間に合わない

昨日まで夏休み(普通の有給×5日)だったんですが、いやもうびっくりするくらい何もしませんでした。歯医者行って、美容院行って、内見してきたという3つだけが7日間中の能動的な行動。あ、ちょっと本処分したか。
「テスト前になると読書か掃除がしたくなる」という例を引くまでもなく、人間完全にスイッチをオフにすると好きなことすらほんとになんもしないですね。ただただ惰眠をむさぼるのみ。


夏休み最終日ということで立ち上がれるかも不安だったので予約してなかったんですが、当日券でSSLに行ってきました。3日しないだけでこんなに化粧って乗らなくなるかね!と絶叫しながら。
昨日はyardメンバーだけのSSLで、ネタも企画も大変に楽しかったです。特に企画が、コンビも事務所も超えたあの世代の連携がありありと見て取れて、yard贔屓としては実に見ごたえのあるものでした。S×L酒井さんのはげいじりからの石田さんの気功とか。みなさん楽しそうでこっちも楽しかった。
FKDもですが、まず人がいての何かの括りというのはひじょーに良いもんですね。ここから何か生まれる予感がライブに足を運ばせる。願わくばyardの打ち上げもFKDのように楽しくありますように。いつか篠宮さんがFKDの打ち上げを、「これがなかったら辞めてる芸人いっぱいおる」と言ったほどに。


昨日ライブに行ったのは、もうひとつ、浜口浜村THE MANZAI前日だったからです。あんなに緻密なネタをやるのに、隙あらばその日だけの何かを放り込んでくる浜浜の賞レース前日は見ておかねばなるまいよと、行ったら、案の定コント「第三の目」! やりおったー!
このネタは見たことなかったのでうれしいなと思ってたら、オチの後に二人が舞台に戻ってきて、いやー仕上がったねー、仕上がったーと口々に言った後


浜村:明日、THE MANZAI2014 1回戦、行ってきます!


二人揃ってビシッと音が出るようなファイティングポーズ! そのまま暗転! 割れんばかりの拍手が鳴りやまない! トリじゃないのに!
もちろん私も手が痛くなるくらい強く長く拍手しました。浜浜には何度こんな風に、たまらないのに拍手以外できないって思いをさせられたら良いのかしら。
その言葉を選んだことに深い意味はなかったかもしれないけど、「がんばります」ではなく「行ってきます」って言ってくれたのが、うれしかったなぁ。


去年のTHE MANZAIの予選をいくつか見た中で、浜浜と三四郎の時の客席の熱量が図抜けていました。おもしろいのは当たり前で、そのうえでとにかく勝ってほしい、上がってほしい、彼らを認めてやってくれ!という思いが客席に渦巻いてました。それを全身に纏った三四郎の、明治安田生命ホールでの受け方は尋常じゃなかった。
それが、良いとか、悪いとかは、たぶん向こう10年くらいで考えないとわからないことだと思うから、私は、誰に何を言われようと言われまいと、見たいように見るし笑いたいように笑うと決めました(わざと大きく笑ったりはしないよ。あれ邪魔だって知ってるから)。
それでもネタを見る前に笑うわけにはいかないし、ネタが終わらないと拍手もできない。なにもかもが間に合わないそのもどかしさが、見るだけの者の醍醐味で、だけど捌けてくふたりにちょっとでも追いつくようにあんなに拍手をしたいのだ。


浜口浜村一回戦突破おめでとうございます。落ちるわけないって思ってましたよ。終わってから言うけど。