12月の月笑

はーおせち作り終わった。今月もほんとに楽しいライブばかり行ってたのに全然残せてない。とりあえず年間ライブ本数数える前にこれだけは。


太田プロライブ「月笑 2012クライマックスシリーズ
12/10 明治安田生命ホール 18:30


各人のネタメモもあるんだけど時間経ちすぎたんで年間王者決定戦のことだけにします。最近太田のHPに写真付きのレポートが上がってるんでそちらを。


http://www.ohtapro.co.jp/ohta_pro/live/livereport121210.html


結果から言うと風藤松原が年間1位を獲得しました。今年の初めに「MCが見られるー」なんて喜んでいたんですがまさか自分がライブ行っている間に風松が月笑で1位をとるところが見られるとは。


ちなみに月笑前のおわナタさんのインタビューがこちら。


本日開催月笑「疲れを癒せれば」無欲の返り咲き風藤松原


優勝した後のインタビューがこちら。


太田プロライブ「月笑」年間チャンピオンは風藤松原


セミファイナルはアルコ&ピースの「あの男が強い理由」v.s.トップリードの「さよならの前に」。
アルピがまさかのアンパンマンコントの新ネタで、出てきた瞬間やられたーと思いました。戦い方が分かってる。
アルピには「トップリードのネタが好きな人が好きそうなネタ」もいくつかありますが、もう全く違う、ねじれの位置にあるコントを持ってきた。これ持ってこられたらもう、ネタの内容だとか構成だとか演技力だとか、全部すっとばして好みで採点するしかないです。
トップリードの「さよならの前に」は、新妻さんの女装とドタバタとちょっと可愛いオチと、これぞトップリード! セミファイナルはネタ尺が短いんですがそれを感じさせない良いコントでした。
ものすごく悩んだんですが、たぶんアルピがファイナルに行ったら漫才をするだろうと思いまして、風松には不利になるかなーと思いつつちょっとそれが見たくてアルピに入れました。


結果はトップリード152票、アルコ&ピース127票でトップリードの勝ち。今HPに行ったら得票数載ってましたが、会場でも彦麿呂さんが「30票差ぐらいしかない」と言っていて、へーっと思いました。
ここ3年はほんとにトップリードが強くて強くて、特に2009年のCSはしょーじき誰が来ても勝てないだろうと言う雰囲気でした。おわナタさんの優勝インタビューで風藤さんが言っていた「あ、もう勝てねーんだな」という実感はなんだかすごくわかります。見てる方にも。
だから、以前「月笑ではどうやってもトップリードに勝てない」と言っていたアルピが30票と肉迫したのはすごいなぁ。まぁ先月1位もとってますが。


ファイナルはトップリードの「サンタはパパなのか?」v.s.風藤松原の「趣味の雑誌の取材」。
セミファイナルに勝った時に、2本目について和賀さんが「時期ものなんで。今日ダメなら来月に回すってできないのでよかった」と言っていたようにクリスマスのネタ。ところでこれを聞いた平子さんが「平子:初めと終わりがつながってるんじゃないのー!?」とヤジり(笑)、構成を確認して「新妻:つながってないです!」と返すという行がありました。このとき、平子さんの立ち位置がすごく良いなぁと思ったことが翌週のエイトライブでますます強く感じられるのですがそれは置いといて。
もう一個感心したのが、トップリードはこの2本目ができるかできないのかわからないのに、翌月には回せない新ネタを作って、練習していたということ。なんかね、私含め観客がトップリードを信頼するのは、要するにこういうところなんだなーと。
前にも書きましたが、私はトップリードがコントで手を抜くところを1回も見たことがありません。ライブに通ってると結構、明らかに力抜けてるなーってネタに当たることも少なくないですが、トップリードに関してはそれが1回もない。
お店屋さんと芸人さんは違うけど、常人には考えられないような不真面目さも含めて芸人さんの魅力だけど、でもやっぱりお金と時間を費やして行った先で、手を抜かれたらもうそのお店に行きたくなくなるのと同じように、その芸人さんで笑いづらくなることはあります。
でも、いつも全力のトップリードならばネタの最初で「あれっ?」って思ったとしても「いやきっとなにかあるに違いない」って前のめりで理解しようとするし、きっと面白いはずだって信じて見続けることが出来るし、わかったら嬉しい。ライブシーンでのトップリードの強さや愛されぶりは、そうやってたった一度も手を抜かないで積み上げてきたものなんだと思います。


