日記

母がしばらく姉のところで暮らすことになった。別居とかではなく姉の手伝いのようなことだ。急なことで、今日聞いて明日出発の慌ただしさはもちろん、なんか妙に気が沈んで、何でだろうと考えてみたら「母と喋れなくて寂しい」と言う脱力するほど小学生みたいな理由に行き着いたので「小学生か!」って自分でつっこんで解決した。正体がわかれば理性でどうにかなる。大人って便利。


姉は滋賀に住んでいて、姉が住むようになって初めて行ったけどとても良いところだった。住めば都という諺は、なるほど住まねばわからない良さがどの土地にもあるということなのだなと思った。
滋賀はとにかくお菓子がおいしい。洋菓子も和菓子もアベレージが馬鹿高い。デパ地下もすごいが車で走ってるとおいしそうな路面店が次々出てくる。あれはたぶん、真水が大量にあるがゆえの余裕の成せる業だと半島育ちの私は思った。
すごく平らというか、ぺたーんとした印象だった。関東平野に言われたくないと思うが、とにかく風景が「低い」と思った。広い広い道路が続いて、そしてなにより琵琶湖がずーっと平らかで。

たつぷりと真水を抱きてしづもれる昏き器を近江と言へり 河野裕子

近江と言えば必ず思い出されるこの歌が、先週はずっと頭の片隅にあった。近江の真水が、同じく半島育ちの姉の塩水の味方をしてくれれば良いと思う。


しかしこの度のことは己を鑑みれば思うところがありすぎて逆になにも考えたくなくなってしまい、とりあえず前から決まっていた新人研修の講師役を5日間こなしていたら慣れないことにすっかり疲れていろんなことをほったらかしにしたまま週末になっていた。
私も会社を休むかもしれないので先輩に話しておいたら、よしわかった、それはそれとしてとりあえずご飯いっぱい行けるなと行きたい店リストが十数カ所送られてきてうれしかった。金曜日さっそくスペイン料理を食べてきた。
この土日はどっちも出かけるつもりだったのだけどそういう気にもならず、昨日はとりあえずいつものように弁当のおかずを作るべきなんだけど父の夕飯になるようなものも作るべきなのかなと考え考え作っていたら、夕飯含めて三時間台所に立っていた。


料理と言えば新しいテキストを買った。NHKの「わたしと野菜のおいしい関係」。


わたしと野菜のおいしい関係 ―知って、作って、食べて (趣味Do楽)

わたしと野菜のおいしい関係 ―知って、作って、食べて (趣味Do楽)


目新しくて使えそうな野菜料理がいっぱい! さっそくこのテキストからかぼちゃのキムチ和えとなすと豚肉をゴマだれで和えたのと、ダイエットポテトサラダを作ってみた。
大吉先生がご出演みたいで、ゆかいな格好をされていた。紹介文ののっけから「溢れるコンビ愛」とか書かれてたので、大吉先生ファンはぜひ。
買い物に行った父は『終電ごはん』を買ってきた。長丁場になりそうなのでちゃんとしないといけないし、とは言え気合い入れすぎても保たないのがわかっているしで、はやいところ感じが掴めれば良いなと思う。父も私も。土日どっちかと平日のライブは普通に行くので、まぁそのへんはあんま変わらないです。