あと1時間/ゴング格闘技2009年3月号

春氏がK-1をやっていたことがある、と言うのをちゃんと聞いたのはジャニ勉だけで、完全にエイトファン目線で視ていたので「おもしろエピソードのひとつ」だとしか思っていませんでした。それと、「昔はK-1選手だったらしいですよ」というナレーションのせいか「春氏が一時期K-1選手で食べていた」と言う認識がありました。番組内でちゃんと2戦しかしてないって言ってたんですけどね。
なので、若氏のブログの過去ログを一気読みしたときにはじめて、春氏のK-1がオードリー的にかなりシリアスな出来事だったと知りました。


春氏のK-1について、ブログ以外で若氏が語っている文章がある、というのはなんとなく知っていたのですが、ソースがわからないのでそのままにしていました。一昨日、たまたまそれが下記の雑誌だと知って、すぐにバックナンバーを注文しました。引用ではなく、全文読まなくてはならないと、意味のない義務感から。
インタビューだけでがっつり3ページ。破格のボリューム。つかみからし

しばし試合の思い出話で盛り上がった後、ポツリと若林が呟いた。
「あれはなんだったんだろうね?」
春日は頷き、少し考え込んだ。

盛り上げるなぁ! 格闘技という、ドラマチックな現場の記事だからでしょうか。
ふたりにインタビューしてますが対談ではなく、前半春氏に経験したことを聞いて、後半若氏がそれをそばでみていたことを語る、と言う構成。
春氏はけっきょく、はっきりとした言葉でK-1に臨んだ動機を言わないのだけれど、それは若氏が言います。

若林 「自分は自発的な人間じゃない」みたいなことをフワッとした感じで言うんですよ。山本君との試合ではガードばかりで手数が出せなくて、自分のメンタル面のクセというか質を春日は見ちゃったみたいで。要は自分から一歩出せない、自分できっかけを作れないのが直らなくて悔しいって。

若林 春日は格闘技で「自分はこういう人間だ」と掴みたかったんじゃないかな。後でそう言ったら「それです」みたいに言ってましたけど(笑)。春日は頭で考えるタイプじゃないから「俺はずっとそう思ってた」みたいに言うんですけど。
 ニッコリと笑う春日。
春日 よく分かったな、っていう。
若林 今、話したことも間違っていないでしょ?
春日 丸々ね、同じことが言いたい(キッパリ)。一字一句変えずにね。


インタビューの中で若氏は「僕は、K-1をやる前と後ではかなり春日は変わったと思いますよ」と話しているけれど、これは、2009年に話したこと。2007年9月のブログの記述からは、ビフォーアフターのようなすっきりとした構図は見えません。
私はK-1どころがM-1すらとっくに終わったオードリーしか知らないにわかファンだけど、これまでの道のりをこれまでのように歩んできた彼らの姿を漫才を、今、魅力的に思います。