to bbq or not to bbq

BBQ PARTY
5/1 14:00 しもきた空間リバティ
【出演】THE GEESE風藤松原ジンカーズ、砂川禎一郎(夜ふかしの会
【コーナーゲスト】ラバーガール、鬼ヶ島、トップリード、アルコ&ピース夙川アトムかもめんたるラブレターズ


ちゃんと感想書いたことなかった気がするけど大好きな「実験的企画大喜利ライブ」BBQ。「馬場クイズ」の略でBBQ。物販が異様に凝ってて松原さんがTシャツを愛用するのでおなじみのBBQ。
第3回と第4回を見た。縛りがきつすぎて大喜利の答えがお留守になったり、ぐだっとすることがあるので、しょーじきレギュラーのファン以外には勧めないなーと思っていた。なにしろ風松が出ているというのに、私はどちらの回も一度ずつ睡魔に襲われた。でも総じて楽しいんですよ。これはほんとに。なによりやってる側が楽しそうなので、見てて楽しい。
おもしろいのが、主催の馬場さんがあんま大喜利得意じゃないところだ。正しく言うと、風松と高佐さんがうまくて、他三名は苦手。風松はそもそもレギュラーじゃなく、アキレス腱切った尾関さんの代打で出演したいきさつを考えると、風松いなかったらどういうライブになってたんだろうと思わざるを得ない。それくらい、このライブでの風松の大喜利力は群を抜いている。


そんなBBQがK-PROさん制作になったと思ったら突然どえらい豪華メンバーになった。ほとんどFKDじゃん。風松の予定が確定するのを待ってたら売り切れるかなーと予約しておいた。ふたを開けてみたら、松原さんの体調不良でほんと直前まで確定しなかったので結果オーライ。
以下主に風松の感想です。レポートじゃないです。笑いすぎて細かいこと覚えてない。

  1. OP、カルタ大喜利(全員)
  2. 伝言ゲーム大喜利
  3. すべらない大喜利
  4. 休憩大喜利
  5. カジノ大喜利
  6. 答えなくても良い大喜利、ED(全員)

OP

馬場さんひとりぼっちからメンバーを呼び込むいつもの流れ。みんな出てきてといってしまったので、うっかりゲストも一部出てきてしまう。鬼ヶ島は全員出てきた(笑)。
レギュラーメンバーだけになって挨拶。松原さんがいて嬉しい!と思ってたら「風藤:ちょっと今日うちの相方は体調不良で……」(笑)。いやいやいるでしょー!と総ツッコミ。それからさらに「風藤:どうしてTシャツ着てないの?」と。何を言ってるのかちょっとわからなかったんだけど「松原:着てるでしょ! そんなに白くないわ!」と言ったので、ああ白くて肌とTシャツの区別がつかないというボケかとやっとわかった。誰かにシェークスピアの絵は刺青か!と言われていた。
松原さんは復帰ライブ?と聞かれて、トークライブはやった、体力的に最初と最後のコーナーだけ出ます、主治医の指示で……と。そんな重病なの!?と突っ込まれる。馬場さんに間は楽屋でだらだら寝ててくださいとか何とか言われる(笑)。
全員集合したとき誰かが「このメンツでネタやらないんでしょ?」と言っていたが、それはこっちも思ってたよ(笑)。どえらいメンツだもんなー。ここで初めて漫才師が風松しかいないことに気づく。確かに最近自分が行くラインのライブではコント師の方が活きが良い気がしていたけど。
みんなおそろいのTシャツで、それぞれ実力を認め合ってる者同士が今日はお祭り!感満載の和気藹々のOP。まるで「ジンカーズ単独お疲れ様! 今日は馬場さんの好きなことやってねパーティー」だった。

