すてきなひと

名前を付けてしまえば同じ「メンバー愛」「コンビ愛」になってしまうのだろうけど、アイドルとお笑い芸人のそれはぜんぜん違う。相方を好きになった瞬間を語る芸人の皆さんを視ながらそう思った。アイドルはJ事務所の方々の事ね。


アイドルはまず「組まされる」ところからはじまる。この人とやりたいと思った人とやれるわけではない。その後、アイドルという漠然とした括りの中で、多岐に渡る仕事を「やらされる」。万が一自ら辞めたいと思ったときにも、自分が辞めた後グループというプラットフォームが残るのか消滅するのか、おそらく自分の意志では決められない。
言葉だけみれば否定的かも知れないけど「やらされてる感」はアイドルの華。これしかないと決められた中で、その人だけの輝きを発揮できるか否かがアイドルの勝負所。


「この人と組みたい」と思った人と組み、「こんなお笑いをやりたい」と思うところを目指し(そこにたどり着けるかはわからないけど)、続けるも辞めるもひいてはコンビやグループの存続も、自分の意志が最もダイレクトに反映されるであろう、芸人という生き方。どこも似ていない。
もちろん芸人も事務所とか色々あるとは思うけれど。春氏のキャラクターを「いろんな会議の末」決めたと言うひとことには笑ったなぁ。


どっちが良いとか優れてるとかじゃなく、恋愛してから結婚したか、見合いで結婚してから好きになったか、そう言う違いなんだと思う。見合い結婚の方がしがらみが多くて離婚しづらいと聞いた。「決定権がある上での葛藤」と「決定権のない状況下での葛藤」。最後にうまれるものが同じ愛という名前で呼ばれても、ほんとに名前が同じと言うだけだ。


ここんところごっちゃにせず、どちらにもていねいに滾っていきたいと思う。まる。