ずっとあの日のように好き

今にして思えば幼稚園の時にチャルメラのしん味が製造中止になったのが最初だった。親が日清に問い合わせてくれたんだけど、スーパーやきそばだかジャンボ焼きそばだか言うのを新しく出したのでラインがなくなったんだそうな。私はあの時に「ライン」と言う言葉を覚えた。
それからというものタブクリアは販売中止になり、リプトンのティーソーダはフレーバー付きになり、サイコプラスもカメレオンジェイルも仏ゾーンも打ち切りになり、ぴょんぴょんとヤングユーとスーパーサンデーが廃刊になって、最近だとsonyがU字型のイヤホンを激減させた←New! 他にもまだまだある。別にマニアックでも青田買いでも何でもない。ただただ私の好きなものって人気がないのだ。あ、ホットジンジャーエール来年なくなると思うから飲んどいた方が良いよ。私あれ大好きだもん。


だからサーキットの1戦目で風藤松原が1位になって度肝を抜かれた。自分は、好きなものが評価されることに慣れていないのだと気付いた。
や、風間くんもエイトも、今は私が見てた時より断然売れてて評価されてるんだけど、自分が一番熱を上げてるときには当たってないからそんなびっくりしなかったというか、みんなずっと素敵なのにこんな時間かかるのかって方が先に立ってしまって。
私は風藤松原の漫才が一番好きで、だから飽きもせず見に行ってるんだけど、でも一番面白いかって言うと「私にとっては一番面白い」っていう言い方をしてしまう。風松の漫才に瑕疵があると言う意味でなく、漫才ってひとつの物差しでは測れないくらいいろんなのがあるし、でもそれを無理に一つの尺度に均した時に風松の漫才が一番になるかって考えると「私はそうだけど他の人は違うんじゃないかな」って、思ってしまうのよ。なにしろめくるめく打ち切りと販売中止の記憶が。
予選もサーキットも、ちゃあこさんに教わって巣鴨で買った赤いパンツはいて行くくらいには本気で願ってたけど、それでもびっくりするって、なんなんだろうね。信じる/信じないってなんなんだろうなって自分でも思う。
私は風松が今年急におもしろくなったとは思わないし(だってずっとおもしろい)、ご本人たちに何か変化があったんだとしても見ててわからなかった。鈍いし。いろんなネタやってるなってのはさすがに見てたらわかるけど。
逆に、ほんとに好きになった初単独の時の、思わず顔を伏せてうめいてしまったあの木綿豆腐の幕間音声の感じ、あの感じだけがずっと変わらないのは、そっちはわかって、それをライブで感じるたびに、ああやっぱり特別だなぁ、特別好きだなあって、思って、それがこの先も変わらないなら私は最初に見たところから一歩も動かず、そうやって好きなまんまなんだと思う。ついて行ってるわけじゃないのよ。たぶん。

第1戦からこっち、決勝がどうなるとか、さらにその先がどうなるとかならないとか、ほんといろいろいろいろ考えてるうちにもうわーってなってしまって、「決勝行ったらたぶんお二人とも結婚されるだろうから(年齢的に)、それはとてもおめでたいけど同居が解消されてしまうのがちょうざんねん。藤子先生みたいにお隣どうしで家建ててくれないかしら!」というなんかこうひじょーに頭悪くかつひとごとな着地点を見つけたので、これで行こうと思います(どこにだ)。


なんか無駄口ばっかりたたいたけど、風藤松原決勝進出おめでとうございます。良かったね。良かったね。