カルタ大喜利

出演者全員で一つ目のカルタ大喜利。上の句がお題として読まれ、下の句にあたるカードを拾って答える。大水さんがカードを撒く段階から良さそうなのをキープしてつっこまれる。平子さんが「太田プロ」でかぶせる。
風松はおおむねうしろの方にいたけど、松原さんが答えるたびに爆笑をとっていた。「棚から」「跳べ」とか。松原さんがずっと中腰でカードを探していたら「風藤:まっつんがずっと自転車の鍵探してる人みたいになってる」。
とにかくわいわいしてて、それぞれの関係性なんかも見えて楽しかったなー。この、みんなでわちゃわちゃしてるのがとにかく楽しいしこっちもそれが見たい、と言うのをわかってくれているのが、芸人さん主催の良いところだなぁ。あと、司会の砂川氏以外はすべてコンビ・トリオ揃って呼んでいるからより楽しくなるって言うのもわかってる。

伝言ゲーム大喜利

5人チームでレギュラーチーム対ゲストチーム。一人目がまず普通に大喜利に答え、2人目以降は一つ前の人の答えを見て、お題を想像し、それに答える。想像してるお題があってる人までの人数を競う。
これ見たことある気がするんだけど、初回でやったと言っていたので気のせいでしょう。
なんと言っても率先して1人目(キーマン)に座った風藤さんがかっこよし! そして要の3人目は高佐さんと、ほぼ選択の余地がないらしい(笑)。
シンキングタイムがけっこう長いので、その間ゲストチームが天気の話とかガチの雑談で間をつなぐ(笑)。折りたたみ傘を持っているのは、風藤さんとフラミンゴのオレンジ氏ぐらいらしい。
2人目なのに絵で答えてしまった馬場氏は主催者なのに頭を抱えていた(笑)。でも高佐さんはけっこう察していた。5人目の尾関さんも、「今日の○○なにかおかしい、さてどこ?」ってお題でしょ、ってとこまでは合っていたがタモリ石原慎太郎の二択を間違う(笑)。
ゲストチームは1人目の塚本さんがヒント出し過ぎだよーと先輩方に優しく訂正を求められる。ラブレターズはあのメンツの中で頑張ってたなぁ。結果ゲストチームの勝ち。

すべらない大喜利

これは見たことある。滑ると長渕剛の「金色のライオン」がかかるのでどうやっても滑らない大喜利。9人か10人くらいでやってたかな。途中から長渕がかかるとシークレットゲストの瞬間メタルが舞台を横切るようになり、それを出そうと風藤さんが滑るも曲もかからず瞬間メタルもこず、結果普通に滑っていた(笑)。

休憩大喜利

これも見たことある。そしてこれがまぁ面白かった。休憩でーすと言ってステージ上にお茶とお題を用意して、出たい人は出て答えたい人は答える。レギュラーがまず残り、和賀さんは最初はいたかなぁ……? よく覚えてないんだけど、かなり長時間出てお題にも答えてまたそれがおもしろい。最初のコーナーでも出番じゃないのに袖に椅子持ってきてまでずっと見てて、和賀さんはほんとに大喜利好きなんだなー。出色の答えは、「尾関ふうかちゃん(2歳)の悩みは?」「高佐の子になりたい」
おそらくリバティの目の前の31で買ってきたであろうアイスを食べながら野田さんが登場。皆にひとくちずつアイスを分けてあげる。チーズケーキ味とミント味で「ミント食べたい人ー」(笑)。
ひとしきり「一人舞台に残された野田さんがアイス食べながら決め顔を作る時間」。なにこれ(笑)。ゴッホくんが上手から、ティラノサウルスの太郎くんが下手から突き飛ばされて舞台に転がり出されるがふたりともほんとにおびえたような顔で即袖に戻る(笑)。サービス精神のかたまりのような休憩時間。

