。一晩中。風松いる時でさえ、夜から深夜ぶっ通しでやったカウントダウンの時でさえ、バッテリー3本使い切ったこともiphoneの容量尽きたこともない。浜村さん、魔性の芸人……。
や、今までカメラのシーンモードの「ステージライト」ってのを使ってたんだけど、光量が足りないのかシャッターが下りないことが多くて。マニュアル撮影に変えたら暗かろうと明るかろうととにかくシャッターは下りるから、そのせいで枚数が膨大になったんじゃないかと……思うんだけど……。
なのでド頭の馬場さんは調整が間に合わずいいのがない。シャッタースピードは1/100が限界だった。動きが早いからぶれるぶれる。
でもやっぱり、カラオケナイトの醍醐味は各人の1曲目だと思うのよ。最初だけはひとりずつステージに出てくれる。だれも助けてくれない状況で、得意の笑いにも逃げられない芸人さんに歓声を飛ばすのはほんとうに楽しい。そしてなにより手をがったがた震わせながらも歌う芸人さんはかっこいい。最近みんな慣れちゃってあんま怖がってないけど。ナガシは最初からナガシだったけど。
あと、1曲目だけお衣装が違う人が何人かいるんですね。2曲目からは揃いのTシャツになっちゃうから。そんな各人の1曲目。
今回も「suicide bambi」さんがセットリストを上げて下さってます。本当にありがたい!
【ロックンロールカラオケ”ALL”ナイト】14/7/20…セットリスト
馬場さん。TMGEの「いじけるなベイベー」を歌い上げ「浜村、これがロックンロールカラオケナイトだー!」と叫ぶ。
かまぼこさん。相変わらず良い人すぎるんだけどこの日はちょっと酔っ払いすぎ。みんなだけど。
そして浜村さん。曲は広末涼子の「大スキ!」。狙ってきたんだとは思うが、とにかくマイク両手持ちと言い足さばきと言い小動物感も女子感もすごい。
可愛いって言われたくない人だって知ってるけど、これ可愛いって言わないの無理でしょ。
最後は片足はね上げて「スキ スキ ダーリン」。阿佐ヶ谷ロフトが揺れるほどの黄色い悲鳴。
溜口さん。2曲しか歌ってないとは思えないインパクト。
ちなみに浜村さんは出番前緊張のあまり「大喜利やりたい」と口走っていたそうな。
それをばらされたときの表情。
清和さんが最初に来た時も「こわい! しろう助けて!」って叫んでたなぁ。なにをよりどころにしているのかがまざまざとわかる。
オールだというのに完売・満員。要因を知りたかったのか馬場さんが「今日浜村さん見に来たって人ー?」と聞いたんだけど思ったほどいなかったようで浜村さんがそんなにいないじゃないですか!とぷんすかしておられた。楽屋での会話がしのばれます。誰っちゅーかもうカラオケナイト自体に引きがあるんじゃないかなぁ。あとは組み合わせ。風松目当ての私も今回風松いないのに行ってるし。
自分の衝動に嘘はつきたくない。ここから浜村さんの話ばかりです。
「たけしさんの歌です」と言って浜村さんが歌った「嘲笑」。
聞き入る観客。笑いがないのがこわいのか浜村さんが物まねをさしはさむも、桟敷の芸人席から「物まねいらない」とヤジが飛ぶ。
なにやっても、浜村さんご自身から発せられるなにかが圧倒的すぎて誰も笑えない。もうあれはポエジーだったと思う。浜村さんが歌うと、そして浜村さんが大好きな観客が見守ると、とにかく曲に何かが宿りまくってしまってただ涙が出そうになった。コマネチしても泣けた。
休憩になったのでお手洗いに行こうと席を立って後方に行ったら、浜村さんが歌うそぶりを見せたのであわてて戻った。休憩なんでね、芸人の歌なんです、と何度も言いながら浜村さんが入れた曲がunoバンドの「No.1」! ぎゃー!
いやもう私全ての芸人さんにこれ歌ってほしくて、どのくらい歌ってほしいかというと全てのジャニーズに二宮さんの「秘密」やってほしいのと同じくらいなんだけどこの例え誰もわかんないね。
太田のバスツアーの時もリクエストしようかと思ったんだけど、歌える人がいなそう&バスのカラオケに入ってなさそうで止めた。でも浜村さんなら歌えるだろうという確信があった。
歌いこんでる風では全然なく、Aメロの音程はけっこうぐしゃぐしゃだったけどそんなことは全然問題ではない。
一番捨てたいものだって
一番愛するものだって
ここにある
イカれてるんですよ、と言う風なそぶり。
uno 風が吹いてないなら uno 僕が風になるだけ
uno 道がそこにないなら uno 僕が道になるだけ
これを浜口浜村の浜村さんが客前で歌っているということがもう事件ですよ。
似た漫才師すらいない浜口浜村の、人前に出るときはいつだって漫才をしている浜村さんの、それでもきっとこうなんだろうとこっちが勝手に想像することが歌詞になって浜村さんの口から発せられる。歌って素晴らしいな。馬場さんありがとう。永野さんありがとう。
浜村さんまた来てくれないかなぁ。毎回芸人にゆかりのある歌を歌ってほしい。「浅草キッド」とか、「岬」とか。
7/13にSSHで「浜村チャレンジ」を見ていて、唐突に、「この浜口浜村はもうすぐ見られなくなるのかもしれない」と感じた。それで、少なくとも二回戦までは浜浜が出るライブに多めに行こうと思っている。
見られなくなるといっても、嫌な予感とかではなく、そもそも私は担当でもないんで勘違いかもしれない。それでもこんな風に正体のわからない何かが稲妻のようにひらめくときは、多くはなくとも自分が今まで見てきたものに照らしたときに、きっと見たことのない何かを見たはずで、それが何かは後になればわかる。今ものすごく無理に言葉にするなら、大人になるところなんじゃないか、としか言えない。
「浜村チャレンジ」は、自分のルールを守るあまりどうしようもなくなってしまった浜村さんがしくしく泣いて、それをどうにか助けようとする浜口さんもそのルールから逃れられなくてふたりで困ってしまうという、はたから見たらなんのこっちゃわからない遊びに命を懸ける小学生そのままのようなネタだ。あれを見ると、いつも、道路の白いところしか踏んじゃだめって言っちゃったもんだから家に帰れなくなって、じゃあってんでマンホールはオッケーにしたらますます立ち往生しちゃう下校中の小学生男子を思い描かずにはいられない。
なんでそのネタ見て「大人になる」なんて思ったのかわからないけど、後になればきっとわかるからそれでいい。
何かが失われて何かが獲得される予感があった。書いておかないと忘れてしまうから書いておく。
せっかくなので写真をいくつか。ごめん今回は補正する気力がない……。
清和さん。そんなに写真撮ってどうすんねんと言われた。見るんです。
相田さんが「三四郎小宮君のリクエストで祭のあとでしたー」というもんだから、いるの?と探す浜村さん。いません。
最後の曲(になるはずだった)「WOW WAR TONIGHT」で、「浜村さん! メインボーカル!」と呼んでマイクを渡す馬場さん。
あまり締まらなかったので改めて「YAH YAH YAH」。浜村さんほぼ寝てます。
わかりづらいですが清和さんはチャゲにされて風を受けてる感じでTシャツの裾を引っ張られてます。
今回も本当に本当に楽しかった。馬場さん永野さんありがとう。そしてまた来てね浜村さん!