週末の嵐

しもきた大旋風
9/20 しもきた空間リバティ 19:00


どえらい豪華メンツで、「行列の先頭のプレライブ」だそうで、「なぜ行列前にこういうライブをやるんだろう?」と若干疑問だったんだけど、さっきK-PROさんのブログを見たら

リバティは使用させていただいている劇場の中で笑いの反響音はナンバー1なので、
そこで『行列の先頭』を開催したらどうなるのかという興味からきた企画です。

へー! 笑いの反響音がきっかけってなんかすごい! 確かに自分で見る分にはホールよりライブハウスの方が好きなので、あのメンツをあのぎゅっとした空間で見られるのは嬉しいです。
てか、笑い声ってイコール雰囲気だから、そういうの先行でライブが決まるって言うのはライブがただのネタの集合体ではない、ひとつの特別な空間であり時間であり、他に代替の効かないいちジャンルだと言う表明であるようで、「ライブに行くのが好き」という種類の人間としてはグッときますナァ。ライブに行くのは、単にテレビではネタが見られないからって言う理由じゃないもの。


さすがに一組一組地肩が強いというか、退屈な時間が一個もない濃密なライブでした。なので私も全組分書いてみる。ほんとは帰りに書こうと思ったんだけど、電車乗ってすぐ星野源の新曲のプロモーション動画見たらなんもできなくなってしまった……。

前説

中川ごぼ男くん。ゴッホくんが前説来なくなったと思ったらストレンジサニィシアターという強力なライバルが出てきて脅威を感じていると(笑)。でも今頭の中は9割ゲームのことらしい(笑)。

OPMC

エルシャラカーニ風藤松原。風松はこの日事務所に行ったら(ギャラ日ですね)、副社長(女性、太田のお笑いの一番えらい人)に「暗いんだから衣装ぐらい明るくしろ」と言われたそうで、どういう衣装が良いか?と言う相談をしていました。
清和さんにピンクのズボンで白シャツ着ればいいと言われるも、「風藤:オカマっぽくなっちゃうから」とシナを作る(笑)。エンタの頃着てた衣装は捨てたそうで、風藤さんが丸めてゴミ箱にたたき込むジェスチュアをしてた。「松原:燃やしたよね〜」。嫌な思い出ばっかりだと(笑)。
風藤さんは昔サニーレタスみたいな色のジャケットを作ろうと思ったことがあるとか何とか。しかしたいていの色も柄ももう使われている。「風藤:赤いズボンで白いタンクトップにしようかと」しろうさん曰く、とにかく白は汚れが目立つからやめた方が良いとのこと。醤油が一滴股間のとこに垂れただけでもう終わり(笑)。清和さんも、今日背景が白のところで撮影したら白いズボンのはずなのに結構見えたと言っていて、衣装のことより何の撮影だろうと気になってしまいました。
緑は森枝さん、青は銀シャリ、チェックはCOWCOW、水玉は水玉れっぷう隊……と言っていたけど水玉れっぷう隊ってほんとに水玉着てるんだろうか。しかしほんとにもうスキがないくらいみんななにかしらの特徴のある衣装を着てるんですねぇ。メタルTシャツってのは、結構他にないものだったんだなーと再認識しました。今でも他にいないし。ただ、30代後半になってからまた衣装を崩すってのはあんまない気がする。
風松があんまり奇抜な衣装を着てるとあのぬるーっとした雰囲気のネタの邪魔になりそうで怖いんだけど、まぁ素人考えなので。特に派手じゃなくても「これはネタです」っていう記号があれば全然違うと思うので、とにかく松原さんいっぺんスーツ着てみようぜ(願望)! 風藤さんの今の格好も、ジャケット七分袖だしズボングレーだしでかっちりスーツではないけども。


別に特に変わって無くても、アクトビラで「松原さんの衣装をプロデュースしよう」って企画をやったときの風藤さんプロデュースのこれ、これで良いんじゃないかしら。風藤さんも明るい色の着てるし。画質悪いですけど。



ごくごく個人的な希望を言えば、ふたりで肘当てのついたカーディガン着てループタイしてくれたら最高なんだけどおじいちゃん感がすごそう。それこそ座布団出してきて縁側漫才だわ。
衣装については結局決まらず、「風藤:(このライブが)終わるまでには決めます」と言ってネタスタート。適当(笑)。

三拍子

時事漫才。残暑とかオリンピックとか。途中で高倉さんがネタ合わせもせず楽屋でそればっかりやってたと言う遊びをぶちこんできてネタを飛ばしたんだけど、まー楽しそうで勢いがあってすごかった! ここ最近の三拍子の勢いがすごい。見る度ぜーぜー言うくらい笑ってるわ。火の玉みたいだって思う。しかもそれがどっちかの勢いじゃなくて、ネタでも平場でも常にコンビ芸ってところがまたすごい。信頼感とかそういうの超えた分厚さを感じる。たまらんなぁ。

ラブレターズ

コント「全部嘘」。初めて見たネタ。溜口さんってネタ中は本名の沢口さんって呼ばれることが多いけど、あれネタ中のキャラがご本人に近いからなのかなと最近思い始めた。初めて見たときはほんとにやばい人なのかと思って、だんだんとキャラを演じているのかと思い、今はまた「キャラを通じてご本人の人格が垂れ流されている」と思うようになった。この日もだだ漏れていた。

