ラフボックスと新ネタのこと

昨日はラフボックスZに行ってきた。出演芸人の内半分が太田芸人という、実にありがたいライブ。しかし優勝はデスぺラード(吉本)。
風松のネタは「火曜サスペンス劇場アイキャッチに歌詞をつける」、トップリードは「恋愛相談」、マシンガンズは時事漫才で、織田裕二結婚とかツイッターとか。


最近風松の新ネタを良く見る気がする。いっときはほんとに大喜利とことわざしか見なかったのでしんせん。
まだうろ覚えっぽいのと、ひとつひとつのネタが細かくかぶってる部分があるのでとって出しならぬ作って出しなのかなーと勝手に思っているんだけど。なんにせよいろいろ見られるのは楽しいな。どのネタも風松らしい。


ただ風松のネタのチョイスの法則がよくわからない。まぁ見始めて日が浅いから仕方ないっちゃないんだが。
勝負どころではことわざしかやらないし、普通の漫才のパターンもあるけどあんまりやらないし、その割には前のオンバトは普通の漫才の「友達の作り方」だったし、お願いランキングではもうやらないと言っていた「やだねぇ」だし、何より月笑では大喜利しかやらない。
月笑はインパクトのあるネタがとにかく票を獲るので、同じパターンはだんだん順位が下がってくる。マシンガンズのフォーマットが決まっているのと、大喜利のそれは意味が違う。
2008年の賞レースの「やだねぇ」を見た。「やだねぇ」一辺倒じゃない、賞レース向きに作ってあるネタだった。
あれができる、でも大喜利しかやらない。


漫才を見るようになってすぐにわかったのが、「この人たちじゃないとできないネタ」でないとさっぱり魅力がないこと、うける漫才はすべてひとつひとつ新しい発明であること、その形にたどりつくことこそが困難であること。あと最近思ったのは「漫才師の人柄の延長で漫才をする」ことと「漫才師が自分の趣味の話をする」のは全然違うということ。


別に結論のある話じゃない。心配をしているわけでもない。観客としては、風松がどういう形を完成させるのか、ライブを見続けられるうちに目撃できたら良いな。その形で、風藤松原がいかにおもしろくて愛嬌があってうまくて楽しいコンビかみんなに知られれば良い。
ちなみに今のところ私の好きなネタは「瞬間大喜利」だ。今年上半期終盤の、間の会話が多い大喜利がいっとう好き。