カジノ大喜利

テーブル等の準備の最中下手にいた高佐さんと風藤さんが雑談を初め、なんとなく掛け合いのようになり
  高佐:あら、そろそろ時間だって
  2人:やだねぇ〜
風藤さん曰く3年ぶりくらいにやったと。
しかしこのゲームに参加予定の飛永さんと新妻さんがいない。「上からの情報によると、ラーメン食べに行ったと」。「馬場:おれタイムスケジュールメールしてるのに!」主催って大変なんだなぁ。馬場さんがステージ上から飛永さんに電話する間、皆でどうしてくれようかと相談。「風藤:大人から子供までいやがる、無視」。飛永さん出ず、新妻さんにかけたら切られる。なんだこれと言っていたら袖から小さくなった二人が登場。「スープカレー食べに行ってました」。ばちこーん行ってやると言っていた大川原さんは飛永さんの肩を抱えてちょう笑顔で「遅いぞー!」とかなんとかミニコント。周りに非難されると「大川原:お世話になってるんだよ!」ここだけえらいリアルでよく覚えてる。
この大喜利はルールがややこしい。

  1. 2人1組になる(計5組)
  2. それぞれチップを30枚もつ
  3. 1組ずつ親になり、子は手持ちのチップから掛け金を決める
  4. 親は対戦する子を指名(何組でも可)し、大喜利の回答をオープン
  5. 指名された子が回答をオープンし、親の方が受けたら親の勝ちで子はチップを親に支払う。子の方が受けたらその逆

くじ引きで組み合わせを決め、風藤さんは新妻さんと。前に出てきたとき「風藤:遅れちゃダメだぞ!」でおでこコツン。「新妻:やさしい〜!」妙におかまっぽいコンビに。
大川原・馬場コンビがカモにされてたなー。飛永・樋口コンビは、回答以上に飛永さんのいきなり20枚とか言う強気な賭け方が印象に残ってる。他が3枚とか賭けてるときに。「勝負を動かさなきゃ意味がない」という意志が感じられて、なるほどこの人がKOC決勝に上がったり「10」を主催したりしてたのは納得のいく話だなと思った。あとアクトビラでがっつりライブやって収益成立してそうなのとか(笑)。
風藤・新妻コンビが親になったときのお題「孫さんがツイッターでつぶやいた謎の発言とは?」がけっこう難しいと思ったんだけどマジモードで考えてた風藤さんの回答「明転飛びだし、ありがとうございました終わりで!!」が見事な拍手笑いを獲得しリードを広げる。指名しなかった飛永・樋口コンビ(たぶん)の「みたらし団子捨てた」もおもしろかったなー。しかしまぁ風藤さんの回答のはずさないことといったら……。
結果は風藤・新妻コンビが108枚(「新妻:煩悩の数」)で1位。

答えなくても良い大喜利

これもルールがややこしい。

  1. くじで1対1の対戦を決める
  2. ついたてを挟んで大喜利の回答を考える
  3. 考え終わったところでその大喜利に答えるか答えないか決める
  • 二人とも答える→滑った方が罰ゲーム
  • 二人とも答えない→二人とも大罰ゲーム
  • 片方が答える→「答えない」を選んだ方は罰ゲーム回避。「答える」を選んだ方は滑ったら罰ゲーム

