おくやみ

今朝の歌壇で歌人の笹井宏之氏の急逝を知りました。
いち読者に過ぎない私ですが、自分より年下の方が亡くなるのは
ほんとうにやりきれないです。
去年の今頃も同じ事を思いました。


去年の7月に第一歌集を購入しました。
正直なところ、半分くらいはよくわからないなーと思いました。
私はほんとに読むだけの人なんで、偉そうなことは言えませんが
(短歌って他のジャンルに比べて「読むだけ」の人が少ないような気がするのです。
歌集の感想を探すと、歌を作る人が批評もしている印象)
師匠ができて、結社に入って、切磋琢磨しあって、
世界が広がっていって、そして作られる歌が楽しみだな、と、
「第二歌集」なんて簡単にできるものではないとは知っていますが
それでも無責任に、次の歌集が楽しみだなと思ったのでした。
ご冥福をお祈りします。そして、読者として、残念でしかたありません。


笹井氏の歌集「ひとさらい」は歌葉のHPで購入しました。


http://www.bookpark.ne.jp/utanoha/


私がこの歌集の中でことさらに好きな歌を勝手にご紹介させて頂きます(一応隠します)。

ふわふわを、つかんだことのかなしみの あれはおそらくしあわせでした


「はなびら」と点字をなぞる ああ、これは桜の可能性が大きい


拾ったら手紙のようで開いたらあなたのようでもう見れません

それと、たしか新聞か何かで、この歌が紹介されていたので歌集を買ってみようと思ったのでした。

「スライスチーズ、スライスチーズになる前の話をぼくにきかせておくれ」