トトト

トイレットトトレイン
6/7 阿佐ヶ谷ロフト 19:30
出演:佐藤満春どきどきキャンプ)、吉川正洋ダーリンハニー
ゲスト:引地洋輔RAG FAIR


賭けても良いがゲスト発表前に「歌うかも」などという不埒な理由でチケット取ったのは私だけだろう。
めがねサミットのときにサトミツ氏と吉川氏が参加してたユニット「赤いきつね」の「初秋」を須永トミエさんがカバーしたのを聴いて、すっかり好きになってしまったのだ。だからこのふたりのイベントと聞いて飛びついた。不純でもなんでもかまわん。
結果としてなんと歌ったよ! ただ、いかんせんゲストが本職だったので、二人の歌声は聴けず。ゲスト決定前から歌を作ることは決めていたらしいので、ゲストいなかったらどうなってたのかなー。吉川さんがギターで、サトミツ氏は太鼓でした。


客入れの曲が終始フリッパーで、なんて己と客を分かっている選曲だろうとうっとりしながらカレーを食べて開演を待っていた。loft aはぎっしり。開演前にお店の人が初めて来た人ー?と聞くとかなりの手が上がる。じゃあその方はRAG FAIRのファンですね、佐藤君のファンなら来たことあるはずだからと。吉川さんの立場ー!
100人くらいは入ってたんじゃないかなぁ。うち、少なくとも20人、多ければ40人くらいはRAG FAIRのファンだったんじゃないかと思う。客層がかなりポップと言うか、喋るたびにものすごく受けるのでお笑いにあまり来ない人が多いのかなと。ほぼ女性。


サトミツ氏と吉川さんが登場。ピンクのシャツ黒ネクタイにボタンホールのステッチが赤い黒ジャケットのサトミツ氏と、紺地に白のドットのシャツの吉川さんが出てきてひとしきり喋る。引地さんとは初めて会ったけど、まるで昔から友達だったかのような、こんなこと言ったら失礼かもしれないけれど出会うべくして出会った三人だと。
そして大入りに驚いてた(笑)。マニアックな話しかしないのに大丈夫か、物投げられるの覚悟してきたんだけど、と(笑)。


早く出せってプレッシャーが凄いとかなんとか言いつつ引地さんを呼び込む。客席からきゃーって黄色い悲鳴が……! RAG FAIRって人気者なんですね。写真NGだったのが惜しくて仕方ないくらい素敵な文系眼鏡が三人も。全員同学年だそうで、確かに初対面と思えないくらい馴染んでいた。並びは上手からサトミツ氏、引地さん、吉川さん。
引地さんがまさかゲストに来てくれると思わなかった2人。とても無理だとわかっているけどバカなふりしてオファーしたら、引き受けてくれたと。「佐:バカなふりはするもんだね!」引地さんはマネージャーが驚くほどの速さの返信で快諾したらしい。トークイベントに呼んでもらえること自体がないのに、しかもトイレでやらせてもらえるなんて!と引地さん。
サトミツ氏から2人にお土産が渡される。TOTOのストラップらしいんだけど、それを見て

引:4.8リットルのときのですね!
佐:完璧なリアクションです

なんでも奇跡と言われた4.8リットルの壁を破ったタイプの便器の発売記念ストラップらしい。知らんがな(笑)。もちろん吉川さんは価値がわからない(笑)。


1部がトイレ、2部が電車、3部が歌を作る、で映像(吉川さんとサトミツ氏が駅のトイレを巡る)もありの三時間。第一回と言うことで、入門編だったみたいだけどまー色々知らないことはあるもんだ。基本自分のジャンルではものすごい雄弁、人のジャンルではドン退きのコントラストが楽しい。


トイレのターンでは、サトミツ氏と引地さんか好きなトイレについて語り合ったり、サトミツトイレ講座(DVDの特典に入ってるやつらしい)をやったり。引地さんが打てば響くもんだからサトミツ氏がものっそい楽しそう。

佐:理想のトイレは?
引:まだ手が届かないんですが、レジオ
佐:理想のトイレ聞いてレジオって答えてくれる人初めてだよ!