前回の時は確か全組コンビ対決になったはず。今回の通常罰ゲームはテキーラショット一気飲み→デスソースかけたライムかじる。「馬場:救いはありません!」
ここで珍しく松原さんが前に出て「主治医に酒と刺激物を禁止されてまして……」まさかのオープニングからのかぶせ(笑)。その笑いが収まらないうちに風藤さんが前に出てきて「じゃあまっつんがそれになったら僕が全部受けます」万雷の拍手! 引っ込みながら松原さんがハイタッチしようと右手を挙げ、つられて風藤さんが手を挙げたら無防備になった脇腹を松原さんがくすぐる真似。なにそれ風松家で流行ってるの?
細かい回答は覚えてないんだけどまぁ対戦もガヤも楽しかった! 全員ステージ上に揃ってるからOPから引き続きいろんな関係性が見えて楽しい
う大v.s.溜口ではう大さんが先輩と言うよりもう怖いご意見番みたいだった(笑)。きっちりう大さんが勝ってた気が。ラブレターズの時は平子さんがしきりにうしろシティの名前を出す(笑)。終盤ちょっと笑えなかったよ!
なぜか酒井さんと平子さんがガヤ合戦になって、平子さんが酒井さんに「人力舎さんに勝てると思うなよー! よっぽどなんだろうなー!」とか叫んで「和賀:あんな相方嫌だ」「風藤:俺まっつんにそんなこと言えない」。
風藤さんと和賀さんよく話してた気がするなぁ。「風藤:あの(ついたての)上にグラス置いて引き抜きたい」「和賀:あの上にのせるだけで芸だろう」とか。ライブ全編通してふたりのツッコミの的確さはすごかった。特に和賀さん。あと、いつだったか忘れたけど新妻さんと和賀さんでついたての布をかけ直してたら「風藤:トップリードが直してる」。
風藤v.s.夙川は二人とも回答して風藤さん勝利。「いたずら好きのなんとか君(外国人の名前)、お母さんがいちばん怒ったいたずらは?」と言うお題に悩みながら出してたようだった。答えは「冗談で言った「今日ほんとのお母さんに会ったよ」」。和賀v.s.塚本は塚本さん棄権。和賀さんがなんでもないと言った顔でさらっと答えて爆笑をとるのがめちゃくちゃかっこよかった! 新妻さんは野田さんと対戦して二人とも棄権、瞬間メタル山口氏から背中にもみじを食らう。
松原v.s.槙尾。相方の安否がかかってるから緊張するんじゃないかしらと思っていたんだけど、出てきた瞬間「松原:これ気楽で良いですね」。この人と言うかこのコンビ心底すげぇと思った。風藤さんは焦りながらも「まっつんいけるでしょ」。ホワイトボードとマジックを受け取るなり、お題が出る前にいきなりなにか書き出す松原さん。うしろの芸人がもう書いてるーと騒ぐと六芒星を書いたホワイトボードを床に置いて「ちょっとお祈りして良いですか」。皆から「松原さん、変わった!?」と言われる。え、いつも通りだと思った……。槙尾さんは棄権したんだったかな? 松原さんはちょっとズレ気味ながらもらしい回答で見事罰ゲーム回避。「風藤:二人より緊張した、手汗がすごい」。
後は尾関さんと大水さんが答えなかったのは覚えてる。9組目でジンカーズ対決になることがわかったため最後に回して飛永v.s.和田戦に。結果としては罰ゲームがひどかった(キス)。「帰宅する和田」がこの日一番のトピックになった。
ジンカーズは二人とも答えず大罰ゲーム。たしかこの二人前回も二人して棄権してキスしてたような気が……。主催なのに(笑)。しかしその罰ゲームも結局和田さんが瞬間メタル山口氏にキスすることになる。あおる野田・大川原両氏もすごいが受け入れる和田さんもすごい。三人そろった鬼ヶ島の強さを見た。振る方は振られる方が拒否すると思ってないし、振られる方も全力。ものすごい信頼感と言うより、舞台に向かう姿勢に1ミリもズレがない。だからなにをやっても変な空気にならない。強すぎる。


最後鬼ヶ島の印象ばかり残ってるけど(笑)、ほんとに楽しかったし笑い疲れた。馬場さん楽しそうだったなー。樋口さんは単独の疲れがありありだったけど(笑)。演者も皆さん楽しそうだった。ジンカーズの人徳かなぁ。一度暗転して幕が閉まりかけたとき「馬場:あ、BBQ PARTYでしたー!」と慌てて言うのでちょっと明転、改めて暗転。
楽しいし笑ったし、それ以上に良いライブだった。ほんとに良いライブだった。ただこれを見て次回通常のBBQに初めて行こうと言う人がいたらちょっと考えた方が良い……んじゃないかと。2回しか見てない者が言うのも何だけど、ほんと実験的なんで。別物です! でも私は好きです!