アームストロング

コント「寿司屋」。このネタは前にどこかで見た気がするんだが……。ふたりともあまり表情が動かないまま淡々とボケを重ねるのが好きだなぁ。

三四郎

コント「入院」。三四郎のコント初めて見たー! 不謹慎ワード続出だった(笑)。虚構とほんとの区別が曖昧だけど、小宮さんなら言いそうって信憑性。

中MC

アームストロングが喋りたい人と喋るという企画で三四郎が呼ばれる。松葉杖小宮さん!
怪我をしたときの詳細を話してくれたんだけど、そもそもは滑って顔面を強打して、地面に2本並んで折れた歯を見て「うわぁ!」って驚いてのけぞったらガードレールに足を強打してそれでヒビが入ったそうな。なんで顔面と足を同時に負傷するか不思議だったんだけどなるほど。相田さんが「リアクションをとらなかったら歯だけで済んだ。芸人さんってことですね」と言っていた。甘い(笑)。

エルシャラカーニ

漫才「好きな動物」。どういうネタかわかったときに、これは……!と思ってしまったよ。単独でやった「野菜トーナメント」と同じ系譜のネタですね。エルシャラにしては珍しくちょっと掴みきれていなかったやも。

トップリード

コント「二日酔い」。こないだのエイトライブでもやっていたかな。昔のネタが見られるの嬉しい。最初のにんにんの女子っぷりに客席から感嘆とも悲鳴ともつかない声が漏れていた(笑)! 最近はがっつり女装が多いから忘れてたけど、にんにんは見た目男なのに乙女ってのが最初頃の印象だったなー。

エレファントジョン

漫才「犬を飼いたい」。もはや貫禄すら感じる受けっぷり……と思ってたら途中で森枝さんが楽しくなっちゃったのかボケ終わらなくてカトケンさんの本気の蹴りが出た! そこから「森枝:俺トイレ行きたいんだから」「加藤:だからトップリードの時行っておけって言ったのに、袖から熱心にトップリード見てるからだろ!」だのアドリブの応酬。「加藤:今日はアドリブなしでちゃんとやろうねって言っただろー!」なんだこの可愛いおっさんたち。本筋に戻ったと思ったら、カトケンさんが森枝さんを捕まえるときにどっちかの手が当たってサンパチが揺れて、それをはっしと掴んだふたりの手が恋人つなぎになるというミラクル(笑)。

トークコーナー「聞きたかったことを聞いてみよう」

事前に出演者から他の出演者への質問を募集しておいて、それを聞いてみる。メンツをメモしてないんでうろ覚えなんだけど、磁石、下池さん、トップリード、ラブレターズ、三拍子、エレジョンはいたと思うたぶん。
ちょっと若いラブレターズに質問が多くて、塚本さんの下の名前当てクイズとか。さっさんの下の名前は?ってなったときにさっと隣に移動して自分とさっさんを指さす和賀さんがキュートすぎました。
カトケンさんだったか、三拍子だったかが、ラブレターズに向かって「俺らの世代がばたばたっと解散したらショックだぞ」みたいなことを言ってたのがぼんやり印象に残ってます。そう言う時期があったんだろうなぁ。

風藤松原

漫才「クイズ番組に出たい」。掴みのコンビ名が変わってた。中は鉄板な感じで、固まってきたなぁ、これ本戦サーキットでかけるのかなぁと思ってたら、この日の深夜のTHE MANZAI特番でやってたのがこのネタからの抜粋だった。おおう相変わらずネタの予想がビタイチ当たらない……。

ななめ45°

コント「家庭教師」。これぞななめだー。設定をずらすコントは、3人いるとグッとおもしろくなるなぁってななめ見る度思う。

夜ふかしの会

コント「部活の顧問」。人数とシンクロと言葉遊び。これも夜ふかしを見たぞって満足感のあるネタだった。

磁石

漫才「結婚したい」。今日はさっさんの声が大きめで聞きやすかった(笑)。

シャカ

コント「読経」。シャカのネタ初めて見た! おもしろかったなー。お経も歌も堂に入ってるというか、貫禄!

ED

MCトップリード。和賀さんが「JUST TAKE FIVE」、風藤さんが「ROll OVER POP」で下手側に並んでたからそっちばっか見ちゃったわ。松葉杖いじりで小宮さん本気で怒りそうに見えて怖かったよ(笑)。


あんなにボリューム感も満足感もあっても公演時間は長すぎず、疲れもなく楽しいばっかりだった! 週末開催なのも嬉しいなぁ。最近月曜に午前様するともうその週保たないのでご飯行くのは週後半、できれば週末だけにしたいんだよね(寄る年波)。その割に月曜にレギュラーライブがめっちゃ多いと言う……。
帰りにらぶれおさんとCITY COUNTRY CITYに行って、パスタ巻いてお喋りしてとっても楽しい花金を過ごせました。ライブはもう日常だけど、一個一個こんな風に大事に楽しく通えるならさらに体力が無くなっても続けられそうと思ったりした新ライブでした。