さて、風松の今年の成績とネタは、
2月 2位「終わりの会」
3月 3位「松原結婚相談所」
4月 2位「ボキャブラリー」
5月 1位「言葉を付け足す」
6月 2位「古今東西サザエさん編」
7月 2位「言葉を付け足す」
9月 2位「言葉を付け足す」
10月 7位「フリに答えて」
11月 7位「夢の話」
12月 「趣味の雑誌の取材」


ボキャブラリー」と「言葉を付け足す」と「フリに答えて」は同じフォーマットです。要するに去年の大喜利漫才。
前半が鬼のように調子が良かったですねー。それでやっぱり、大喜利漫才の形式のが受けがよく感じたので、最後の最後で「雑誌の取材」がきたのでちょっと驚きました。「勝負ネタ」って感じではないと思っていました。
まぁ彼らを見始めて3年くらい経つのに、ここでこのネタやるかなと言う予想がまったく当たらない私が言うことですが。
風藤さんの「雑誌の取材を受けたい!」から始まって、松原さんのちょっと小粋なオチまで、ほんとうにいつも通りの風松でした。終わってもやっぱり勝負ネタという感じがなく、ほんとにトップリードらしいコントと風松らしい漫才の勝負で、これもやっぱり好みでつけるしかないわーという感じでした。会場もどっちが爆発したということもなく、2組ともまんべんなく受けていました。


結果は風藤松原168票、トップリード97票。風藤松原が3年ぶりに1位に返り咲きでした。
一応ご褒美は単独ライブみたいですがそれに触れることはなく、ご本人たちはビール券100枚もらって嬉しそうでした。松原さんがトロフィー持ったまま「去年肝不全やってもう酒飲めないんですけど……」と言うと誰かが「ソフトドリンクとも交換できるから!」と叫んでいました。
後、どこでだったか


風:僕らイケメンで売ってきたコンビなんでね
松:え、俺足引っ張ってる?
風:そんなことないよ。かっこいいよ


という行があって、松原さんにとって風藤さんはイケメン前提なんだなーと心温まりましたね、はい。


そう言えばつるのさんがプレゼンターで出てきたんですが、「ブラックパイナーSOSが30になっててびっくりした。高校生だったのに」とか「昔は芸人とそれ以外で一緒にライブやったりしてたんだよね」なんて話をしていてちょっとびっくり。ヘキサゴン以降しか知らないので、芸人さんとの絡みを全然見たことがなかったんです。ステージに出てきた時に芸人さんたちも嬉しそうですっごくファミリー感があって、へーっと思いました。また釣りの番組呼んでくださいーとか。


今年は風松が月笑に皆勤だったというだけでもう十分だったのですが、まさかの年間王者になるところが見られてほんとうに嬉しかったです。
インタビューでも言っているとおり、風松は今年は必ずどこかのライブでかけたネタを月笑でかけていました。K-PROさんのトッパレでネタおろして反応見るなんて贅沢する芸人さんあんまいないぞ(笑)。
なので、普通のライブの後で「今日は風松が一番面白かった」って言われていることってほぼ見たことがないです(笑)。飛ばしたりもするし。私はもう理屈抜きでいつ見ても好きだけど、それが他の人からもおもしろいって言われているのは、やっぱり嬉しいものだなぁってトロフィーを受け取る2人を見ながら思いました。
緞帳が閉まる寸前、お辞儀をしていた風藤さんが片手を挙げてガッツポーズしたのにちょっとグッと来てしまいました。あまり感情を表に出すところを見たことがないので。
今年も1年楽しかったです。月笑。風藤松原年間王者おめでとうございます!