とか。サトミツ氏が水を得た魚のようだったよ……。トイレ派が多数派なのが珍しいそうで、サトミツ氏がほんとにイキイキしてた。
引地さんのウォシュレットが人生を決めた話が面白かったなー。お父さんが痔で、だいぶん早いときにウォシュレットが導入された引地家。それから痔の時期がどんどんどんどん遅れていき、大学入試の時についに手術になった*1。引地さんはセンター入試を受け、その結果を持って病院に行き、手術後のお父さんにそれを見せて「この大学受けて良いですか」と聞いたらしい。で、ベッドに寝ているお父さんが、じゃあそこで良いだろうと許可をして、その大学に入った。だから、ウォシュレットがなかったら今僕はここにいないんですよ!と大熱弁。


映像挟んで電車のターンでは、吉川さんの好きな車両ベスト5をスライドで解説。音あり物まねあり。引地さんが絶対音感を持っているとのことで、今度一緒に乗りに行きましょう!と。ドレミファインバータ?のあたりで引地さんと話していて「吉:詳しいですね!」「引:電車をテーマにした曲があるので」。そういえばRAG FAIRのメンバータモリ倶楽部で見たことあるわとここで思いだした。
その後、吉川さんの本領「架空鉄」として考案した路線を発表。全部で4路線あって、2本目の東京の西の方を縦に繋ぐ路線に拍手喝采が起きた。赤羽あたりから中野、下北沢、笹塚あたりを通って羽田空港に抜けるもので、これがあればライブ行きやすくなるなぁ。ご本人が候補地を歩いて試算したところ、一本敷設するのに1兆8千億円かかるそうです。
客席の反応が良いので、トイレ派が自分たちの時と反応が違う!とご立腹。どっちが身近だ!と引地さん。


元々おたくが知らないジャンルの話を熱く語るのを見るのが好きなので楽しかったなー。どっちも隙あらば専門用語やら数字やら物まね(吉川さん)やら差し挟んで来るので、あんなにおたくなのに相手のターンにはぽかーんとするのがおもしろい。
でもお互いに絶対馬鹿にはしないので、終始楽しいばかりというか。トイレと電車で話かみ合うんだろうかと思ってたんだけど、なにしろ客席はほぼ素人なので、お互いのジャンルに素人目線でつっこめるというのは存外良かったなー。


休憩がてらの映像挟んで、吉川さんがギター持って出てきたー! トトトのテーマ曲を作ろうと。引地さんがゲスト決まる前から決まってた企画の割には引地さんに丸投げの2人。これができなきゃ帰れない!とどんどん歌詞を書いて、iPadでピアノ弾く引地さん。
楽器がないので暇なサトミツ氏、じゃあ太鼓で!と太鼓のところに行くも太鼓はちょっと待っててと言われてひたすら待機。お客さんに歌詞を募るも誰もおらず、営業の客いじりとかしてた(笑)。終始スポット当たらず。
このときサトミツ氏がひとりで喋ってたのが、ものすごく若林氏と似てるなーと思った。提案して、いなして、ひとりでオチつけて。同じセリフを若林氏が喋っても違和感ないだろうとまで思った。


サビの歌詞が半分くらい出来て、サトミツ氏が時間がないので空白部分は次までの宿題にしようと言うと「次は曲だけよこせって言って俺呼ばないパターンはやめて!」と叫ぶ引地さん(笑)。「佐藤:トイレ側の貴重な戦力ですから!」
トイレと列車にかけた曲が一応出来て、引地さんが歌って吉川さんがギター。しかし最後サトミツ氏が唯一の太鼓叩くところがぐだっとなる(笑)。改めて皆で歌って終わりにしましょうと言って、その前に告知、の流れだったかな。吉川さんはトーキングアカデミーの告知。引地さんは日記のプロジェクト?のこと。サトミツ氏は何にもないです!と言って、なんかあるでしょうと言われたら単独ライブの告知(笑)。
改めて歌って、お客さん皆で手拍子して、サトミツ氏の太鼓も決まって大団円。マニアックな話題とうらはらに、明るく楽しい平和なライブでございました。次は電車の方にもゲストも来てほしいなー。


どこで言ってたかは忘れたんだけど、次は電車の方にもゲストが欲しいという話になって「吉:(RAG FAIRの)土屋君とか」と言った時の客席の沸き具合が半端なかった。サトミツ氏がだったらふたりはけてRAG FAIRでってことにならない?と言っていた。
知らなかったんだけど、RAG FAIRは今年の3月に活動休止してるんですね。それでかー。バランス的にここに土屋さんという人が入るのはとても良いような気がするんだけど、それは主催をRAG FAIRにした方が双方やりやすいような気がする。嫌な感じとかではないんだけど、やっぱり客席の雰囲気が全然違ったので、趣旨も変わってきそうだなあと。
後、トイレと言えばインジョンのすぎ。さんは呼ばれないのかしらとずっと思っていたのもたぶん私くらいだろう。

*1:要するに、ウォシュレットのおかげでそこまでは手術せずいけたということだと思う