夏は昨日で終わり



スピッツ 横浜サンセット2013
9/14 横浜・赤レンガパーク野外特設会場 17:30


昨日はスピッツ16年ぶりの単独野外イベント「横浜サンセット」に行ってました。そんで今ちょう切ない。楽しかった。終わってしまった。楽しかった。終わってしまった……!


まぁ私の申し込んだのは華麗に外れて、えーこさんにお誘いいただいて行けたんですが。ほんとにありがとうございます。しかも、ひとり(若しくは母と)だったらできなかったであろうグッズ列に並んだりとかオフ会(!)に参加させていただいたりとか、普段とは全然違うことをいろいろできて楽しかったです。
スピッツに関しては14歳のときからほぼひとりでファンをやってる状態で、コンサートは母と行くし、チケットもファンクラブ先行でとれなかったら諦めちゃうんで(すげー行きたいくせになぜか)一般の競争率とかも知らないし、他のオタ活動に比べたらなんでこれだけこんな徒手空拳の状態でやってるのか我ながら謎なんですけど、昨日はたくさんのスピッツファンの方とお話しさせていただいて、夏フェスコンプリートされた方とかもいて、こんなに長くずっと大好きなスピッツが自分の中ではそう言う対象で無かったことを改めて不思議に思ったりもしました。ほんとスピッツに関しては遠征とかしたことないんだよなー。千葉で見たい・母も見たがるってのがまぁ一番大きい理由なんでしょうが。


横浜サンセットはほんとに素敵なライブでした。マサムネくんがお帽子かぶってただけでテンションあがるやっすいファンですけど。始まる前にえーこさんと「夏だからこういう曲やらないですかね」ってきゃっきゃ言ってた曲がすごい率で出てきてびっくりしちゃった。まさか「月に帰る」やるとは思わなかった。あと「アパート」!「アパート」びっくり! やっぱり名曲!
「夏の終わりの一日」を、こんなにはっきり意識したことはありませんでした。それこそスピッツを好きになった頃は学生だったから夏休みの終わり=夏の終わりでしかなかったし、大人になってからは暑いばっかりでさっさと終われとしか思ってなかった。昨日は間違いなく夏でも秋でもなく「夏の終わり」で、終わっていくものを自覚しながらはっきり体感すると言う希有なことを、日が落ちるのと同じ速度でずっと感じていました。セットリストの力ってすごい。暑すぎた今夏で初めて、夏ってわるくないもんなんだなと思いました。
音楽のライブに行く機会はもうほとんどなくて、普段の生活からはだいぶん乖離した行動なんだけど、スピッツの曲を聴いて、手拍子したり跳んだりはねたりすることは全く無理がない普通のことというか、ちょうど真っ正面に月が出ていたこととか、だんだん日が暮れていくこととか、よいタイミングで気持ちの良い海風が吹くこととかと同じように、当たり前のことに思えるんでした。
20時終演予定だったからちょっとはやかったけど、「夢追い虫」を歌っているときに、ああこれが最後の一曲なんだなぁってわかった。モニターに映るマサムネくんがとてもきらきらしていて、終わっちゃうんだなって猛烈な切なさが襲ってきた。ライブも終わるし、夏も終わる。
最後にあがったたくさんのたくさんの花火を見て、まっさきに「お金かかってるぅ!」と思っちゃうような大人ですけど、どんなに大きくなってもまったくたたずまいの変わらないスピッツが、あんなにたくさんの人を集めて、そのひとりひとりに最高の夏の終わりの一日をくれるために考えてくれた全力の演出なんだと素直に感動する気持ちも持ち合わせてるんですよ。はい。


ナタリーさんよりセットリスト

01. 恋のうた
02. 涙がキラリ☆
03. みそか
04. ハチミツ
05. 僕はきっと旅に出る
06. 夏が終わる
07. 小さな生き物
08. さらさら
09. ルキンフォー
10. 運命の人
11. りありてぃ
12. ランプ
13. アパート
14. 月に帰る
15. チェリー
16. 渚
17. 恋する凡人
18. 8823
19. メモリーズ・カスタム
20. 海を見に行こう
〈アンコール〉
21. ヒバリのこころ
22. ベビーフェイス
23. 夢追い虫


そんで今は明け方からぴあに並んだ高校時代以来、スピッツのツアーの一般発売日を調べています。だって「潮騒ちゃん」やらなかったんですものー! 年明けまで待てないー!