エイトライブは楽し

年明けからずーーーーっと忙しいなーと思ってたら、3月の売上が創業以来の数字を叩き出したそうです。弊社は創業から半世紀以上経ってんですけど。そらライブをキャンセルせざるを得なくなるわけだな……と喜びより疲労がどっと出ました。社員にはビタイチ還元されないし。
そんな仕事もだいぶん落ち着きまして、ワラインプロにも当日券で行けたりしています。


時間がないとつい手軽なTwitter、辞めたはずのTwitterに頼ってしまうのですが、最近贔屓の漫才師の名前でリアルタイム検索すると出待ちで聞いたことしてもらったこと自慢合戦みたいなことになっているのに辟易してブログに逃げてきました。
私の考えとしては出待ちはあくまでライブの余録で、ネットという公の場に書くのはどうだろうと思っています。それと、これは古い考え方かもしれませんが、ブログもTwitterもコミュニケーションツールではなく一個のメディアで、ちゃんとしたソースにならないものを発信すべきではないと考えています。
とはいえお人柄が伝わるほっこりエピソードとかは見かけたらやっぱりにっこりしちゃいますので、内容に寄るところも大きいんですが。


もちろんこれは私の考え方、私がネットに書く際のスタンスであって、この考え方を他人に強要する気はありませんし、私が誰かに出待ちについて書くなと言う権利などありません*1。表現も思想も信条も自由なのが当たり前。


じゃあなんでこんなことを書くかというと、この間、普段なかなかライブに行けない人から「出待ちで聞いたこともツイートしてくださいよ」的な事を頼まれたからです。それがスタンダードになってるならもうムリです。私のブログやTwitterに、ライブで見た以外のことを期待しないでください。帰りに見かけたナガシがモッズコートでかっこよかったくらいのことは書くかもしれないけど!


さて昨日はエイトライブでした。ネタはざっくりと


ヴィンテージ「ダメなところ」「霊感が強い」
新宿カウボーイ「引っ越し」「休みの日の過ごし方」
マシンガンズ「メロス」「時事」
トップリード「イタリアンのお店」「漫才」
風藤松原「冤罪」「色のついている言葉」
ジンカーズ「面接」「バイトの初日」
ぐりんぴーす「かける言葉」「動物クイズ」
アルコ&ピース「入学式の歌」「カバ」


マシンガンズの「メロス」はかの「羅生門」の系譜。まさかの文学シリーズ(笑)。


トップリードの漫才がまた見られたー! サンパチ前に出てきたときのどよどよがすごい(笑)。これだけトップリード=コントってみんなが思ってるってすごいことだと思うの。一本目の「イタリアンのお店」は冒頭の回収がなかなかの力業だった。トップリードの古いネタって、笑わせどころより「これがやりたい!」ってのが先に見えてしまうものが多くて、これもそうかと思ったんだけど「こんにちは赤ちゃん」より後なのかー。


風松の1本目はオチが変わってた。こっちの方が好きだな。松原さんがよー噛んでらっしゃった。2本目はえらく短かった。初めて見たネタ。


ジンカーズは1本目「面接」、2本目「バイトの初日」で繋げてくるという離れ業。2本目の最初おっかしかったなぁ! ばばーりんは終始髪をお団子に結っていた。


ぐりんぴーすの1本目がすごく良かった! 正解言うフォーマットでバリエーションがあったのね。他も見てみたいなぁ。2本目は動物もの。ぐりんぴーすと言えば動物のイメージ。企画でもがんばってて、この世代がFKD世代の太田勢と絡んでくれると嬉しい。


アルピはここ半年ぐらいずっとフリートーク見てる感じ。


さて今回は企画に特別ゲストとして夜ふかしの会から大重さん・砂川さん・三宅さんがいらしてて、エイトライブでこんなこと無かったんでどうしたことかと思ったらヴィンテージと同居したりしてて仲良しなんですね。大重さんと砂川さんは元ニュースタッフで。えええどうしたのあの太田がこんなに丁寧にライブ作ってくれるなんて! 夢みたい! K-PROさんみたい!
企画は全員参加なので舞台上ぎゅうぎゅうで、途中からジンカーズ立たせちゃったりして(嫌な顔ひとつせずすっと立ってその後もずっと楽しそうなジンカーズ大好き!)あいかわらず企画自体はふわふわしてるんだけど、MCのマシンガンズがもーーーー見事で。外でMCやる機会はあんまないコンビだし、仕切れるとも思われてない感じだけどエイトライブの企画でのマシンガンズの手腕はほんと見事の一言よ。基本緩い企画を適度に壊しつつおもしろい方向に脱線させるのがすごい。太田勢がマシンガンズの意図を汲み取るのがうまいのもあるのかとも思ったんだけど、まず太田勢のやりやすい方向にマシンガンズが持ってくから、太田勢がのっかりやすいんだろうな。
シアターDの話を振る滝沢さんを止めるどころか「西堀:滝沢、今日だけだぞ!」ってたまらんわ。夜ふかしの移籍話もちょこっと、ぐりんぴーすもハプニングありつつ前に出てほんっと楽しかった! あ、風松は風藤さんがちょっと喋って、松原さんはにこにこしていたよ!


企画でマシンガンズが「せっかく来てくれたんだから」と夜ふかしとジンカーズに話を振ってくれたときのうれしさね! いやほんと、せっかく来てくれたゲストがいるだけにならないようにしてくれるって、当たり前のようだけどすごいことです。あんだけ人数いて、しかも一応主役はヴィンテージだし。
ライブは何が起こるかわからないで見に行くけど、出演者とかコンセプトとか、ある程度「こういうのが見たいな」って期待して行くから、その期待通りのベクトルで期待以上のものが見られたときの満足感ってほんとたまらんです。舞台上がよく見えていると同時に、客席の期待をわかってないと出来ないことだと思うんだけど、エイトライブの企画はいつもそんな感じ。出てる人がみんな好きになっちゃう。


この間のトッパレになぜかくじらさんが来て、結構出演していったんですが、「なんでトッパレでくじらさんを見なきゃ行けないんだろう」という気持ちがぬぐえませんでした。端的に言えば損した感。結果ますますくじらさんのことが苦手になるという。トッパレのメンバーが見たくてトッパレに行っているのであって、くじらさんが見たかったらくじらさんが出ているライブにお金払って行きますよう。
お笑いのライブだから、予想をぶちこわすとかね、そういうハプニングが時に爆発的な笑いを生むこともあるし、たぶん芸人さんはそういうの好きなんだと思うけど……私は一般人かつ消費者なので、やっぱり見たいものが見たいです。
でも振り通り大輪教授が出てきたらわーって喜んで良い物見たわーってなったと思うから単純に私がくじらさんが苦手ってのが大きいんだろうけど。ずーっと時間使うんだもの。


月笑はかなり特殊なので(客席の半分近くが招待客・終わった後のロビーがザッツ業界人と見たこともないタレントっぽい女子で溢れる)普段ライブ見る人にもあんま勧めないのですが、エイトライブの企画だけはもう自信を持って皆さんにお勧めできる。ゲストも必ず参加なので、ご贔屓がゲストに来たときはぜひ足を運んで頂きたいなと思います。

*1:ネットに書かれると知ったら今フランクにお話ししてくれてる芸人さんが警戒してしまうのではないかと言う危惧はありますが。逆に言うと、話題によってはライブなどの公の場でないところで話してくれるという信頼を裏切ることになりかねないかと。まぁこれは芸人さんの考え方次第なのでこっちにはわかりません