ニューヨーク単独。固定客のひとりにカウントされたことを光栄に思う。

ニューヨーク第2回単独ライブ
COME WITH US
無限大ホール 21:30


ニューヨーク単独行ってきた。前回に続き2回目。てか見るのこないだの単独以来かもしんまい。前回yard出なかったから。
で、そんなに見ないでいられるのが不思議なくらい、単独見るとすっごく好きだなぁ、良いコンビだなぁって思う。前回も今回も。


見る端から忘れちゃうから、ネタをタイトルっぽくメモしておくんだけど、ニューヨークの時はその横に別の単語も書いておく。今回なら「結婚の挨拶/タトゥー」とか。スラッシュの後ろは、ニューヨークがそのネタで何に牙をむいてるのかが書いてある。その対象が、いつもあまりに絶妙で笑うのとは別の喝采を贈りたくなる。普段の生活の中で、なんか変だな、ちょっとどうかなと思いながらも「まぁ個人の自由だしね」と見ない振りしてるそれは、やっぱりおかしいって言っていいやつだったんだー!って胸のつかえがおりるような快感。でも同時に、理解したふりして素通りしようとしてた自分の鈍感さもびしばし責められてるから大笑いしながら胸の奥のどっかが疼く。もう全方位からもみくちゃにされてるようで、こんな感覚他にない。


見てる間ずっと、『ONE PIECE』みたいだって思ってた。と言っても最近は話が複雑になりすぎてというか登場人物が増えすぎてあんまついていけてないんで(読んではいる)、前半の話だけど、目の前の敵と戦いながら、ONE PIECEにはどの話にも根底に流れるテーマがある。それは「愛国心」だったり、「大量殺戮兵器」だったり、「病気と医療」だったり、「信仰」だったり、そのまんまでは語りきれないくらい大きくて普遍的で誰しも無関係ではいられないもの。
ニューヨークがネタのテーマの陰で牙をむく相手も、そうだと思う。生活していて避けられないくらい普通に出逢う違和感。でも自分ではどうにもできないからやり過ごそうとするそれを、ニューヨークは首根っこ掴んで眼前に引きずり出してくる。掴まれた方も突きつけられた方も、もう見てみぬふりなんてできない。


彼らの獲物になりうる事柄は、国民の共通の話題みたいなものだと思う。あるあるともちょっとちがう。ものすごく狭いところを針で刺しているように見えて、その実ものすごくでかい市場を相手にしているように見える。
それもかつて「メジャーゆえのおもしろさ」と評された『ONE PIECE』とだぶる。これは決して大言壮語じゃない。