東京センターマイク

東京センターマイク vol.4 〜スピードワゴンと数組の漫才師〜
12/7 しもきた空間リバティ 18:00


「東京コントメン」と並んで、今東京でもっともかっちょよい名前のライブ。発足時から気になってたので風松が出ると聞いていそいそ行ってきた。確か本戦サーキット第1戦の結果が出た直後にゲスト発表だったような。
ライブの構成は、まずスピードワゴンが出てきて出演者全員を呼び込んで、紹介を兼ねつつくじ引きで香盤決め。各組10分弱の長めの尺でネタをやって、全員参加の企画で公演時間2時間ぐらい。


OPから良い雰囲気だったなー。スピードワゴンははっきり上のステージの先輩だし、私はライブで見たこともなかったんだけど、どの組とも接する温度がちょうど良いというか。他事務所の出演者と接点あるのかなと疑問だったんだけど、下調べしてあるのか無理なくちゃんと色んな話を聞く感じがホストとしてすごくしっかりしてた。あと、出演者もみんなスピードワゴンに突っ込むんだけどいじりすぎないし、見ててすごく心地よかった。
事務所の先輩と接する磁石というのも初めて見たので新鮮だったー。香盤決めの時、THE MANZAI決勝に残れなかったと言う話をしていて永沢さんが「歩くと言う漢字は少し止まると書きます。また歩き出しますよ」みたいなこと言ったら後ろから「風藤:走れよ!」とツッコミ(笑)。
風松は、風藤さんが上島竜兵さんに決勝進出報告のメールをしたらすごく軽い感じで「優勝するよー」みたいなメールが来たと。それを受けて小沢さんが松原さんに「誰かにメールした?」と聞いたら「松原:してないです」即答(笑)。

磁石

「運命の出会いがしたい」→「結婚記念日」
ネタを長くやってくれと言われたそうで、永沢さんが最初のくだりをめちゃくちゃ長くやってた(笑)。しかし私はあのくだり、なにをやりたいのかよーわからんのよね……。〆で、手は上げてたけど「そんな感じでーす」は無かった。

東京ダイナマイト

「人生相談」→「寿司屋」
OPで、決勝でやるネタやってよと言われてしれっと「やりますよ」って言ってたんだけどこのネタチョイスだと本気か冗談か全然わからない(笑)。

ガルウィング

「遺書を書く」

スピードワゴン

「じゃんけん」
おもしろかったー! じゃんけんがオリンピックの正式種目になったら代表になれると言い張る小沢さんが、世界のじゃんけんについて説明するネタ。

風藤松原

「学校の先生になって生徒を注意したい」
尺が長いので2本つないでいるところが多かったんだけど、風松は1本で。隅田川の行をこのネタで聞いたの初めてかも知れん。松原さんの安定感がすごかったなぁ。OPの時もなんだけど、松原さんがどんなにゆっくり喋っても客席がしっかり信じて聞く感じで、そのせいか受け方も大きい。一段上の段階に行ったのかなと思った。

スパナペンチ

「趣味」→「秋」
するっとつないで2本。ほんとこの秋のネタの秀逸さときたら……。なんべんも見てるけどなんべんでも笑うわ。

なすなかにし

「魔王」→「師匠漫才」
最近魔王よく見るなー。


ネタが終わった時点で19:20。
企画は相方の書いた答えを当てましょう。どうも普段は各コンビのボケに答えを書いてもらったのを全部見て、どれか相方のか当てるという形式でやってるっぽいんだけど、今回はTHE MANZAIスペシャルと言うことで、松田さんと松原さんの書いた答えを二郎さんと風藤さんが予想して一言一句当てよと言うなかなかの難易度のゲームになっていた。企画で風松がこんなフィーチャーされるの見たことないから慣れない(笑)!
OPからいじられていたけど、ここでも永田くんの愛されっぷりがすごかった。もう小沢さんがかまいたくて仕方ないみたいで、永田くんも答えを書けとスケッチブックを渡す(笑)。
とにかく永田くんの闇がすごい闇がすごいと言われていたら、風藤さんが「でもポップなところもあるんですよ。好きな飲み物なんだっけ?」「永田:メロンソーダです」一同爆笑。ひょっとして人力舎以外で永田くんの取説一番わかってるの風藤さんなんじゃないだろうか。
ボケが答えを書く決まりなんだけど、東京ダイナマイトはボケツッコミじゃないそうで、じゃあなんなの?と聞かれたらふたりして「北風(二郎さん)と太陽(松田さん)」。ここでこの日一番笑いました。


写真を見る→松田さんと松原さんが答えを書いて伏せておく→それを二郎さんと風藤さんが予想して答えを書く、と言うルールで、全2問。1問目はふたりとも当てられなくて、2問目はどうしても当てさせたいスピードワゴンがどんどんヒントを出してた(笑)。ちなみに2問目の問題は人間とリトルグレイが車に乗ってびっくりした顔してる写真。
先に正解したのは東京ダイナマイト。松田さんが答えを客席に見せて、「客:あ〜」という反応をしたら「二郎:わかりました」でほんとに当ててすごかった! ちなみに答えは「ドライブ a Go Go」。番組名という所まではヒントが出てたんだけど、客席の反応でドライブa Go Goぐらいだろうと思った、と。なぜ!?
そっから風藤さんプレッシャー相当だったと思うんだけど、まぁ頑張っておられました。芸人系だというヒントから「どうもー、風藤松原です」と答えて、「井戸田:その先! その先に言うこと!」でふたりで並んでやってみればいいと言われて風松で立ち位置に並んでネタの入りを再現してみたりとかもう色々やってた。風松が企画の中心にいるの慣れない(2回目)!「松原:僕らはやったことないですけど」「営業とか」と松原さんも結構ヒント出して、ついに「地球人と宇宙人がお送りするショートコント、ドライブ」と正解。感激した井戸田さんが下手側から飛び出してって風藤さんと熱いハグ(笑)。いやースピードワゴン好きになっちゃうわー。企画の間中小沢さんはリラックスしまくって机に座ってるし、その小沢さんが妙なこと(「スペースオペラ」とか)言って那須さんが「今のなんですか!?」って捕まえに行ったら「永沢:東京では流すことになってる」とか(笑)。後輩を萎縮させない良い先輩だなぁ……。風松のことですら書ききれないけど、企画の間ほんとに色んな人が色んな見所作っててめちゃくちゃ楽しかったのよ。とても書き尽くせない。


企画の間松原さんがよく笑ってて、風藤さんも大変そうだったけどテンパリ過ぎることはなく、ふたりとも本編後もなんだかとてもよい顔をしているように見えたのでやっぱり男は自信と仕事……!って私がそう思って見てるからそう見えただけと言う可能性も大いにあるんだけど。
いやー楽しいライブだった。終わった後のすがすがしさ、晴れやかさは今年1番だったかもしれない。