もういやだ

ANATAKIKOUから北條さんが脱退て……。


電車の中で知って、よくわからないけど電車を降りて、上野駅のホームでひとしきり泣きました。京浜東北も山手線もどんどん来るから何度も見送って、リアルに「悲しくはないさ」の状態に。
泣いたのは、自分でも意外でした。ここのところライブには全然行ってません。だいたい今回の報だって、発表から2日も経ってナタリーで知ったようなうっすいファンです。でも、好きの度合いとかの話じゃなくて、ANATAKIKOUは大丈夫だと、ANATAKIKOUはずっとあのまんまだとそう思っていたから。当たり前に続いていくと思っていたから。そして今自分でも予想できなかったくらいショックが大きい。
こんな事ならこないだの大阪ワンマンいっとけばよかった。ベベチオとのツーマンも、トモとのツーマンも。こんな、お前それ何十ぺんめだと言うような後悔をまたするんだけど、ライブスケジュールを把握しておきながら行かなかったのは、逆に、ANATAKIKOUなら無理せずともそのうち行けるだろうと思っていたからです。ちょっとね、もう、年的に、日帰り遠征とか0泊2日とか大阪から帰ってきてそのまま出勤とか、生活に与えるダメージが大きすぎてできないのですよ。3月末のライブをスルーしたのは完璧仕事の都合だった。そうやって、最優先せずとも、ずっと変わらずANATAKIKOUはずーっといてくれると……


3ピースのツインボーカル、と言うのは他に知らない。でも、初めて見たときからANATAKIKOUはものすごい完成度で素敵な曲を演奏していた。立て続けに見て、毎回その均整のとれたトライアングルにうっとりした。ANATAKIKOUには3のイメージがつきまとう。Aが三角形だからかも知れないし、アナタキコウが6音だからかもしれない(2でも割り切れますけど)。
だから、「ANATAKIKOUからひとり抜ける」という状況がまったく飲み込めない。解散と言われた方が、嫌だけど、もちろん解散じゃなくて良かったんだけど、でも解散と言われた方が消化はしやすかったかも知れない。「ANATAKIKOUがふたり」という状況が想像できない。「ANATAKIKOUマイナス1」としか今のところ思えない。「ANATAKIKOU」と「ふたり」がつながらない。わからない。まったく。なんだろう。エビの形をした鯛焼きとかを連想する。間違っている。


ANATAKIKOUははじめてみたときからもう完璧なバランスで、ああこのバンドは魔法を持っていると思った。お三方が一緒にやる限り魔法が解ける心配はないと思った。お三方が離れることを露ほどにも心配しなかった。ずっと変わらず、どんどん素敵な曲をやって、沢山の人を虜にするばかりだと思っていた。今よりずっと。
ヨエッコと言い、どうしても、はやすぎると思ってしまう。全力で駆け抜けたことを疑うのではなくて、ただ、良いバンドは魔法なんだから。他の誰にもどうしようもないんだから。30ヶ年計画ぐらいで頼むよ……。まだまだもっと聴いていたいし聴いてない人が多すぎる。


永遠のバンドがないのなら、永遠の別離もないのだと、それだけ願いたい。軽い決心じゃないとわかっているけど軽々しく祈っても良いですか。
なんで最近話題にもしていなかったバンドのことでこんなに落ち込んでいるか理解しがたい方もいらっしゃると思いますが、私の小食なipod(8G)にシングルも含めて全曲常駐させているのは、小沢くんとスピッツとエイトとホフとANATAKIKOUくらいなのですよ。お察しください。


今日は早く帰れたからいろいろ書きたいことがあったんだけどな……。ちょっとオードリー視て元気出してきます……。